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2018年6月5日

初級

V,Gogh:Une allee Jardin du Luxembourg

今週は、ディクテ。やはり少々手強かったですね。

オーヴェール・スュル・オワズ Auvers-sur-Oise は、直通の電車であれば、パリから小一時間。 駅を降りれば、あのゴッホが描いた『オーヴェール・スュル・オワーズの教会』を遠くに臨むことができるのだそうです。

この地で自ら命を絶ったゴッホ。 お墓もこの地にあります。弟のテオとならんで埋葬されているそうです。

そして駅のそばの " ヴァン・ゴッホ公園 " には、ゴッホの像が "Dans le parc...il y a une statue représentant le peintre..." 。 からだに沢山の画材をかけたゴッホの姿です。ディクテのテキストによれば、晩年の作品とかさなるような、幻覚にとらわれた表情をしているとのことでした "Il a bien cet air un peu halluciné qu'on imagine en voyant ses dernières toiles "

© Au Musée d'Orsay Editions Asahi

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中級

カンヌ

今回のテーマは、" La crise des migrants "。テキストでの日本語のタイトルは「移民危機」。重い(しかし大切な)テーマでした…。

このテーマについて、こちらの子供新聞 (Les petits citoyens) では、「どうして人々は国を逃れてくるのでしょう」という記事が載っています。テキストの「移民危機 La crise des migrants 」というタイトルが意味するところは、受け入れ側にとっての危機だとおもいますが、命を賭して逃れてくる人もまさしく「危機」のただなかにいるのだと思います…。

* * * * * * * * * * *

以下、テキストの内容です。おおよそ次のようになるでしょうか。

  • 2010年以降、戦争、迫害、貧困から逃れて"...les migrants fuient la guerre, les persécutions, la misère."、欧州連合にやってくる人の数が著しく増えた。
  • 欧州連合は、難民の地位にかかわるジュネーブ条約 (1) に署名しているが "...tous les Etats membres ont signé la convention de Genève, qui protège les réfugiés"
  • 欧州連合に人々が入ってこないようにする措置 (2) をとる国もでてきた。
  • ただし、これは(人権擁護を標榜する)EUには相応しいことではないと考える人もいる。
  • 避難民の多くは非合法であり、
  • その受け入れにかんして、EU各国の合意はえられておらず "Les Etats membres n'arrivent pas à se mettre d'accord pour les accueillir."、難しい対応が迫られている。

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こちらはカナダの国境なき医師団のブリーフィングです(フランス語です)"...tant que la guerre, l’insecurite, la pauvrete et l’oppression seront de ce monde, des gens chercheront des moyens de fuir quels qu’en soient les risques et les obstacles inherents."   とあります。戦争や政情不安、貧困、迫害がある限り、私達は逃れる…のではないでしょうか。  (日本では…。(牛久)入管では…。)

  1. 国境を越えて逃げてきた人は、庇護権を求めることできる。こちらは日本のUNHCR
  2. ジェンゲン協定により、EU内での人々の移動は自由だが、避難民の流入をうけて国境での検問を再開した国がある。また国境に有刺鉄線などを設けるところもある。

© A la page 2018 Editions Asahi     © 2018 Les petits citoyens    © Medecins Sans Frontieres (MSF) Canada

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上級

ロラン氏は、はやくも遺産相続の書類に署名したい様子。しかし公証人は、いやいやそれは明日に、と軽くかわします。息子のピエールとジャンは無言のまま。そうこうするうちに公証人は帰っていきました。

なんという幸運、とロラン氏はジャンの肩を抱きます。ジャンは多くを語らぬまま、一人になりたいと家を出ていきました。ピエールもしばらくの後、外の空気をすいに出ていきました。ロラン夫人は、ジャンにだけ遺産がもたらされたことに気をもみますが、ロラン氏はこんないい話に、なぜで水をさすのかと不満げです。友人の訃報であったことも忘れて、意気揚々とベッドへと向かいました。

一方、一人になったピエールは、なぜ自分が今こんなに欝々とした気分なのかと自問します。

次回は、"Il avait mal quelque part, sans savoir où,..."からです。

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2018年6月12日

初級

今回のタイトルは『L'Opéra de Paris パリ・オペラ座』。絵はE.ドゥガの " Ballet - L'etoile (エトワール) " です。

以下、テキストから。この絵は斜めに二分することができます La toile est divisée en deux partie, en biais 。左の三角は舞台のそで。出番を待つバレリーナや ...on voit des danseuses qui attendent leur tour d'entrer sur scène... 舞台監督らしき人がいます。右の三角には、バレリーナが一人。舞台はまるで水底のようです L'autre partie de la toile est comme sur un fond d'eau...。バレリーナの首のまわりにはビロードのリボン。ぐるりと回る彼女にあわせて、リボンが波打っています。

左斜め下からのライトで、バレリーナの顔や首は真っ白… Tous ces effets sont dus aux éclairages artificiels qui viennent du bas 。幻想的でさえあります。

© Au Musée d'Orsay Editions Asahi

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中級

クリスチアヌ・トビラ元司法大臣

今回もとても重たいテーマでした。「フランスにおける歴史責任問題」。フランス語のタイトルは "La repentance et l'anti-repentance en France" ( repentance は「悔悛・良心の呵責」などの意味です )

テキストの中ほど、次のような文がありました。"...est-ce que l'Etat français doit s'excuser pour les crimes passés de la France? "(フランスは、フランスがかつておかした罪を謝罪すべきか)。フランスの公式の立場は、大統領によりまた出来事により異なるのだそうです。

