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2017年09月5日

初級

現在使っているテキストには随分とことわざが載っています。テキストの副題も "Les voyages forment la jeunesse (可愛い子には旅させろ)"。本文からいくつか拾ってみると…

  • Quand on est au bal, il faut danser. コルシカ語のことわざだそうです。
  • Il n'y a pas de fumée sans feu. 「火のないところに煙は立たぬ」
  • Jamais deux sans trois. 「2 度あることは 3 度ある」
  • le malheur ne vient jamais seul. 「一難去って、また一難」、あるいは「泣きっ面に蜂」、はたまた「弱り目に祟り目」
次回も練習問題の続き。p61 の 6-2 からです。

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中級

© UN

今週のテーマは " Père Noël " です。

サンタクロース伝説は、聖二コラに端を発するようです La légende du père Noël vient de saint Nicolas 。子供を愛し擁護した聖人で、ロバをともない、良い子に食べ物を配っていたそうです...saint Nicolas...c'est un personnage qui distribue des cadeaux et des bonbons aux enfants le 6 décembre... 。千数百年前の12月6日に亡くなったため、この日が聖二コラの日となりました。その後もプレゼントや菓子をおくる習わしは続いていましたが、アメリカに渡ったオランダの移民たちが、聖二コラの日の習慣をキリストの誕生日である12月24日に移したのだそうです。
今のサンタクロースの姿は、19世紀に書かれた C.C.ムーアの物語がもとになっています。クリスマスとサンタクロースは別のものだったのですね。

ところでボルドーからさほど遠くないリブルヌ Libourne という町では、サンタあての郵便を受け付けているそうです。2014年には、120万通 届いたそうです。以下、手紙の宛先です。こちらの国連のサイトで確認できます !!

  • 宛名(はもちろん) : Père Noël   (サンタクロース)
  • 住所 : Rue des Nuages, Pôle Nord   (雲通り 北極)
切手不要。ただし、手紙を書けるのは 3才から9才までの子供です !!

© "A la page 2017" Editions Asahi

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上級

今週は"L'étranger" です。

検事が死刑を求刑。裁判長は、ひくく咳払いをしたのちに、ムルソーに向かって発言を促します。「殺すつもりはなかった」と告げると、「それは主張ですから、そうではなく、何に気持ちを動かされて、行動に至ったのか話していただきたい C'est une affirmation,...il(le président) serait heureux...de me faire préciser les motifs qui avaient inspiré mon acte. 」と裁判長。自分でも滑稽だと思いながらも、たどたどしく「太陽のせいで…」とムルソーが答えると法廷に笑いが起こり、閉廷。

午後、弁護士の最終弁論がはじまります。「" 私 " は確かに殺しました」と弁護士。ムルソーのことを「私」と言い換えて弁論しています。傍らの憲兵にムルソーが尋ねると、それが通例であるとのこと"Tous les avocats font ça."。

あらためてムルソーは自分が何者でもなく、自分に代わる誰かが裁かれているような感覚にとらわれます...j'ai pensé que,,,c'était me réduire à zéro et...se substituer à moi。

弁護人はさらに、「この男には魂がない」と述べた検事に対し反論を繰りひろげます。母親をながく看てきたこと、施設に入れたのは十分な蓄えがないためで、心あるがゆえのことであったこと、働き者で、正直な男であり…と弁護が延々とつづきます La plaidoirie de mon avocat me semblait ne devoir jamais finir 。

この間、ムルソーの耳にはもう、外のアイス売りの笛の音しか届いていません。その笛の音は、なじみの街角、夕刻の空、夏の匂い、マリーの服や笑い声…を思い出させます。そして、もういい、はやく終わってほしいと思っているところに...je n'ai eu qu'une hâte, c'est qu'on finisse...、弁護人の「陪審員の皆さんには、一瞬の迷いから起こした被告の罪に対して極刑を求めないでいただきたい…」という声が聞こえ、結審となります。

やがて陪審員の評議がはじまることでしょう。ムルソーは、夕刻の外のざわめきを耳にしながら、「私にしかかかわらない結果を、この法廷の皆が一緒になって待っている」などと考えていました。

次回は、"J'ai encore regardé la salle. Tout était dans le même état..." からです。

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2017年09月12日

初級

今週の練習問題に morronier (マロニエ)が出てきました。そのマロニエとマロンをめぐって少々問題が起きました  。あの甘くておいしい (少々お高い…)マロングラッセは、マロニエの実を砂糖づけにしているのか、はたまた chataigne (シャテーニュ/栗) を砂糖づけにしているのか…。マロンかシャテーニュか…そういう問題です…。

