ホーム     >>   教室の記録など

   
  

2021年10月5日

初級

今回は第4課。『 Le petit challenge 』 で、「私」のこれからの大計画 ? が披露されました。それによると「私」は就職はするつもりではいるものの、その前にローマ Rome をかわぎりとして海外の都市 - Milan, Florence, la Sicile, Francfort, Munich...を訪れるとか。たくさんの人と出会って ...je ferai des rencontres..."、たくさん語らう"...je parlerai avec les gens" ようです。' ふところ ' 次第ではあるようですが、アフリカもアジアも回るとか...。

文はすべて未来形 !! ...je serai, je commencerai, je partirai... ただし、未来形で語る文に、「もし Si 」の節がくわわると、si のなかの動詞はかならず現在形です "Si j'ai assez d'argent, je partirai visiter l'Asie..."

© Maestro 2, Editions Asahi

TOPへ
 

中級

今週でテキストが終わります !! 最後の20課のタイトルは 『 Montréal モントリオール 』です。

北米には、14世紀頃からイロコイ連邦 Confédération Iroquoise と呼ばれる先住民たちの連邦国家があったそうです ( 1793年に主権喪失 ) 。しかし16世紀になるとフランスから探検家がやって来ます。ジャック・カルチエです。もともと住んでいた人たちは「村」のことを " kanata "と言っていました。が、カルチエは、これをセント・ローレント川流域全体をさすと考えました " ...Cartier a pensé qu'il désiganit tout le territoire de la vallée du fleuve Saint-Laurent " 。やがてこの " kanata " が " Canada " という国名になったそうです。


イロコイ連邦の旗


© A la page 2021    Edition ASAHI

TOPへ

上級

今週は『Zazie dans le métro 地下鉄のザジ 』です。

チョビ髭をつけた山高帽の男は、知りもしないのに、店員に向かって「この子に母親はいない、だから弟妹が生まれても、お古をあげることもない」などと言い、サイズがピッタリのジーンズを探すよう店員にうながします。ちょび髭の男がこんないい加減なウソを言うことに、ザジはすっかり感心。にわかに男に興味がわきますが、今はとにかくジーンズ獲得のために神経を集中しなければいけません。

おじさんは買ってくれるのか、くれないのか。心のなかで地団駄をふみ、じりじりとあせり、喉はかわき…。すったもんだのあげく、男はとうとうジーンズを買ってくれました。しかし店員から渡された包みを、男は脇の下にはさみます。そして、さあ、何か軽く食べようとカフェレストランに向かいます。ザジは男とジーンズの後をついて行きます。

レストランで腰をおろしても、ジーンズは相変わらずザジの手の届かないところに…。いまいましい気持ちはありますが、給仕された貝料理とフライドポテトには大満足。たいらげたのちに三度ほどゲップをして、男が白ワインをゆっくり飲むさまを見ながら「私のお父さんは十倍もはやく飲むわ…」と語りはじめます。

次回は、p64 の " --- Et qu'est-ce qui se passait ? Je boirais bien un autre demi... " からです。

© "Zazie dans le métro ", Raymond Queneau, Folio

TOPへ

2021年10月12日

初級

今回は第5課。ナナさん、初めて学校におもむきます。まずは事務室。書類が待ちかまえています "...je dois aller au secrétariat..."

マルクとも知り合いになりました。何かあったときにと自分のスマホの番号も教えてくれました...je te donne mon numéro, au cas où... "。ナナさんにとって、なかなかいい出だしの一日になったようです。

© Maestro 2, Editions Asahi

TOPへ
 

中級

今週はこちらの子供新聞をのぞいてみました。 『Carlos Alcaraz, le ≪ futur Nadal ? ≫ カルロス・アルカラズ : 未来のナダルか ? 』です。

2003年生まれのカルロス選手が全仏テニスに参戦します。その若さ故に話題になっていますが、5 歳でテニスをはじめた時からナダルにあこがれていたとのこと。答えがどうしても見つからない時は、いつもナダル選手だったらどうするだろうかと考えるのだそうです"...si je ne trouve pas une réponse à telle ou telle question, je me demande toujours ce qu'il ferait à ma place "。世界一を目指していますが、切磋琢磨すること、一球一球に精神を集中することが大切"...Même si je rêve de devenir numéro 1 mondial...je dois continuer à travailler sans relâche...je dois me concentrer sur chaque balle..." とも語っていました ネ !


