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2019年11月5日

初級

MICHELIN 2019
リース広場の土曜の市

今週は、テキスト "Esplanade 2 Voyage en Bretagne" の 2課『La Place des Lices リース広場』です。

レンヌは、モンパルナス駅から TGV で2時間。そしてレンヌ駅からバスで10分。これでお目当てのリース広場に到着。

ガレット・ソシス

案内役のアンヌさんによれば、この広場にはコロンパージュという木組みの家が並び、土曜には市がたち新鮮で色鮮やかな食材が並ぶとのこと。お腹がすいたら、屋台でガレット・ソシスをほおばるのもよし、クレープ屋さんによるのもよし…。

レピュブリック広場を通っていざリース広場へ

© Esplanade 2 Editions Asahi

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中級

『Là-haut(邦題:カールじいさんの空飛ぶ家)』

2009年のカンヌ映画祭。美しく着飾った面々が一様に赤いメガネをかけている…そういう一風変わった光景が見られたそうです "...les participants très élégamment vêtus... avaient pourtant de drôles de têtes...ils portaient...des lunettes rouges" 。それもそのはず、3Dアニメの『 Là-haut 』が上映されていたのでした。

巨大スクリーンを観る観客

画面が飛びだしているように見える 3D 映画の登場は、1922年にさかのぼるそうで、当時は吐き気をもよおす観客もでたとか。昨今の立体映画は観客が映画のなかに入り込む、そんな臨場感があるらしい…Il(le spectateur) a...l'impression...de faire partie lui-même de la scène. 。

フューチュールスコープ ( ヴィエンヌ県 )の映画館では、高さ 18m (!!) のスクリーンに、シマリスたちの生態を撮った3Dドキュメンタリーが上映されたとのことで、「ど」のつく迫力であったと聞いております...はい

© INFOS 3     駿河台出版社

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2019年11月12日

初級

今週は、2課『La Place des Lices リース広場』の文法練習。併せて " Tout " の使い方も少々復習。名詞にも形容詞 / 限定先行詞 ( prédéterminant)にも副詞にもなるマルチ (?) な単語です。以下、Tout を含む格言を少々。

♣  L'appétit assaisonne tout.
空腹にまずいものなし
♣  Tout est bien qui finit bien.
終わり良ければすべて良し
♣  Tout ce qui branle ne tombe pas.
柔よく剛を制す? (ゆれる物は落ちない)

ところでテキストにはレンヌの観光地図が載っていました。地図と言えば凡例 (légende / signes conventionnels ) がつきものですが、はて、下の図は何をあらわしているのでしょう…

© Esplanade 2 Editions Asahi

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中級

今週は5課『ガボン共和国とフランス』です。ガボン共和国は70年以上フランスの植民地でした。独立後はレオン・ムバに続いてオマール・ボンゴが大統領に就任。その任期はなんと46年 。

ロペ国立公園(上)
Libreville : ガボンの首府(下)

石油をはじめとする天然資源から生まれるガボンの富は、フランス政界・経済界とボンゴ氏周辺に吸収されてしまう…そういう関係がフランスとガボンとに築かれてきたといいます。

現大統領はボンゴ氏の子息。Le monde diplomatique の特集号 (『フランス-アフリカ』2019年)の石油にかかわる記事よれば、これまでのフランスとの蜜月だけではなく、中国やシンガポールなどその他の国との関係も図っているとのこと Si le secteur pétrolier demeure verrouillé, M. Ali Bongo a diversifié ses partenaires, avec des poids lourds comme le singapourien Olam et le chinois Honest Timber

フランサフリック、ジャック・フォカール、ヴァンサン・ボロレ、セファ(CFA)…といった言葉や名前がおのずと浮かび上がってきます…。下の映像は、少し古いですが、フランス2局のニュースの一部です (フランス語)

INA(仏国立映像研究所)

© INFOS 3     駿河台出版社


上級

今週は『ピエールとジャン』です。この備忘録を半年お休みしていましたので、話しがだいぶ進みました。

ピエールの両親ロラン夫妻にはマレシャル氏という友人がいました、このマレシャル氏が亡くなり、弟のジャンに氏の遺産がころがりこみます。兄のピエールは「なぜ弟にだけ ?」と思わずにはいられません。そう言えばマレシャル氏と弟は似ている…ジャンは、母とマレシャル氏の子なのか…。母への猜疑心、ジャンへの嫉妬がつのります。

