今回は第3課。空港から新しいアパートに着いたナナさん。とにかくシャワーを浴びたいけれど "J'ai surtout envie d'une douche "、タオルが見つからないようです " Je n'ai pas trouvé les serviettes de bain... "。戸棚の中にしまったんじゃないの ? と言われて、見てみれば… … … ありました、ありました"... c'est bon. Elles y sont " 。
1836年生まれのフェルディナン・シュヴァル氏は郵便配達員。毎日徒歩で30~40kmをこなします。43才のとある折に、奇妙な形の石につまずきます。これがきっかけで、かつて思い描いていた宮殿をつくりたいという夢を実行にうつすことにしました。以来、33年間、一人で、一つずつ石を積み上げて "Il a construit son palais pierre à pierre, seul, pendant trente-trois ans."、完成したのが「理想宮殿」でした。
配達の途次、目星をつけた石を道脇にとっておき" Pendant ses tournées postales, il repérait des pierres qu'il mettait sur le bord des cheimins "、夜に手押し車でとりにもどり、ろうそくの明かりで石を積む…そういう日々を 33 年間続けたそうです。
理想宮殿はたてよこが 26m X 14m 。高さは 12m 。宮殿のなかにはヒンズー教やイスラム教の寺院 temple hindou, mosquée arabe やヨーロッパの城がおさめられていたり…、アダムとイヴ Adam et Eve 、アルキメデス Archimède やソクラテス Socrate、シーザー César やヴェルサンジェトリクス Vercingétorix( ローマに負けたものの雄々し敗北を認めたとされるガリア人 ) が彫られていたり…、石造りのヘビやシカやワニ、はたまたミノタウロスといった鳥獣がやどっていたり…。のちのシュールレアリストに賞賛され、歴史的記念物に指定されたそうです。
と、ここで、泣くのもなかなか気分がいい(!)と思ったザジは、いっそのことゆっくり泣こうとベンチにこしかけます。やがてとなりに人の気配。男性が「そんなに悲しいのかね」と声をかけますが、ザジの反応は実にさめていました。 次回は、p56 の " Tant de sanglots semblaient se presser dans sa poitrine... " からです。
今回も第3課。avoir envie de ~したい、avoir besoin de ~が必要だ の練習です。疲れていたら ? 具合が悪かったら ? お小遣いが足りなくなったら …いろんな条件で、avoir envie de 、avoir besoin de を使ってみました。
最後のテキスト le petit challenge では、「僕」のこれまでとこれからが語られていました。「僕」には、ちょっと勇気が必要ですが J'ai juste besoin d'un peu de courage..."、これから世界をまわってみたい "...j'ai envie de faire le tour du monde... ... ... " そう思っているようです !!
寿命といえば、20世紀初頭は 50 才でしたが、今ではこの年齢は、人生の折り返し点でしかありません Au début du XXe siècle, ...l'espérance de vie était de cinquante ans... Au XXIe siècle, c'est celui du milieu de la vie 。というわけで、現代のカンカドたちは年をとることを受けいれつつも、世のなかの動きにアンテナをはり、精神を若くたもち"...ils ( quincados ) gardent un esprit jeune et ils restent à la page 、人生を謳歌することを忘れない人々なのだそうです。
さて、その同じ日の夜。ファニー・マルカンはル・アーヴルからパリ・サンラザール駅にむかう折り返しの列車に乗っていました。正面にすわっている青年のヘッドホンからは、ハードロックの曲がもれ聞こえていましたが、「ミレヌ・ファメールの曲の方かいいわ。歌詞に深みがあるもの…」などと考えていました。次回は p45 "Elle sortit de son sac un cahier Clairefontaine ..." からです。
今回は第4課。新天地で住む場所もきまったナナさん。明日からはいよいよ講義が始まります。まずは語学学校でフランス語を学ぶようです。ちょっと不安ではあるけれど、一生懸命頑張ると宣言 " Je ferai de mon mieux !" 。それに対して、ジュリーは大丈夫、皆よくしてくれるから、と背中を押してくれました "...tout se passera bien. On s'occupera bien de toi " 。
成長がはやいから、来年も着れるようなのを、と男性が売場の男に言えば、「妹か弟にやればいいでしヨ」と店員。男性が「一人っ子だ」と応じれば、「来年までに姉さんになっているかもしれない・・・」と店員。軽口がとびかいます。次回は p360 " Oh ! escuse (ママ). Zazie regarde un instant le satyre avec curiosité, avec intérêt même..."
雲仙岳では、1990年から1995年まで、活発な火山活動がありました。溶岩が流れぬまま冷えては溶岩ドームをつくり、ふたたび溶岩が湧きだしてドームをつくる…ということをくり返していたそうです "...le même phénomène volcanique s'est répété : production d'un dôme de lave, destruction de ce dôme, production d'un nouveau dôme, destruction de ce nouveau dôme, et ainsi de suite "。しかし1991年6月3日、その溶岩が火砕流となって麓をおそい、43人の方が亡くなられたそうです。
フランスの火山学者カティア・クラフト、モーリス・クラフト夫妻は火砕流を映像におさめようと雲仙岳にのぼり "...ils sont allés au mont Unzen. Il voulait y filmer une coulée pyroclastique"、やはり命を落とされたそうです。
雲仙岳は約200年前にも噴火をしています。地震のために山崩れが起き、その岩屑がすそ野の島原を襲ったばかりか、津波も起きた大災害であったとのこと "En 1792, cette ville a été détruite par un glissement de terrain puis un tsunami..." 。