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2018年3月6日

初級

今回の絵は、マクシミリアン・リュスの『バリ・コミューヌ』です。

緑、オレンジ、黄色…通りの建物は鮮やかです。日向はあかるい水色、日陰は紫がかったブルー…。陰惨さはどこにもありません。静謐な空気が漂っています。

でも建物の扉はすべて閉じてありますし、手前に横たわる人達は、血を流しています。石畳の一部ははがされています。バリケードを築くためです。

72日間で終わったパリ・コミューヌ政府。公選制とか、女性の参政権とか、政教分離…その他子供の夜間労働禁止、外国人への市民権付与…その政策はなにか先進的ですが、ヴェルサイユに逃れていたフランス政府によって壊滅させられます。最後は「血の一週間 la semaine sanglante 」と呼ばれています。ラルースの百科事典によると、戦闘でなくなった人は2~3万。1.4万人が処刑、強制労働、禁固刑、流刑になったとのこと。

サン・ミッシェル河岸とノートルダム大聖堂
M.リュス

© Au Musée d'Orsay Editions Asahi

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中級

© Joel Saget/AFP

今回のテーマは、「カルヴェン Carven 」でした。

オートクチュールのデザイナー、マダム・カルヴェンにまつわるテキストです。カルヴェンさんは、身長が 150cm と小柄であったために、着れる服がなかなかなく、自分で服を作りはじめたところ "...elle mesurait 1,50m...elle faisait ses robes elle-même"、好評で、お店をかまえたそうです。1945年のことでした。

オートクチュールといえば、手が出ない…というのが悩ましいところですが、カルヴェンの後継者 G.Henry は、かつてイヴ・サンローランがそうしたように、左岸のサン・ジェルマン・デプレにお店を開き、お手頃かつシックな(?) 服を提供してくれているとのことでした!

© A la page 2013 Editions Asahi

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上級

今週は『ピエールとジャン Pierre et Jean 』でした。次回は Pierre eut d'abord l'avantage. からです。

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2018年3月13日

初級

マクシミリアン・リュス

今回は文法の復習。代名動詞、受動態、ni~ni~の表現等々、盛沢山でした !!

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ni~ni~の成句を以下に少々。

  • ni chaud ni froid 暑くも寒くもしない ⇒ 関心ない
  • Cela ne me fait ni chaud ni froid.
  • そんなことどうでもいい…(直訳は「それは私を熱くも寒くもしない」)
  • ni vu ni connu 見られず知られず ⇨ こっそり
  • On a quitté la salle, ni vu ni connu.
  •   こっそり部屋を出た…
  • ni la tête ni la queue 頭もしっぽもない ⇨ つじつまが合わない
  • Son argument n'a ni la tête ni la queue.
  • あの人の理屈はつじつまが合ってない…
  • ni une ni deux一も二もなく ⇒ すぐに
  • Ni une ni deux, j'ai couru au magasin.
  • すぐに店に駆け込んだ…

マクシミリアン・リュス

© Au Musée d'Orsay Editions Asahi

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中級

今週のテーマは、「24時間連続ニュース・チャンネル」です。

フランスでは、昼夜ニュースを流し続けているチャンネルが、数局あるようです。そうしたテレビ局は各国でも随分と誕生しているそうですが、その始まりは、CNNインターナショナルとのこと。CNNインターナショナルができたのは1985年。1990年の湾岸戦争では、その映像が世界中に流されました。いわばアメリカの視点からのニュースだったのですが、そのインパクトの大きさは多くの人の知るところとなりました。

以来、ニュースチャンネルは活況を呈すようになるのですが、チャンネル間の競争が激化し、ニュースの中身の信憑性が問われることにもなっているようです。

フランスの24時間放送のニュース局は、官民あわせて5つ(?)あるようです。以下リンクをはってみました。最後のはユーロニュース(フランス語版)です。

Bon visionnage !!

