初級
画面を四角に刻むように
描かれた地平線と農夫婦
今週もミレーの『晩鐘』のつづきです。はるか地平線までつづく広野の画面手前…農夫婦の存在がとても大きく描かれています Au premier plan, la présence des personnages est massive 。ミレーは祖母の姿を思い出しながら描いたそうです。
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文法は、不規則動詞の活用と、近接未来・過去などを少々。部分冠詞も致しました。フゥ…
蛇足ながらミレーの『Le semeur 種まく人』は岩波書店のロゴになっていますね。
J-F Millet : Le semeur
© Au Musée du Louvre, Editions Asahi
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中級
ラ・グルヌイエール La Grenouillere
今回のタイトルは『クロード・モネ Claude Monet 』です。
テキストによりますと…" マネはわずかな期間しか、パリ美術学校に籍をおいていませんでした...Monet a étudié à l'École des Beaux-Arts de Paris, mais peu de temps 。アトリエにとどまることも多くはありませんでした。戸外に出て、光が織りなす反照や陰影を描いていたのです。"
ルノワールと共に出かけたグルヌイエール La Grenouillère のセーヌ河畔では、詳細な写実ではなく、その場の賑わいを点描ですばやく描いたと言います Les deux peintres ( Renoir et Monet ) peignaient rapidement, par petites touches...voulaient peindre l'ambiance du lieu, pas les détails 。
ところでこんな風に画家が戸外に出れるようになったきっかけのーつは、チューブ入りの絵の具の発明があるようです。それまではアトリエで顔料をつぶして絵具をつくっていましたが、やわらかい錫のチューブができてからは、イーゼルをもって簡単に戸外にでれるようになったとか。チューブ以前は、豚の臓器の皮袋や注射器などを絵具入れにしていたそうです ヨ 。
© A la page 2020 朝日出版社
上級
今週は " Pierre et Jean " です。
翌朝、ジャンは考えます。昨夜のあの汽笛の啓示をどう現実のものにするか…。何ヵ所かに立ち寄り、さぐりを入れた後、両親とピエールのいる家に向かいます ...après quelques démarches et quelques visites, il se rendit à la maison de ses parents 。昼食時ですが、食堂にはロラン氏のみ。ロラン氏とかわす朝の挨拶は表向きはいつもと変わりません。が、ジャンにとっては、このロラン氏が自分の父ではないことをあらためて感じる瞬間でした。
ジャンは2階に上がり、部屋にこもったきりの母親を食堂につれだします。ためらうピエールも昼食にいざないました。母親とピエールの挨拶はぎこちないものでした。
食事が始まりました。ピエールは真実を白日の下にさらけだしてしまったことを悔いて食事がのどに通りません。しかしジャンと母親とのやり取りを聞き、この二人は許し合ったのだとと理解します Pierre alors comprit qu'ils (Madame Roland et Jean) avaient pleuré ensemble...。そして自分の存在が、この二人には苦痛であるに違いないと感じ (Pierre)...sentant...qu'il les torturerait toujours malgré lui, rien que par sa présence....できることならすぐにもこの家を去りたいと考えます...il aurait voulu partir sur l'heure n'importe où...。
ジャンとロラン氏の対話も上の空でしたが、なぜかジャンの話しぶりは、ピエールに向けて話しているようにも聞こえます ...il(Pierre) crut sentir cependant une intention dans la voix de son frère... 。
「あの6500トンの船は来月にも出航するらしいですよ」というジャンに、ロラン氏は「ロレーヌ号の大西洋横断はもっと先かと思っていたが…」と驚きます。「今朝、会社の幹部の人と会ってきたから確かです」とジャンが語れば、船好きのロラン氏は「ならば、進水の時には是非ともじっくり船内を見学できるようにして欲しいねえ ...alors tu me feras visiter en grand détail la Lorraine dès qu'elle entrera dans le port, n'est-ce pas? 」と応じます。
次回は " - Certainement, c'est très facile ! からです。
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