初級
『バイロン卿』
ジェリコ
今週も第13課。ジェリコ Théodore Géricault の『 le Radeau de la Méduse ( メデューズ号の筏 ) 』のテキストを読みました。
ナポレオンが退き王制にもどりつつあった1816年。アフリカにむけて出航したメデューズ号が座礁します。150人の乗船者はにわかづくりの筏に乗り漂流します。筏は15日後に発見されますが、生存者は15人のみ。

" le Radeau de la Méduse "を描くために、ジェリコは生存者から話しを聞き、極限状態の人間の身体の様子を観察し、筏の模型をつくって波に翻弄されるさまを研究したそうです " Il construisit même une maquette du radeau et étudia son mouvement sur les vagues furieuses de la mer" 。
古典主義の画家がおなじ絵を描くとしたら、これほどの動きのある構図にはならないでしょうし、遭難者らの表情にこれほどの苦しみが刻まれることもないでしょう " Chez un classique, la composition serait moins dynamique, il n'y aurait pas autant de douleur sur les visages "。「ロマン主義時代の到来、そしてドラクロワの登場を告げる作品である」とのことでした。
© Au Musée du Louvre, Editions Asahi
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中級
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今週のテーマは 『 Le changement climtique 気候変動 』です。

天然資源の行き過ぎた開発、自然の破壊、汚染 "...surexploitation des ressources naturelles, destruction de la nature, polution..."。 その結果として顕在化した現象の一つが気候変動。
背景にあるのは、富裕国の消費社会 " la société de consommation des pays riches "。その経済・社会モデルを変えねばならないと唱える人が増えつつあるそうです。そうした人々のなかの一人にグレタ・トゥーンベリさんがいます。正論を説く彼女にたいする評価は分かれることが多いそうですが " C'est une personne clivante..."、目をむけるべきは彼女自身のことではなく、今まさに起きている気候変動です" ...le problème, ce n'est pas elle : c'est le changement climatique ! Il est déjà en train de se produire "。
余談ながら、地球が誕生したのが1年前だと仮定すると、産業革命とその延長上に起きている気候変動とは、最後の1秒以下の出来事だそうです…。
© A la page 2021 Edition ASAHI
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上級

今週は『Zazie dans le métro 地下鉄のザジ 』の第三回目。
ガブリエルはザジに向かって、車窓からみえる建物の名前を誇らしげに教えるのですが、シャルルからの横やりが入ります。どうやらガブリエルは間違ってばかりのよう。
車中は実にかまびすしく、ザジがふたたびシャルルのタクシーに難癖をつけはじめれば、そこは穏便にとガブリエルが話題を変えます。ザジからは悪態がポンポン飛び出してきますが、一同とりあえず食事の前にちょっと一杯ということになり、カフェへ。ザジが飲みたいのは「カコカロ」。ウェートレスに無いと言われても、 C'est hun cacocalo que jveux et pas autt chose ( 私が欲しいのはカ・コ・カ・ロ。それ以外はいらない ) (1) と譲らず、一悶着。
(1) hun は "h aspiré 。ザジが思いっきり息を吐いて" un (cacocalo)"と言っています !!
jveux は je veux, autt は autre ... 聞こえたとおりの綴りです 
* * * * * * * *
一行、再びタクシーに乗り、なんとか無事にガブリエルのアパルトマンに到着しましが、シャルルは早々と一階のカフェレストラン「ラ・カーヴ」に退散。「口の悪い娘がやって来た」と店主に愚痴をこぼします。
次回は、p27 の 1 行目 " Pas encore, répondit gravement Charles..." からです。
© "Zazie dans le métro ", Raymond Queneau, Folio
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