初級
これまでレンヌ Rennes をかわぎりにモン・サンミッシェルやサン・マロ、そしてディナール Mont-Saint-Michel, Saint-Malo et Dinard を見てきましたが、今度は南下してロリアン Lorient にやって来ました。
ビグダンのレースの帽子
ロリアンでは1971年以来毎年、ケルトのお祭り Le festival interceltique がひらかれているそうです。" INTERCERTIQUE" というぐらいですから、世界各地からケルト系の人々がやって来るそうです。スコットランド Ecosse、ウェールズ le Pays de Galles、アイルランド Irlande だけではありません。スペインのガリシア Galice、アストゥリアス Asturies 等々からもロリアンに集うそうです。それぞれの民族衣装をまとった人たちが、歌や踊りを披露しながら練り歩くのだそうで " Plusieurs groupes de musiciens et de danseurs défilent en costumes tradtionnels" 、 それを見る観光客や地元の人たちは70万人にものぼるのだそうです。
ボストンのバスケチーム
セルティクスのロゴ
© Esplanade 2 Editions Asahi
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中級
今回は『Ça se vend comme des petits...macarons(pains) 飛ぶように売れるマカロン 』です。
マカロンは、直径 3~4 cm ほどの丸い小さなお菓子。美味しいです…。テキストによれば、もともとはカトリーヌ・ドゥ・メディシス Catherine de Médicis がフランス王アンリ2世と結婚した時に、そのレシピをフランスにもって来たことから "...quand Catherine de Médicis...s'est mariée avec le roi de France Henri II, elle a emmené avec elle ses pâtissiers italiens... ( et ainsi) la recette du macaron、フランス全国に広まったとか。
これもマカロン
今のようなブームになる前のマカロンは素朴な感じのお菓子でした。ところが昨今のマカロンは色鮮やかで、中のクリームは濃厚。ブームを呼んだのもうなずけます。その火つけ役は、ピエール・エルメ氏 C'est Pierre Hermé...qui a déclanché l'engouement actuel pour le macaron "。パン屋さんの4代目でしたが、14才でル・ノートル Lenôtre に弟子入り。以来、頭角をあらわして菓子界のピカソ ( ! ) とも呼ばれるほどの巨匠なったのだそうです !
Hmmm...c'est irrésitible...
© INFOS 3 駿河台出版社
上級
ron
今週は E.シュミットの " Le chien " です。
「私」はサミュエルの手紙を読み始めます。「60年の沈黙をやぶって、娘に真実を伝える原稿をしたためはしたものの、稚拙な文章しか書けない。それを直して欲しい。その上で娘に読んで聞かせて欲しい…」そういう内容でした。「父親としては不器用にしか振る舞えなかったが、長い間沈黙をつらぬいたのは娘を守るためであり、彼女は奇跡ともいえる宝であった…」とも書かれてありました。
最後はくずれるような筆跡でした。これ以上書き続ければ、死の決意がゆらいでしまうことを畏れているかのようでした。
「私」は二階にあがりもうーつの手書きの原稿をよみ始めます。
* * * *
「私には子供時代がなかった…そういう思いにとらわれることがよくある」。サミュエルの原稿の書き出しです。ある時から子供時代が消えてしまった。
寄りかかることのできる肩も、顔をうもらせることのできる胸も、天真爛漫だった日々も。そのある時とは1942年。何人かの警官がやってきた。私と姉のリタは部屋で本を読んでいた。両親や祖父母が警察に暴力を振るわれた。姉はそれを察すると、私をおもちゃをしまう大きな箱の中に隠した。警官達が部屋に入ってくるや、姉はわざと窓辺に行き、外に向かって「逃げて、サミュエル、逃げなさい」と叫んだ。警官は姉をなぐり、私一人を残して家族全員を連れていってしまった。
次回も、サミュエルの原稿の続きです。 "Lorsque, une heure plus tard, je me résouds à me dégager … "からです。
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