そんな中、ジャンは遺産をもとに弁護士事務所をかまえ前途洋々…。そして年上の未亡人ロゼミリ夫人に結婚の申し込みをすることを決意。

© 2019 TripAdvisor

折しも夫人や友人をまじえて、ロラン一家がサン・ジュアンへ遠出することに。愉快な昼食が済むや、"テナガエビ"を獲りに行こうじゃないか という話しになり、"On décida que tout le monde passerait l'après-midi...à chercher des salicoques " サン・ジュアンの崖から海岸へとくり出します。皆がへっぴり腰で急な崖をおりるなか、ジャンとロゼミリ夫人は先頭をきってかけおります。途中の岩場の湧き水で、ロゼミリ夫人はひざまずいて水を口にします。顔にも服にも水滴をつけたロゼミリ夫人。それを見てジャンは「おきれいだ」と夫人にささやきます。が、夫人は「なにを言っているの」と言わんばかりの反応。

潮のひいた浜にたどり着き、水たまりをのぞく両人。「何か見えます? 」と夫人。「ええ、あなたのお顔が水に映って… Oui, je vois votre visage qui se reflète dans l'eau..."」とジャン。「そんなことでは獲物は見つからないわね」という夫人に、「いえ、僕は欲しいものを獲りますから」とジャンはささやくのでした。次回は、"Elle riait : "Essayez donc, vous allez voir comme il passera à travers votre filet"...からです。

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2019年11月19日

初級

© 2019 TripAdvisor LLC

今週は、3課。クレープ屋さんに行きます。

注文するのは、そば粉でつくる塩味のクレープというかガレット。ホタテ貝ののったガレット・コルセール la galette corsaire avec des coquilles Saint-Jacques やら田舎風ガレット la galette campagnarde やら…飲み物はシードル。ブルターニュ色満載(?)のお昼ご飯でした。Comme ça a l'air bon !!

© 2019 TripAdvisor LLC

© Esplanade 2 Editions Asahi

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中級

毎年開かれている農業祭
Salon de l'Agriculture de Paris 2019

今週は6課 『農業国フランス La France, grand pays agricole 』。

たくさんの数値がでてきました(2009年度版)。それによりますと、フランスの農作物の生産量は欧州の20%をしめ、輸出量は世界3位。タイトル通り農業大国です。

農地面積は国土の54%、自給率は122% なのだそうです。これに対して日本の自給率は41%。日本の農業生産者一人当たりの平均面積が1.8ヘクタール、フランスは40ヘクタール。農業収入にしめる公的な助成金は、フランスは(なんと…) 80%、日本は16% 。兼業農家の率は日本は60%、フランスは20%。教室でも議論が百出(?)しましたが、これだけの数字が語るものは… … …。

TVフランス3 Salon de l'Agriculture de Paris 2019

© INFOS 3     駿河台出版社

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上級

今週はE.シュミットの『犬 Le chien 』です。半年ほど、この備忘録をお休みしていましたので、その間に J.L.リュファンの『Le collier rouge 』を読み終わりました。シュミットの『犬』も三分の一くらい読み進みました。登場人物から見てみましょう。


登場人物
サミュエル・
エマン
医者。犬のアルゴスと暮す。アルゴスを交通事故で亡くし、その後を追うかのように自殺。氏の過去を知る人はいない
「私」小説家。文学とウィスキーが好きだったことから、サミュエル・エマンと話題を共有。サミュエルが唯一胸襟を開いた人物
ミランダサミュエルの一人娘。50才。早くに母を亡くし、父サミュエルに育てられる。父の過去を知りたいと、小説家である「私」のもとを訪れる。
アルゴスサミュエルに飼われていたボスロン犬(犬種)。サミュエルは常にボスロン犬を飼い、いずれの犬にもアルゴスと名付けていた。

p28-p37
ミランダは、どうして父は自殺を選んだのか、父の死とアルゴスの死とは関係あるのか、それを知りたくて「私」のもとを訪れたのでした。 父の手一つで育てられたミランダにとって、アルゴスは兄弟のようでもあり、母のようでもあったといいます。アルゴスは、ミランダが悲しい時、困った時にはすぐにそれを察知し、父親のサミュエルに、「もっと娘の声を聞いて」と促すのでした。そして向いあった父と娘のあいだに入って、ミランダの言葉が父親の心にとどいているかを確かめていました。アルゴスは人間の言葉を解さずとも、二人の心を察知していました。

ユリシーズとアルゴス
ユリシーズの飼い犬もアルゴスという名でした

ミランダとアルゴスは、一体どれだけ絨毯の上で並んで寝そべりじゃれあったことか。ミランダにはアルゴスの匂いがしみついていたと言います。そのアルゴスが死に、そして父が死んだ訳を知りたい、自身の過去を決して語ることのなかった父のことを知りたい、その手伝いをして欲しい、そうミランダは、「私」に懇願しに来たのでした。