© 2021 Milan Presse

TOPへ

上級

ミニテル

今週は『Le chapeau de Mitterraind ミッテランの帽子』です。

ファニーは税務署でのポストの昇進をのぞんでいますが、彼女の書類は現在「慎重に審査中」とのこと。決着のつかぬまま続いているエドワードとの関係と何やら重なります。

* * * * * * * * *

電車に揺られながらファニーは考えます。彼女と会っている時のエドワードは、知り合いに遭遇することを恐れ、四六時中、週囲の目を気にしています。おのずと会う場所は限られてきます。そして彼は家族への嘘を重ねています。エドワードとの連絡はミニテルに頼るほかありません (ミニテル : フランスでインターネットが普及するまえにひろく使われていた 文字入力や描画表示が可能な端末)。エドワードのミニテルのコード名は " Alpha 75 "、ファニーは " Choupette " …。このコード名で二人はひそかに交信するでした。

次回は、p51 の " Elle s'était définitivement engluée dans le tiède quotidien d'une liaison où... " からです。

© " Le chapeau de Mitterrand ", Antoine Laurain, J'ai lu

TOPへ

2021年10月19日

初級

今回は第5課。目的語を代名詞で言ってみる ( 即座に!! )...そういう練習をいたしました。

直接目的語の代名詞は、me, te, le, la, nous, vous, les の 6 つ。" Je t'attend. (私は君を待っています )" のように、動詞のまん前にきます。例文の「私が待っている」のが、「君を」ではなく、他の代名詞 ( 彼を、彼女を、あなたを、彼らを、彼女らを ) だっらどうなるでしょう。入れ替えてみてください。

以上は直接目的語ですが、間接目的語は、me, te, lui, nous, vous, leur で、おなじく 6 つ。動詞のまん前にくることもおなじです。 Je t'écris. (君に手紙を書きます) 。手紙を書く相手が「君に」ではなく、他の代名詞 ( 彼に、彼女に、あなたに、彼らに、彼女らに ) だっらどうなるでしょう。声に出してどうぞ。

© Maestro 2, Editions Asahi

TOPへ
 

中級

今回もこちらの子供新聞を読みました。『 Joséphine Baker va-t-elle entrer au Panthéon ? ジョセフィーヌ・ベーカーはパンテオンに入るか 』です。タイトルが疑問文になっていますが、この記事が出されたのちに、J.ベーカーがパンテオンに入ることが決定しました。11月末に儀式が行われるそうです。

ジョセフィーヌ・ベーカーは差別のひどかったアメリカを19才で離れ、歌手・ダンサーとしてフランスの舞台にたちます。広大な植民地をもつフランスにも差別や偏見はありましたが、彼女の舞台はたいへんな人気をはくします。とはいえ彼女がパンテオンに入るのは、こうした芸能活動のせいではありません。

そもそもパンテオンとはどんなところなのか Mais d'abord, le Panthéon, c'est quoi? 。パンテオンは、もともとは教会として建てられたものです。教会らしからぬ外観ですが "...elle ( l'église ) ne ressemble pas aux autres..."、ルイ 15 世の命によるもので、サン・ジュヌヴィエーヌ教会と呼ばれました。しかし革命がおこります。王はいなくなり共和制になりましたから、「政」と「教」は分離され、そのためにこの建物は、パンテオンとして偉人のための廟となりました。ルソー、ボルテ―ル、V.ユーゴー、ジャン・ムーラン、ジャン・ジョレス、マリー・キュリー等々が祀られています。

ジョセフィーヌ・ベーカーは、第二次世界大戦中に迷うことなくレジスタンスに参加し、戦後は人種差別に反対して公民権運動などに加わります...elle a aussi lutté contre le racisme, notamment en défendant les droits des personnes noires aux Etats-Unis"。また国籍も宗教もちがう世界各地の子供を 12 人も養子にして育てました ...elle a adopté 12 enfants, de nationalités différentes。いろいろな意味で共和国の理念に沿うと考えられたそうです。


© 2021 Milan Presse

TOPへ

上級

今週は『Zazie dans le métro 地下鉄のザジ 』です。

以前、この本について「トンチンカンとドタバタと滑稽、それに現実・真実がまざって…」 と書いたことがあったと思うのですが、その現実と真実というのが、読み進むにつれて、なにやらそら恐ろしいものになってきました。言葉づかいにかんしては、ことわざや成句をもじってみたり、綴りをくずして聞こえるとおりに書いてみたりと、プッと噴きだす愉快なくだりがごまんとあるのですが、内容の方となると、辛辣な箇所があちこちに… … …。2018年のレコー紙の記事によると( L'écho, 2018年6月2日 )、R.クノーは『地下鉄のザジ』で、戦後のフランスに残る因習を訴えたとのこと。その因習とは、同性愛の排除、性差別、近親相姦、小児性愛、人種差別、警察による暴力などであるとのこと…でした。