2001年、クリスチァン・トビラ氏(元司法大臣)は、奴隷制と奴隷貿易が人道に反する罪であったことを認めるよう強く求めて、トビラ法を制定させました。以後、教育の場で300年におよぶ奴隷制について、生徒たちが学ぶことが心須になりました。

一方、2005年には、ある法案に次のような文言があり、大きな議論になりました。「植民地は、植民地にされたことで、よいこともあった」というくだりです。大議論の末、削除されました。

痛みは、その痛みを受けた人が感じるもの… 痛みを与えた人が感じることではないのです…。

© A la page 2018 Editions Asahi    

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上級

今週は、第23回目の " Le collier rouge " です。こちらにまとめました。

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2018年6月19日

初級

アメリカで描いた綿のアトリエ

今回は11課『L'Opéra de Paris パリ・オペラ座』の文法編でした。が、ちょっと文法は脇に置いて…。「ドガは、バレリーナ以外にどんな絵を描いていたのだろうか」という話しになりましたので、少々調べてみました…。

アイロンをかける女

驚きました。こちらの Wikiarts というサイトに 617 点のドガの作品がのっています。肖像画、家族の絵、働く人、古代ローマから 19 世紀までの馬の数々、娼館…。彫刻もあります。印象派と作品展を催していたそうですが、ドガは眼が見えなくなります。そのため戸外の光をもとめた印象派の人達とは異なり、屋内で作品を描くことになっていったようです。油、水彩、パステルなどの絵は 2000 点、彫刻は 150 点におよぶそうです。

© Au Musée d'Orsay Editions Asahi

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中級

警察(左)と憲兵隊(右)

今回のタイトルは『警察と憲兵隊 La police et la gendarmerie 』です。。

フランスには警察と平行して憲兵隊組織があるそうです。人口が多い地域には警察、少ないところには憲兵隊というすみ分けがあるようですが、職務はほとんど変わらない由。現在ではどちらも内務省の管轄。ただし憲兵隊は国防省にも属しているとか。ニュースなどでそれぞれの特殊部隊のものものしい装備姿を見ることがままありますが、こちらの任務も素人には区別が難しい…デス。

ちなみに警察も憲兵隊も、緊急連絡先は共通。17 番です。

19世紀初頭の憲兵隊

緊急連絡先が出てきたので、以下、その他の連絡先です!

  • 救急車は 15番
  • 消防は 18番
  • 海難事故などは 196番
  • 耳に障害がある方は 114番
  • EU 内での緊急呼び出しは 112番

以上緊急番号でした !!

© A la page 2018 Editions Asahi    

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上級

ピエールは一人夜道を歩きます。カフェ・テアトルに行けば、仲間としゃべって気が晴れると思いつつも、人と会いたくないという気持ちもあります。結局、波止場へ行き、ベンチに腰をおろしたところで、今晩の自分はいったいどうしたことか…と考え込みます。

ピエールの性格は、激しやすい一方で思慮深いところもありますが、今回は感情が理性を上回りました。公証人が、ピエールに遺産があると言ったのを聞いて、自分では抑えられない感情にのまれ、それ以来悶々としていました。が、今思い至りました。そうか自分は、遺産相続した弟のピエールをうらやんでいるのか、なんとさもしい、と。

次回は、"Ayant fait encore quelqeus pas, il s'arrêta pour comtempler la rade." からです。

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2018年6月26日

初級

今週も文法。faire と laisser の用法が出てきました。 不定詞 ( 動詞の原形 ) とともに用いる方法です。

日常生活では、こんな風に言えそうです。

見せてFais voir !
いいなあÇa fait rêver...
通させてよLaisse-moi passer
最後まで言わせてよLaisse-moi finir…

リトレ(辞書)から用例をピックアップしてみると…。(文学からの引用がおおいですが)

・Faites votre devoir, et laissez faire aux dieux ( コルネイユ )
Laissez dire les sots : le savoir a son prix ( ラ・フォンテーヌ )
・La bonne politique est de faire croire aux peuples qu'ils sont libres.
・L'amour fait naître la jalousie, mais la jalousie fait mourir l'amour.

© Au Musée d'Orsay Editions Asahi

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中級

© agence web strasbourg

今回のテーマは「車の乗り合い Covoirturage 」。

カーシェアリングは、一台の車を色々な人がレンタルする仕組みですが、Covoiturage は、少し違います。行き先が同じ場合に、乗せてあげたり、乗せてもらったりすること。むか~しから「同乗者募集」などという張り紙をよく目にしましたが、現代は、インターネットを介して同乗者をつのるようになったようで、ビジネスとしても大成功しているのだそうです。

どんな人と同乗するのか…と心配するむきには、運転する人、乗る人のプロフィルを紹介しあえるような手立てもあるようですし、事故に備えて、最初から保険がかけられていたりと、いろいろな工夫がなされているようです。

© La libération

当初は、交通費をうかそうと Covoiturage を利用した人も、知らない人との道中がなかなか良かったと、反応は総じてなかなかなようです。

ちなみに体験談として、車内の空気がシーンと冷ややかだったとか、道中寝っぱなしの同乗者がいたなどというのもありましたが、話しを弾ませる方法とか、誰もが喜ぶ言葉遊びとか(?)…covoiturage のアドバイス Conseils pour bien voyager en covoiturage やエチケット集もどきなども巷にでている…らしいです。

© A la page 2018 Editions Asahi    

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上級

今週は、第24回目の " Le collier rouge " です。こちらにまとめました。

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2018年6月