「私」は戸惑いながらも受諾し、ミランダと共にサミュエルの館に向かいます。サミュエルの残した書類の中に、ボスロン犬の飼育場との契約書が見つかりました。

と丁度その時、シル伯爵と名乗る乗馬服の紳士がやってきます。ミランダにとっては初対面。男は悔みを述べた後に「私とサミュエルは反目していたのだが、サミュエルは私のことを話題にしなかったか」とたずねます。ミランダの返事を聞き、「私たちの秘密を胸におさめたまま、サミュエルは逝った。私も黙したまま死ぬつもりだ」と語ります。これを聞くや、「何もかもが秘密だ」とミランダは、激昂します。

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2019年11月26日

初級

今週は、2課『A la crèperie クレープ屋さんで』の続き。

メニューを見ると、シードルは、La bolée (カップ(椀)) で注文するか、Pichet (ピッチャー) でたのむか、Bouteille (瓶) にするか…迷うところです。のどの渇き具合と会食者の人数で決まるのでしょうね。

ちなみに bolée の -ée という語尾。いろいろな意味合いがありますが、「中身、その量・長さ」などを指すこともあります。ですので…

bol = 椀 boléeune bolée de cidre ( カップ一杯のシードル)
pelle = シャベル plelletéeune pelletée de sable ( シャベル一杯の砂)
pincer = つまむ  pincéeune pincée de sel (一つまみの塩)

♣  matinée, journée, soirée, année もおなじ理屈になりますね。

© Esplanade 2 Editions Asahi

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中級

今週は7課。テーマは「水道事業」。主にヴェオリア社とスエズ社についてです。

テキストによりますと、フランスの「ヴェオリア社とスエズ社は水道事業のすべての分野におけるノウハウを有する多国籍企業」とのこと "Véolia et Suez, deux des principales multinationales de l'eau, possèdent déjà l'intégralité de ces savoir-faire (acheminement et distribution de l'eau potable, gestion de la clientèle, construction des stations d'épuration pour traiter les eaux usées...) 。世界各地に20万人の社員を抱えているとのことでした (埼玉、広島、千葉にも水道事業を展開していると記されていましたね)。

© EAU DE PARIS :
RAPPORT ANNUEL 2018

ところで、パリ市の公式サイトにはこんなことが書かれてありました。市では2010年1月1日から、パリ市水道公社が浄水、給水、料金徴収、水質管理などすべての水道事業をになっています Depuis le 1er janvier 2010, la régie municipale Eau de Paris est en charge du service de l'eau, de la production à la facturation, en passant par la distribution et la surveillance de la qualité

それ以前はどうであったのかというと、パリのセーヌ右岸と左岸を別々の民間企業が運営していたようです。左岸はスエズ・アンヴィロヌマン社、そして右岸はヴェオリア社です。

日本では、民間の企業が水をあつかえるようになりつつあるのでしょうか (2018年・改正水道法)…。フランスのレ・ゼコ紙 (2017年6月21日)をのぞいてみたら、こんなタイトルが目に入りました。
  ♠Services publics : ces villes qui tournent la page des privatisations
  ( 公共事業 : 民営化時代に別れを告げる数々の都市 )
   フ~ム…

「いつの時代も(水は)すべての
人の財産」と書かれてありますね

© INFOS 3     駿河台出版社


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上級

今週は "Pierre et Jean" です。

潮だまりに映るロゼミリ夫人の顔をうっとりながめるジャン。「今はエビを獲っているのよ」と夫人に釘をさされます。当のエビを見つけたものの逃げられ、夫人からは「へたね Oh! maladroit 」の一言。夫人もそろりそろりとエビを追いはじめます。そのゆっくりした手つきが、かえって功を奏して何匹も捕獲します...elle ramenait des bêtes trompées et surprises par la lenteur ingénieuse de sa (Mme Rosémilly) poursuite 。

ジャンはどれどれとエビをのぞくふりをして、ロゼミリ夫人に顔をちかづけます。二人の顔が潮水に映ると、ジャンは夫人の顔めがけて投げキッスをおくります。夫人は「面倒な人ね。今はエビを獲っているのよ。一度に二つのことをしないでちょうだい !! Il ne faut jamais faire deux choses à la fois 」とにべもありません。

次回は、" Il répondit : ---Je n'en fais qu'une. Je vous aime." からです !!

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2019年11月