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Article 9. Aspirant sincèrement à une paix internationale fondée sur la justice et l'ordre, le peuple japonais renonce à jamais à la guerre en tant que droit souverain de la nation, ou à la menace, ou à l'usage de la force comme moyen de reglement des conflits internationaux. Les hommes naissent et demeurent libres et égaux en droits.

かまくらフランス語教室

備 忘 録

Les hommes naissent et demeurent libres et égaux en droits.
かまくらフランス語教室
Article 9. Aspirant sincèrement à une paix internationale fondée
備 忘 録
sur la justice et l'ordre, le peuple japonais renonce à jamais à la guerre en tant que droit souverain de la nation, ou à la menace, ou à l'usage de la force comme moyen de reglement des conflits internationaux.

2022年7月5日

初級

今週は「ジェロンディフ」の練習でした。" en + 動詞の現在分詞 " です。

「~しながら、~したら、~なので、~なのに…」といろいろな意味合いをもたせることができます。 例えば…

  • Ne regarde pas la télé, en mangeant.
  • On conserve la santé, en mangeant bien.
  • Je me sens bien, en mangeant bien.
  • Tout en mangeant beaucoup, j'ai toujours faim.

© Maestro 2, Editions Asahi

中級

今回 は 12課『安楽死 Euthanasie 』についてです。

2002年、青年ヴァンサン・アルベールは、「僕に死ぬ権利を下さい " Je vous demande le droit de mourir " 」という手紙を大統領にしたためます。交通事故にあい、9ヶ月の昏睡状態から意識を回復したものの " il se réveille après neuf mois de comma "、四肢の麻痺 tétraplégique に加え、目が見えずロも聞けず、唾も自分ではのみこめない状態でした。手紙は、唯一動く人差し指で文字をしめし代筆してもらったものでした。

この願いはかなえられませんでした。それを許す法律がなかったからです。

しかし青年の願いは母と医師とによって成し遂げられました。二人は、殺人罪で書類送検されますが、無罪となりました。以下、テキストの末尾です。 " Beaucoup de Français souhaitent que l'on parle ouvertement de ce problème et que l'on fasse une loi pour dire quels cas d'euthanasie seraient autorisés" ( 多くのフランス人は、オープンに議論して、どのような場合であれば安楽死が可能かを示した法律ができることを望んでいる ) とのことでした。

おりしも二年前には、やはり交通事故で植物人間状態 état végétatif chronique になった男性にたいして、延命治療 traitement maintenant le patient en vie をするかいなかで、家族の意見が分かれ裁判で争うまでになったケースがありました。判決は二転三転し、国内の意見も大きく分かれる中、国務院、欧州人権裁判所により、延命治療の停止がみとめられました。


© 『聴いてわかるフランス語ニュース』 第三書房

上級

今週は『Le chapeau de Mitterrand ミッテランの帽子』です。

ダニエルは、ファニーに返事を書きます。「あなたが帽子と御自身について包み隠さず書いて下さったので、私も私自身についてもお話ししましょう…」と。あの帽子がダニエルの人生も変えたことや、帽子の紛失で精神的打撃をうけ、それによって大きな皮膚疾患にかかったこと等々を書き連ねらます。

途中で「話しが脱線してしまいました " Mais je m'égare, mademoiselle "」 などと方向修正して、ダニエルは「一体どうやったら、モンソー公園のベンチで帽子をもち去ったひげの男を見つけ出せるか」と自問しつつ、末尾に、妻があなたの他の二つ小説の入手方法を知りたがっていますと一文をつけ加えます。

これに応えて、再びファニーは手紙を書きます。帽子を手放したことを詫び、市販されていないからと、自作の本を同梱して送ってきてくれました。

その本を読んだダニエルの妻のヴェロニックは「素晴しい本のおかげで、感動の一時をすごすことができました Bravo et merci pour ces moments d'émotion. 」とファニーに礼状としたためます。

