初級
フラゴナールの『エテュード』
今回の絵はフラゴナール Jean-Honoré Fragonard の" エテュード l'Étude " です。
前回の絵とおなじく若い女性ですが、こちらは神話ではなく実物の描写 "Voici encore un portrait de jeune fille. Mais ici c'est une scène réaliste "。
フラゴナールの『音楽』
手前には本が…。何をおさらいしているのでしょう。勉強の本でしょうか、それとも楽譜… "Est-ce ... un livre de classe? ou une partition de musique ? " 顔が輝いています "Le visage de la jeune fille raynonne" 。画家の手にかかると、喜びの瞬間がこんな風に消えることなく永遠に残るのです ネ "Le peintre fixe sur la toile un moment de joie " 。
© Au Musée du Louvre, Editions Asahi
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中級
© THOMAS COEX,AFP
足場が組まれたノートル・ダム
今回は第10課、タイトルは『パリのノートル=ダム大聖堂 Notre-Dame de Paris 』。
フランス革命の後、ノートル・ダム大聖堂は荒れ果て "Après la Révolution, Notre-Dame était délabrée"、解体の危機にありました。これを憂えたヴィクトル・ユーゴーは、ガジモドやエスメラルドで知られる小説『ノートル=ダム・ド・パリ』を著し、その成功が聖堂を解体からすくいました。
実際、V・ユーゴーはこの小説に先だって "Note sur la destruction des monuments en France (フランスの歴史的な建物の崩壊について)", "Guerre aux démolisseurs (解体者に告ぐ ( 宣戦布告? ) )"を公表しています。歴史的な建物が次々と壊されていくことを惧れてのことだそうです。
ところで2019年にノートル=ダム大聖堂が火災にあったのち、ユーゴーの『ノートル=ダム・ド・パリ』がふたたび多くの人に読まれたそうです。ル・モンド紙によると出版社のGallimard 社は本の売り上げ 4万ユーロ を修復工事のために寄付したとのことでした
" Victor Hugo rapporte 40 000 euros aux travaux de Notre-Dame ( le Monde, 2020年9月19日 )"
©Patrick Zachmann, Magnum Photos
工事現場で公開されたマグナム(1)
による「修復現場の職人」写真展
註(1) マグナム Magnum : ロバート・キャパやアンリ・カルティエ=ブレッソンなどがつくった写真家グループ
© A la page 2020 朝日出版社
上級

今週は " Pierre et Jean " です。
今の兄の気持ちを思うと、この先一体どうなるのか…ジャンは頭をかかえます。そもそもジャンの生業は弁護士。自分でも気づかぬうちに顧客の相談にのるかのように、兄のピエールのこれからを考え始めます Malgré lui il en envisageait les suites à un point de vue presque professionnel 。とはいえ満足のいく解決策はみえてきません...il médita,...sans trouver rien qui pût le satisfaire 。
そんなおり、ふと自分はマレシャル氏の遺産を受けとってはいけないのではないかとの思いがわきます。法律のうえではマレシャル氏は自分の父親ではないのです。遺産をうけないとすれば、新しく手に入れたアパルトマンも売らねばならないでしょう ...il vendrait son mobilier。しかたありません。それで死ぬわけではないのですから...il n'en mourrait pas, après tout 。他の若い弁護士と同じように一生懸命はたらくまで…とあきらめの境地にいたります。
ひたいを窓ガラスにあててガス灯眺めると、通りを行く女性が…。ジャンははっとします。自分はロゼミリと結婚を約束した。自分が貧しくても彼女は受け入れてはくれるだろうが、そのような犠牲を彼女に強いていいのか Pauvre, elle l'accepterait encore ; mais avait-il le droit de...lui imposer ce sacrifice ? 。財産を受けとるのはうしろめたい、しかし自分には婚約者がいる…二つの思いが交錯しつづけます。最初の殊勝な思いを消すのに十分な理屈を見つけなければなりません。
そうしてとうとう膝を打ちます。「そうだ、いままで父さんと思っていた人は自分の父ではないのだから、その遺産を全て放棄して兄のピエールに譲ればいい...je renonce à l'héritage de ma famille,..je le laissse à Pierre tout entier...。そうすれば良心に恥じることなくマレシャル氏の遺産をうけとることができる。それで解決だ…」と。
しかし問題はまだありました。「母を苦しめるピエールが家族のなかに居続けることは避けなければならい。それをどうするか」。とおくで蒸気船の汽笛が鳴ります。ジャンにとって、この汽笛は啓示でした...le sifflet d'un vapeur...sembla lui jeter une réponse en lui suggérant une id'ée 。次回は Vers neuf heures il sortit pour s'assurer si l'exécution de son projet était possible." からです。
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