月と六ペンス
今回も、補遺 1 の" Loin de la civilisation occidentale "です。このテキストには、これまであまり見られなかった単語がずいぶん出てきました。例えば、se réembarquer( se rembarquer ), épuisement... 等々。
なんだか覚えにくそうな単語…と、しり込みしそうですが、実は簡単です。
まずは se réembarquer から 。 se réembarquer の綴りのなかに、barque が含まれています。これは「小さな船、ボート」のこと。船 ( やその他の乗り物 ) に乗ることを (s')embarquer といいます。乗り物から降りるなら se débarquer。テキストにあった se réembarquer ( se rembarquer ) はもう一度乗りなおすことです。
barquette : 小さな 船 形 のタルト
という訳で、テキストの文を取り出してみると… " Il se réembarqua à Marseille en 1895. ( 1895年、ゴーギャンは再びマルセーユで乗船したのでした )。
ちなみに船形のタルト生地にクリームや果物をのせれば barquette の出来上がりです!!
もう一つの épuisement はどうでしょう。この単語の中にも、ある語が隠れています。 puits = 井戸 です。井戸から水をくむことを puiser 。完全に水をくんでしまうことを épuiser 。その名詞が épuisement 。空にしてしまうのは水だけに限りません。ですから、テキストでは財源が底をついてしまったという意味で épuisement をつかっていました。" ...l'épuisement de ses ressources financiaire l'obligèrent...à retourner en France. ( 財産を使い果たしたゴーギャンは、フランスに戻らざるをえませんでした ) "
© Au Musée d'Orsay Editions Asahi