* * * *

それから数か月、音信が途絶えます。ところが突如、飛びあがるほど驚いたことがあった、とファニーから手紙が届きます。美容院でゴシップ誌をめくっていたところ、モンソー公園で帽子をもち去った男の写真が載っていた!というのです。この有名な調香師のインタビュー記事を読めば、まさしくこの調香師が " 帽子の男 " と判明するはずだ、と2ページ分の記事が同封されていました。次回はその独占インタビューの記事です。p116 " Nous vous avons quitté sur les notes boisées d'Alba..." からです。

© " Le chapeau de Mitterrand ", Antoine Laurain, J'ai lu

2022年7月12日

初級

今週は「所有代名詞」の練習。le mien, la mienne, les miens, les miennes という具合に、性数変化します。

  • Je peux utiliser ta gomme? J'ai perdu la mienne. 消しゴム使わせてくれる ? 失くしちゃったんだ。
  • Bien sûr. Tiens, la voilà.もちろん、はい。
  • Mais c'est la mienne ! えっ、それ私のだけど…

とこんな具合でしょうか

le sien には「彼のもの」と「彼女のもの」の二つの意味があることに注意ですね。la sienne も同じく、「彼のもの」と「彼女のもの」の二つの意味があります。指しているものの名詞が男性名詞なら le sien 、女性名詞なら la sienne 。所有者の性は問いません。

© Maestro 2, Editions Asahi

中級

今回は『肥満 Obésité 』についてです。

健康を損なうような過度な体脂肪があるとき "...quand il y a excès de masse grasse qui entraîne des risques pour la santé " に肥満といい 、WHO 世界保健機構も肥満を疾病とみなしているそうです "...l'obésité est reconnue par l'Organisation mondiale de la santé en tant que maladie "、 糖尿病にかかりやすくなったり心臓に負担がかかったりします " ...l'obésité favorise le développement de maladies comme le diabète ou des soucis au niveau du coeur " 。

アンバランスな食事が肥満をひきおこすとされていますが " L'obésité vient le plus souvent du déséquilibre alimentaire "、精神的な問題を抱えているときや遺伝的な要因が引き金なることもあるそうです " ...des personnes deviennent obèses parce qu'elles ont des problèmes psychologiques...ou par hérédité " 。


© 『聴いてわかるフランス語ニュース』 第三書房

© 2022 Milan Presse

上級

今週はお休みでした m(__)m 。

2022年7月19日

初級

今週は「 tout, tous, toute, toutes ( すべての~ )」 の使い方などを少々。

「すべての何々」というときの " tout " は、この「何々」の部分の名詞の性数にあわせて変化します。たとえば tout le monde ( すべての人・皆 )、toute la salle ( 部屋中・部屋の中全部 )、tous les animaux ( すべての動物 )、toutes les plantes ( すべての植物 )

語順は、tout/tous/toute/toutes + 冠詞 + 名詞

「時間などを表す名詞と、複数形のtous/toutes 」とを一緒にもちいると、「毎~」と訳せることがしばしばあります。toutes les secondes ( 毎秒 )、toutes les minutes ( 毎分 )、tous les jours ( 毎日 )... 毎週、毎年、毎回…いろいろ言えそうです。

一方、「tout/toute と単数名詞」は、「~中」と対応していることがままあります。たとえば、toute la journée ( 一日中 )、toute la semaine ( 一週間中 )、toute l'année ( 一年中 )、toute la vie ((これは) " 一生 " )。

© Maestro 2, Editions Asahi

中級

前回まで使用していた教科書を終了しました !! ので、今週からは " A la page 2022 " ( Editions ASAHI ) を読んでいきます。各テーマにそって新聞記事などものぞいてみましょう。今週第一課のテーマは『フォーション Fauchon 』です。

フォーションは、パリのエリゼ宮 ( l'Elysée 大統領官邸 ) からもそれほど遠くない一等地のマドレーヌ広場 la place de la Madeleine に店舗を構える高級食料品店。創業 1886 年の老舗です。ですがその広場の 3 店舗のうち 2 店舗が閉店することになりました " Deux magasins Fauchon de la place de la Madeleine ont dénifitivement fermé "

