ベルト・モリソ作
(女性の印象派画家)
今週は、動詞の直説法と条件法の時制をおさらいをしました。
文法用語は今一つ、その内容がすっと入ってこないのですが、「大過去、複合過去、半過去」がまるまるおさまった情景が、小説の中にありましたので、以下にその例を。コレットの『牝猫 La chatte 』です。
「アランはあけ放った窓 la porte-fenêtre béante の方に顔をむけました。その窓から、刈り取った秣のほのかな香りが une douce odeur de foin frais 漂って来ていました。それもそのはず、その日は日中に草刈りをしてあったのでした。」…とそんな情景です。(原文と少々違いますが…)
- Alain a tourné la tête vers la porte-fenêtre béante,
- d'où venait une odeur douce de...foin frais ,
- car on avait tondu les gazons dans la journée.
ベルト・モリソ作
(女性の印象派画家)
今回のテーマは、"ジャン・モネ Jean Monnet " です。
第二次世界大戦後、ジャン・モネは、" フランスや欧州各国が発展をのぞむなら、平和でなければならない、それが必要条件だ " と述べたそうです。 "...la paix définitive en Europe était une condition nécessaire pour le développement de la France et des autres pays européens."
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ライン川をはさむアルザス・ロレーヌ地方とザール地方は、石炭、鉄鋼の産地。軍事産業の根幹です。フランスとドイツは、その資源をめぐって絶えず争ってきました。国境の線引きも何度も変わりました。
J.モネは、そのようなことを終りにするために、資源の採掘・生産管理を、隣接する国々が共同で行おうことを提唱し"...Jean Monnet a proposé une mise en commun de la prodution de charbon et de l'acier, qui sont les matières de l'industrie de guerre. "、CECA 欧州石炭鉄鋼共同体 la Communauté européenne du charbon et de l'acier を創設しました。
パンテオン
このCECA は後に、CEE 欧州経済共同体 la Communauté économique européenne となり、さらに UE 欧州連合 Union Européenne と拡大していきました。J.モネが「ヨーロッパの父」とよばれる所以です。モネの棺は今、パンテオンに納められているそうです。
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ジャン・モネのわらぶき屋根の家
ジャン・モネの暮らした家はわらぶき屋根。この家は今、欧州連合のセミナーハウスとしても使われているそうです。こちらに (フランス語です…)、J.モネの住まいと活動を紹介した映像がありました。それによると、コニャックの製造業を営む家に生まれたこと。高校を卒業することなく、家業を手伝い、英国、米国で修業したこと。第一次世界大戦が勃発すると、20才代で、兵站にかかわる仏英間の調停に関って大役を果たし、後に国際連盟の事務次長に就いたこと…等々の紹介がなされていました。
© A la page 2018 Editions Asahi
今週は、第26回目の " Le collier rouge " です。こちらにまとめました。
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