* * * * * * * * *

なぜ、お父さんはお酒を飲むのがはやかったのか…。それはお母さんに嫌われて、大酒飲みになっちゃったから。こう語るザジの言葉は「はやかった」「大酒飲みになった」と全部、過去形です。なぜ過去形なのか。それはお父さんが亡くなっているから、とザジ。

- - - - - - - - -

ここでザジはビールをもう一杯注文(フランスでは1950 - 60年代まで子供も普通にお酒を飲んでいた由)。小指をたてんばかりにして飲みながら、話しを続けます。

- - - - - - - - -

なぜ亡くなったか・・・。それは、お母さんがお父さんの頭を斧で割ったから。新聞に載ったのよ。新聞、読んでないの? ちょっと高い弁護士だったけど、お母さんは無罪になったの。私も証人になったんだから。私の話し、信じないの、とザジ。男の答えは当然、「信じられる訳がない」。

次回は、p66 の " --- C'est une astuce qui traîne partout,... " からです。

© "Zazie dans le métro ", Raymond Queneau, Folio

TOPへ

2021年10月26日

初級

今週はナナさんの滞在記を少々お休みして、美術館と画家・彫刻家をめぐるあれこれ (?) です。例えば、ルノワール Auguste Renoir の『ブランコ La Balancoire 』を見たかったら Si nous voulons voir la Balançoire de Renor ? どの美術館に行ったらいいでしょう。

© Didier Plowy pour
la Rmn-Grand Palais

ホアン・ミロ Joan Miro の『ブルー II Bleu II 』を観たかったら ? ニキ・ドゥ・サン・ファル Niki de Saint Phalle のふっくらした 『 Dawn Blue 』はどこにあるのでしょう ? そんなこんなの美術館と画家・彫刻家をめぐるお話しでした。

© Maestro 2, Editions Asahi

TOPへ
 

中級

©La Vingt-Cinquieme
Heure Distribution

今週は小学 5 年生のとあるクラスの一年を追った映画 Ecoliers についての記事です。こちらの子供新聞です。あわせて、quel(l)(e)(s) que + 接続法 の表現の練習も少々。

ノルマンディーのカーンにある小学校に通っていたミカさんは白血病にかかります。映画監督のお父さんは、彼女が回復するまでの一年をカメラにおさめます "...j'ai (B.Romy:réalysateur) réalisé un film sur sa leucémie"

©La Vingt-
Cinquieme Heure
Distribution

のちにお父さんがミカさんに、何が一番恋しかったかとたずねると、ミカさんは「学校」と答えますQu'est-ce qui t'a le plus manqué durant cette année ? " 。行けなくてそんなに寂しい思いをしたというクラスとは、一体どんな所なのか。そんな思いで "...je voulais comprendre pourquoi Mika aime autant l'école" お父さんはミカさんの学級の記録映画をつくることにしました。

カメラをもったお父さんは自分の存在を消そうと教室の「壁」になりきったとか。最初は興味津々の子供たちも次第に慣れて、カメラを意識する子はいなくなりました"...au bout de deux semaines, on n'y prêtait plus attention..." 。あるインタビューでミカさんのお父さんが言っていました。もし自分が小学生だったら、あのクラスの生徒になりたいと…そんな教室だったようです。

© 2021 Milan Presse

TOPへ

上級

今週は『Le chapeau de Mitterraind ミッテランの帽子』です。

パリまでの車中、ファニーは、エドワードとの別れを決断できないままでいる自分をふがいなく思い、また自分に対して不誠実だとも思いました。しかしいつしかまどろんでおり、目をあけたときには、もうパリのサン・ラザール駅。

強い雨が車窓をうっていました。傘はもちあわせていません。が、正面の網棚に置き忘れられた黒いフェルトの帽子が…。列車がブレーキをかけたところで、ファニーはこの帽子を傘がわりに拝借することにきめました。

大奮発した服を身につけると、何やら自分に箔がついたように思うことがありますが、この帽子もなぜか彼女に大いに自信を与えてくれました。帽子を裏返せば FM とイニシャルが…。ファニー・マルカン・・・正しくファニーが持つべくして現われた帽子としか思えません。

エドワードが待つホテルに向う足どりにも、自信がわいてきます。きっと彼はベッドでル・モンド紙を読んでいるか、かの喧しい討論番組 ドロワ・ドゥ・レポンス を視ているに違いありません。案の定、ファニーがドアをノックすると、「それではまに来週」というテレビの声が聞こえてきました。

エドワードは部屋に入ってきたファニーを見て、開口一番「なんだ、その帽子は?」。「まずは、挨拶が先でしょ」とファニーはエドワードをたしなめます。次回は、p55 の " Edouard l'embrassa tendrement, ... " からです。

討論番組
ドロワ・ドゥ・レポンス

© " Le chapeau de Mitterrand ", Antoine Laurain, J'ai lu

TOPへ
2021年10月