近年のたくさんのできことが人々の足を遠のかさせ、それが閉店の引き金になったようです。近いところでは、公的年金制度改革 ( la réforme des retraites ) や、ガソリン税をめぐるデモ (黄色いベスト運動 le mouvement des Girets jaunes ) 、バタクランなどで起きた襲撃事件、そしてコロナ禍 la pandémie de Covid-19 …。

海外進出のめざましいフォーションですが、海外店舗や販売拠点は世界に 73 もあり ( そのうちの 30 は日本だとか )、こちらはそのまま事業を継続させるのだそうです。

© A la page 2022, Editions Asahi

上級

今週は『ミッテランの帽子』です。

ダニエルは、若い女性記者とピエールとのインタビュー記事を読み始めます。その内容とは…

インタビュアーの質問に答えながら、ピエールは、現代の女性と香水との類似について滔々と語ります。そして、60年前とは、石鹸も化粧品も今とは違うのだから女性の肌も違ってきて当然等々、自説を開陳。

つづいてインタビュアーが調香師として復帰した理由をたずねると " Comment êtes-vous revenu à la création, après huit ans d'absence ? "、ピエールは即答します。「帽子です。モンソー公園のベンチで見つけたんです。でも話すとながくなるので次の質問にいきましよう」と…。ファニーが送ってきてくれた記事はここで終わっていました。

* * * * * * *

章がかわって、( なんと突如 ? ) かのインタビュアーの女性がしたためた手紙です。ダニエルに宛てたものでした。
「ピエール・アスラン氏のインタビュー記事に関して、お問い合わせくださいましたが、氏の住所を教えることはできません。代わりにアスラン氏のプレス担当の連絡先を同討します " Je vous joins les coordonnées de son attaché de presse "」とありました。

* * * * * * *

そして次章。( これまたなんと ) ピエール・アスランがダニエルにしたためた手紙です。
「手紙を拝受。貴殿が書かれた帽子の詳細は、私がモンソー公園のベンチでひろった帽子と一致します。しかし残念ながらもはや私の手元にはありません」との内容。

* * * * * * *

そしてさらに、ピエールからの手紙の2通目。
「プレス担当から再度、貴殿の手紙を渡されました。はっきり申し上げます。私はもうあの帽子を持っていません。あるブラッスリーのクラークの女性が間違えて似た帽子を私に渡したのです。店に戻りましたが、時遅し。以上、貴殿の問い合わせに十分答えたと思いますので、これ以上の問い合わせはお控え下さい。 "...je vous prie de bien vouloir ne plus m'écrire. "私は孤独を愛する者なのです」。

* * * * * * *

ピエールからの手紙の3通目。
あなたの執拗な問い合わせに対して、ブラッスリ―の連絡先、及び、私が食事をした日時をお知らせします。私の最新作の香水も同梱します。ご返信は一切無用 Cette lettre n'appelle aucune réponse "

* * * * * * *

( 場面は変わり、あたらしい章にはいります。ベルナール・ラヴァリエル氏なる人物が初登場 )
ラヴァリエル夫妻は、シャン・ド・マルス在住の某夫妻から、食事の招待を受けます。ほかの招待客とのハイソ ! な会食をすませて帰宅しましたが、ベルナールも妻もひどく不機嫌。いったいどうしたことなのでしょう…。次回はp123 " On ne mange bien que dans le peuple, avait coutume de dire Bernard..." からです。

2022年7月26日

初級

今週は「変ねえ…」というタイトルの 17課。

なにかを探しているナナさん。探し物は書類らいしのですが、誰も触っていないのに、どこにもない…」。「変ねえ…」というわけです。

で、実は、不定代名詞がてんこ盛り ( ! ) のテキストでした。
  ♦  quelqu'un ( 誰か ), quelque chose( なにか ), quelque part( どこか )
という不定代名詞に加えて、文が否定のときに使う
  ♦  personne ( 誰も~ない ), rien( なにも~ない ), null part( どこにも~ない )
も出てきました。

不定代名詞は、他に次のようなのもありますね。

  • chacun, chacune ( それぞれ )
  • n'importe qui ( 誰でも )
  • quiconque ( 誰でも )
  • on( 人々・私たち )
  • certain,certains,certaine,certaines( ある人(たち) )