© A la page 2018 Editions Asahi

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上級

今週は、第18回目の " Le collier rouge " です。こちらにまとめました。

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2018年3月20日

初級

今回は、ディクテ。パリの「ペール・ラシェーズ墓地 Le cimetière du Père-Lachaise 」についてでした。

ここには多くの著名な人々が眠っています … アポリネール、メルロ=ポンティ、プルースト…そしてなんと、バルザックの小説の主人公 " ゴリオ爺さん Le Père Goriot " のお墓も。

© photo by Pol, CC BY-SA 3.0

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リュースが描いたパリ・コミューヌの人達の碑もあります。丘の上にある墓地は、パリコミューンの時、コミューンの人達 ( コミュナール les communards,les fédérés ) の" 砦 " ともなりました。1871年5月28日、ここで147人が壁を背に銃殺されたのだそうです。

© Au Musée d'Orsay Editions Asahi

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中級

© Joel Saget/AFP

今回のテーマは、「Arc アルク社 」。

アルク社は食器会社。1825年、ベルギーに近いアルク Arques でクリスタル・ガラス食器をつくり始めたそうです。家内工業でした。躍進したのは第一次世界大戦後だそうで、社長のJ.Durand 氏の時代。あたらしい技術や機器を導入しただけではなく、自然環境への配慮、従業員の福利厚生にも力を入れたのだそうです "...il s'est engagé pour l'environnement(recyclage des emballages), pour les droits des travailleurs (assurance sociale, construction de logemetns), etc."

期間限定だそうですが、ヤマザキパンをたくさん食べて、シールを集めると、アルクのお皿と交換してくれるそうですヨ!!!

以上、ちょっと企業の宣伝みたいになってしまいましたが…ガラス・食器メーカーのお話しでした。

© A la page 2018 Editions Asahi

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今週は『ピエールとジャン Pierre et Jean 』でした。次回は "Les deux femmes ne l'écoutaient point, engourdies par le bien-être, ..." からです。

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2018年3月27日

初級

今回から9課。G.スーラ Georges Seurat の " Le cirque "です。

" Le cirque " の背景の客席には、横線がまっすぐ引かれています。しかし手前の舞台には、曲線ばかり。駆ける馬やら、その馬に片足で立つ女性やら、逆立ちで身体をそらせる曲芸師やら…実ににぎやかでダイナミック !! 一番手前の道化師は口を大きく開けて、なにやら柔らかそうな布をつかんでいますし、右の正装した男性は調教師なのか、くねくねとまがった鞭を手にしています。

帽子や服や髪の毛…、どれも炎のように先がとがって伸びていますし"...tous les corps semblent comme s'étirer en flammes."、画面を埋めつくす色は暖色です " Les couleurs utilisées sont des couleurs chaudes..."

© Au Musée d'Orsay Editions Asahi

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中級

今週のテーマは、「Les startups françaises フランスのスタートアップ」です。

スタートアップというのは革新的な事業をこころみるために起こされる企業なのだそうです "Les startups sont de jeunes entreprises innovantes." 。フランスではBlaBlaCar, Leboncoin などがよく知られているそうで、どちらもインターネットのサイトを介して事業を展開しているとか。BlaBlaCar はドライブシェアリングを提供し、Leboncoin は、告知によって個人や企業が物・サービスを売買できるようにしているのだそうです。そういえば、ドライブ・シェアリングについては、むか~しむか~し、キャンパスの掲示板に「どこそこに行きます。同乗者募集」などという張り紙がありましたっけ。

フランス政府も" French Tech" 、" French Tech Hubs" というスタートアップ支援に乗り出し、スタートアップを促進する環境を推し進めているのだとか。前者は国内、後者は国外の推進拠点のようです。

ちなみにスタートアップ startup は女性名詞。またスタートアップを促進するための環境を(なんと!) " écosystème " というのだそうです。外来語、新語が満載の分野です…。

© A la page 2018 Editions Asahi

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上級

今週は、第19回目の " Le collier rouge " です。こちらにまとめました。

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次回 4月3日はお休みになります。m(__)m


2018年3月