© Capsules Video par
Christophe Salome
今回は 6 課までの " まとめのテスト ! "でした。
どんな問題だったかと言うと…。引用してみます。" Conjuguez au présent / au future simple / au passé composé / à l'imparfait", "Complétez par le pronom correspondant", "Faites des phrases avec les éléments ci-dessous", etc., etc. いろいろな時制に動詞を活用したり、文をつくったり、目的語の代名詞を挿入する練習だったり…いかがでしたでしょうか。手ごたえやいかに !!
© Maestro 2, Editions Asahi
中級の備忘録はしばしお休みになります m(__)m 。
今週は『Zazie dans le métro 地下鉄のザジ 』です。
「これでよし !! 男はまいた」。そう踏んだザジ、笑いがこみあげてきそうでした。しかし足元を見れば、ザジと歩調をあわせて歩いている人が…。顔をみて確かめるまでもありませんでしたが、世の中なにがあるかわかりませんので、一応、視線を上げてみました。案の定、ひげ男。何事もなかったかのように涼しい顔で歩いているではありませんか。
ザジは考えます。それならば、周りを行く老若男女にむかって大声で叫ぼう、「この変態 !」って。
ところがひげ男はザジより上手でした。ザジが鬨の声をあげる前に、ザジから包みをとり上げ、それを高々とかざして、こうなじります。「はずかしくないのか、人が見ていないうちに、人様の物を盗むなんて」。
ザジは周囲から冷たい視線をあび、なじられもしました。が、この界隈には少し不釣り合いな上品な御婦人が通りがかり、「この子は悪い教育を受けたのでしょう。この子にその教育の責任はありません」とザジをかぱいます。
ちょび髭は、「その両親が何と言うか、会ってきましょう」というせりふを残して、ザジを連れさリます。
男とザジは黙々と歩いていたのですが、男が突如「かさ ( pébroque ) を忘れた」とつぶやきます。ザジはピンときました。このオジさんは本当はお巡りなんだ ( maison pébroque が警察所をさすことから (?) )。そして目の回るような理屈をひねり出します。「この髭おじさんは、偽のお巡りに見せかけた変態ではなくて、本物のお巡りだけど、見せかけは、お巡りを装った偽の変態だったんだ !! 」と。そうよ、そうに決まっているとザジは確信。そして、だったらこのお巡りと、お巡の嫌いなガブリエル伯父さんとを会わせたら面白いことになるかも・・・とひらめきます。
という訳で、ザジは迷うことなくちょび髭にガブリエル伯父さんの住所を教えたのでした。
ガブリエルがドアを開けます。するとザジが「このお巡りが話したいことがあるんだって」。ガブリエルの顔から少し血の気がひいたかに見えましたが、玄関が暗いので、その真偽のほどは不明。マルスリーヌはザジが無事に戻っておおいに安堵します。次回は、p76 の " De sa propre initiative, le type s'étail assis, ... " からです。
© "Zazie dans le métro ", Raymond Queneau, Folio