結論から言えば、マロングラッセは、マロニエの実ではなく、シャテーニューエまーの実を使っているのでした !! マロニエからできる実(マロン)は食べられないのだそうです。毒があるのだそうです。

ところで、日本語では、実や果物の名前に「~の木」をつけるとその木を指すことができます (当たり前 ? ) が、フランス語では、 -(i)er をつけると木の名になります。例えば …

♦ バナナ banane bananier
♦ リンゴ pomme pommier
♦ アプリコット abricot abricotier
♦ コーヒー café caféier
♦ オリーブ olive olivier
♦  サクランボ cerise cerisier

ほんの少しですが、-ier ではなく、-er, -yer がつく場合や、ちょっと"ひねり"があるケース。

♦ パパイヤ papaye papayer
♦ オレンジ orange oranger
♦  pêche pêcher
♦ クルミ noix noyer
♦ カカオ cacao cacaoyer/cacaotier
♦ パイナップル ananas ananas
♦ ブドウ raisin vigne

以上、木と実のお話しでした !! 次回も練習問題が続きます。Bon courage.

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中級

Pliage du cochon ブタの折り方

今回のテーマは、「折り紙」。フランスでも折り紙は随分浸透しています。フランスの小学生の男の子にここぞとばかりに折り紙を折ってみせたら、どれもこれも " そんなの知っているよ" と言われてギャフンとしたことがありましたっけ…。

Le MFPP ( Le Mouvement français des plieurs de papier ) という折り紙の組織もあるそうで、設立は1978年。研修会や展覧会を開いたり、定期刊行物をだしたりしているそうです。

科学・技術の分野でも折り紙は活躍しています。

Eric Joisel さんの折り紙

ロボットや宇宙衛星用の開閉するパラボラアンテナ…。こちらのベルギーのテレビ・ラジオ局で、MITで開発されたミニ・ロボが紹介されています。

ところで、この局のサイトでは、記事の内容を、合成した音声で読みあげてくれます。タイトルのすぐ下の赤い三角をクリックすると、読み上げがはじまります。人間が読みあげるのには、まだかないませんが、どうぞお試しあれ。

エリック・ジョワゼル氏の折り紙(右上写真)は息をのむような作品ばかりです。よろしければ、こちらをのぞいてみてください。 © "A la page 2017" Editions Asahi

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上級

今週は、第九回目の " Le collier rouge " です。こちらにまとめました。

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2017年09月19日

初級

今回も巻末の文法練習をいたしました。

前々回同様、ことわざが出てきましたので、以下3つほど。

  • Les murs ont des oreilles.「壁に耳あり」
  • La nuit porte conseil.
  • 「果報は寝て待て(?) / 待てば海路の日和あり(?)」
  • Petit à petit, l'oiseau fait son nid. 「塵も積もれば山となる」
次回はp63 9-4-3 からです。

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中級

ノーベル平和賞を受賞した
ナショナル・ダイアログ・カルテット

今回のテーマは「チュニジア La Tunisie 」。

ローマ遺跡のあるチュニジア。そのチュニジアは近代においてはフランスの植民地でした。1956年に独立を果たしますが Cette ancienne colonie française est indépendante depuis 1956 、強権的な長期政権が続いていました。そんな中、野菜売りの青年が警察などの執拗な干渉に抗議して焼身自殺 En s'immolant, il voulait protester 。これに呼応して政権に対する反対運動が燎原の火のように広がったのでした Cet événement a déclenché des émeutes dans tout le pays 。ジャスミン革命です。運動は国を超えアラブ諸国におよび、アラブの春と呼ばれました。

チュニジアでは長期政権に終止符が打たれたものの、政治的な危機が何度もおとずれます。が、4つの全く異なる団体が対話のための集団をつくります。名付けて「ナショナル・ダイアログ・カルテットLe Quartet du Dialogue national 」。その運動により、立場を超えた者同士の対話が可能になり、2015年、このグルーブはノーベル平和賞を受賞しました En 2015, ce quartet a reçu le prix Nobel de la paix 。

チュニジアのDirectinfoというニュースサイトに「カルテット」のインタビュー記事が載っています。隣国リビアなどについて、大国が軍事的に介入してくることに強く反対していますネ。