© Maestro 2, Editions Asahi

中級

今回は『ソルボンヌ La Sorbonne 』についてです。

13世紀、パリ大学は、いくつかの学部とともに神学部がありましたが " L'université de Paris était constituée de plusieurs collèges "、この神学部 le collège de théologie は聖職者のロベール・ド・ソルボン Robert de Sorbon が貧しい学生を住まわせる寮をつくって設けた学部でした。トーマス・アキナスやロジャー・ベーコンなどもこの学部で学び、広く知られる学部になったため、大学全体が、ソルボンヌと呼ばれるようになったそうです " C'était un établissment si célèbre qu'on a utilisé le mot "Sorbonne " pour désigner l'ensemble de l'université de Paris"

© A la page 2022, Editions Asahi

上級

今週は『Zazie dans le métro 地下鉄のザジ』です。

「男の人がさらわれた―」という叫び声を聞きつけて、巡査がやってきました。ところが、ザジは「そのさらわれた男性(ひと)は、私のおばさんなの」とややこしいこと言い出します。訳のわからないことは、聞き流すにしかずと巡査は黙りこみます " Le policemane ( 原文ママ ) se tut pour assimiler le zest de la situation "。

一方、婦人は「サント・シャペルまで追いかけて、あの男性(ひと)を助けましょ! 」と皆を鼓舞。しかし「そりゃ遠すぎる。横腹が痛くなるじゃないですか」と巡査が応じると、婦人は「だからってタクシーをひろって、私がお代を払うなんて思わないでちょうだい」と返答。元来、ケチな たち のザジは、「おばさんいいこと言うのね」と婦人をもち上げます。「あらまあ恐縮」と礼を述べる婦人に、ザジがばかていねいに「とんでもございません」などと応じれば、「いえいえこちらこそ」と漫才のようなやりとりがはじまります。とうとう巡査が「いつまでペコペコやりあっているんです " Quand vous aurez fini tous vos salamalecs " ?」。

しかし、やがてザジが「おじさんはさらわれたのに、よその人は、きっと " また私が逃亡した " て、言うのじゃないかしら…」と心配顔に。すると、婦人が「大丈夫。私が証人になってあげますから」とザジをなぐさめます。しかしお巡りが「真に無実であるなら、証人なぞ必要ないはず」と横やりを入れます。

これを聞いたザジは俄然、「お巡りなんて皆同じだ、裁判官だって。み~んな下心をもってるんだ 」といきり立ち、" 例の話し " を披露します。例の話しとは、ザジのお母さんがお父さんの頭を斧で割り、なぜかいろいろ訳あって ( !? ) 裁判で無罪になったという事件。「だからお巡りも裁判官も皆、こうしてやったんだ 」と、身ぶり手ぶりで息巻きます。

そうしてあらためて目の前の巡査を見てみると、どうも見覚えのある顔。「どっかで私たち会ってない? 」とザジ。巡査は、まさかと否定しますが、「どうして会っていないとえるの」とザジがきり返せば、婦人が「それは理屈にあっている」とザジを後押し。気をよくしたザジが、「まあ、ありかとうございます」と礼を言い、「とんでもございませんわ」と婦人。再びばか丁寧なやりとりが始まります。

しかし、傍らで巡査が「人をばかにしおって」とつぶやくと、なぜか婦人は、巡査にうっとりして " ...la veuve avait brusquement reporté son admiration sur le flic " 「あなたの腕前を見せていただけません」と依頼。巡査はにわかに奮気して「トルスカイヨンこと、この私が、" できる " 男であることをお見せしましょう "...vzallez voir ce que vzallez voir. Vzallez voir ce dont est capable Trouscaillon " 」と述べて、車道に近づき、ポケットから笛をとり出して、ピー、ピーとけたたましく笛を吹きならします。しかし車も、爆音をはなつバイクもなかなか停止してくれませんでした…。次回はPI37"Il y en a un blanc. Un encombrement radical devait sans doute geler quelque part...からです。

© "Zazie dans le métro ", Raymond Queneau, Folio