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2020年1月14日

初級

これまでレンヌ Rennes をかわぎりにモン・サンミッシェルやサン・マロ、そしてディナール Mont-Saint-Michel, Saint-Malo et Dinard を見てきましたが、今度は南下してロリアン Lorient にやって来ました。

ビグダンのレースの帽子

ロリアンでは1971年以来毎年、ケルトのお祭り Le festival interceltique がひらかれているそうです。" INTERCERTIQUE" というぐらいですから、世界各地からケルト系の人々がやって来るそうです。スコットランド Ecosse、ウェールズ le Pays de Galles、アイルランド Irlande だけではありません。スペインのガリシア Galice、アストゥリアス Asturies 等々からもロリアンに集うそうです。それぞれの民族衣装をまとった人たちが、歌や踊りを披露しながら練り歩き、" Plusieurs groupes de musiciens et de danseurs défilent en costumes tradtionnels" それを見る地元の人や観光客は70万人にものぼるのだそうです。

ボストンのバスケチーム
セルティクスのロゴ

© Esplanade 2 Editions Asahi

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中級

今回は『Ça se vend comme des petits...macarons(pains) 飛ぶように売れるマカロン 』です。

マカロンは、直径 3~4 cm ほどの丸い小さなお菓子。美味しいです…。テキストによれば、もともとはカトリーヌ・ドゥ・メディシス Catherine de Médicis がフランス王アンリ2世と結婚した時に、そのレシピをフランスにもって来たことから "...quand Catherine de Médicis...s'est mariée avec le roi de France Henri II, elle a emmené avec elle ses pâtissiers italiens... ( et ainsi) la recette du macaron、フランス全国に広まったとか。

これもマカロン

今のようなブームになる前のマカロンは素朴な感じのお菓子でした。ところが昨今のマカロンは色鮮やかで、中のクリームは濃厚。ブームを呼んだのもうなずけます。その火つけ役は、ピエール・エルメ氏 C'est Pierre Hermé...qui a déclanché l'engouement actuel pour le macaron "。パン屋さんの4代目でしたが、14才でル・ノートル Lenôtre に弟子入り。以来、頭角をあらわして菓子界のピカソとも呼ばれるほどの巨匠なったのだそうです !
Hmmm...c'est irrésitible...

© INFOS 3     駿河台出版社


上級

ron

今週は E.シュミットの " Le chien " です。

「私」はサミュエルの手紙から読み始めます。「60年の沈黙をやぶって、娘に真実を伝える原稿をしたためはしたものの、稚拙な文章しか書けない。それを直して欲しい。その上で娘に読んで聞かせて欲しい…」そういう内容でした。「父親としては不器用にしか振る舞えなかったが、長い間沈黙をつらぬいたのは娘を守るためであり、彼女は奇跡ともいえる宝であった…」とも書かれてありました。

最後はくずれるような筆跡でした。これ以上書き続ければ、死の決意がゆらいでしまうことを畏れているかのようでした。

「私」は二階にあがりもうーつの手書きの原稿をよみ始めます。

** **

「私には子供時代がなかった…そういう思いにとらわれることがよくある」。サミュエルの原稿の書き出しです。ある時から子供時代が消えてしまった。 寄りかかることのできる肩も、顔をうもらせることのできる胸も、天真爛漫だった日々も。そのある時とは1942年。何人かの警官がやってきた。私と姉のリタは部屋で本を読んでいた。両親や祖父母が警察に暴力を振るわれた。姉はそれを察すると、私をおもちゃをしまう大きな箱の中に隠した。警官達が部屋に入ってくるや、姉はわざと窓辺に行き、外に向かって「逃げて、サミュエル、逃げなさい」と叫んだ。警官は姉をなぐり、私一人を残して家族全員を連れていってしまった。

次回も、サミュエルの原稿の続きです。 "Lorsque, une heure plus tard, je me résouds à me dégager … "からです。

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1月21日はお休みにさせていただきました。

2020年1月28日

初級

今週もケルト祭がテーマです。毎年 8 月にロリアンで、10日間にわたって繰り広げられるフェスティバル…。ビニウ biniou と呼ばれる笛も大活躍します。ビニウはバグパイプ conrnemuse に似ていますが、バグパイプよりは一回り小さいようです。

このビニウと一緒に、オーボエ hautbois に似たボンパルト bombarde と呼ばれるたて笛が演奏されることも多いとか。

フェスティバルの数々の写真はこちらでどうぞ。2020年夏のフェスティバルの準備も着々と進んでいるようです。プログラムはこちらで !!

© Esplanade 2 Editions Asahi

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中級

ガーゴイル

今回の11課のテーマは、ノートルダム大聖堂などの写真でよく見かける ガーゴイル gargouille 。

キマイラもガーゴイルも魔除けの彫刻ですが、その違いは…。ガーゴイルの方は建物からせり出していて、建物を傷めないために雨水をあつめて遠くに吐き出す役目をはたしているのだそうです。

© kossarev56 キマイラ

なるほど、ガーゴイル gargouille の garg- は「喉 (の音) 」の意ですし、-gouille は もとをたどれば gueule 「動物の口」のこと。そんなわけでラブレーで知られた「大食漢」は gargantua ですし、「喉をならしてがつがつ食べる」のは gargoter、うがいをするのは se gargariser、「うがい」そのものはgargarisme 。

冬場は是非とも Gargarisons-nous !

© INFOS 3     駿河台出版社


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2020年1月