© "A la page 2017" Editions Asahi

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上級

今週は"L'Etranger" です。

弁護人の最終弁論が終わりました。改めて法廷内を見まわすムルソー。マリーがレイモンとセルストに挟まれて座っていることに初めて気づきます。かの新聞記者とも目があいました。マリーが「とうとう最後まで来たわね」とでもいうように、微笑みながらも、心配そうに合図をおくってきました Elle m'a fait un petit signe comme si elle disait : "Enfin", et j'ai vu son visage un peu anxieux qui souriait 。が、心がふさいでいて微笑み返すことができません。

陪審員たちは別室で評議しています。ムルソーも小部屋に移されます。弁護士がやって来て、"大丈夫、数年の禁固刑で済む Il(=mon avocat) pensait que tout irait bien et que je m'en tirerais avec quelques années de prison ...重い判決が出た場合は上告はできないことになっているが、恩赦がある(1)" と慰めます。

法廷にベルが鳴り、人々があわわただしく入廷すると、別室にいるムルソーの耳に、陪審員たちが評決を読みあげる声がもれ聞こえてきます。もう一度ベルが鳴り、ムルソーが入廷。一種独特な静けさのなか...c'est le silence de la salle qui est monté vers moi,...、ムルソーとかの新聞記者と再び目があいますが、記者は視線をそらします j'ai constaté que le jeune journaliste avait détourné ses yeux 。奇妙な言い回しでしたが、裁判長が「フランス国民の名において、斬首する 」と告げます le président m'a dit dans une forme bizarre que j'aurais la tête tranchlée sur une place publique au nom du peuple français 。「なにか言いたいことは」と聞かれますが、「ありません」と答え退廷。

独房では、司祭が2度面会に来ました。が、3度目、ムルソーは会うことを拒みます。"脱獄したものはいるのだろうか。処刑という非情な儀式からのがれることができた者はいたのだろうか...je me suis demandé s'il y avait des exemples de condamnés à mort qui eussent échappé au mécanisme implacable... この轍から抜け出したい、一度でいいからチャンスをつかんで逃亡したい… Ce qui comptait, c'était une possibilité d'évasion, un saut hors du rite implacable..." と、一人、考えます。

しかし処刑は確定し、歯車は確実に回り始めています。ただムルソーにとっては当然のことながら容易に受け入れられることではありません...je ne pouvais pas accepter cette certitude insolente 。そもそも死刑宣告の前と後とではあまりに違いすぎます。公判中は全てが不確定でした。いつ判決がおりるのかも、どのような決定になるのかも分かっていませんでした...elle(=la sentence) aurait pu être tout autre 。そして何人かの人間によって決められたことが、"フランス国民の名において"などといって宣告されました...elle avait été prise par des hommes... (et) portée au crédit d'une notion aussi imprécise que le peuple français 。そして一度決定がくだってしまえば...dès la seconde où elle(=la décision) avait été prise、まるで機械仕掛けのように確実に儀式が進行していきます...ses effets devenaient aussi certains... ... ...la mécanique me reprenait。

次回は、"Je me suis souvenu dans ces moments d'une histoire que maman me racontait..." からです。

(1) "pourvoi(上告)" を "recours en grace(恩赦)" の意味に置き換えています。参考文献 : "La condamnation à mort de Meursault : aspects juridiques" par Claude Sigaud, dans le "BULLETIN D'INFORMATION" de "la Societe des Etudes camusiennes", n°56, 2000

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2017年09月26日

初級

巻末の練習問題、いよいよ佳境にはいってきました。次の次のレッスンでは、新しいテキストを使うことになりそうです !! 楽しみですね。

今回も、以下にフランス語の諺を少々。

  • Bouche qui rit ne blesse personne. 笑う口は誰も傷つけない → 笑う門には福来る(???)
  • Tout vient à point qui sait attendre. 待つことができる人には、全てがちょうどいいときにやって来る → 待てば海路の日和あり
  • Il n'est si bon cheval qui ne devienne rosse. 駄馬にならない駿馬はいない → 騏驎も老いては、ど馬に劣る(?)
  • On ne fait pas d'omelette sans casser des oeufs. オムレツを作るには卵を割らなければならない → 虎穴に入らざれば虎子を得ず(???)

次回はp63 9-4-3 からです。

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中級

"A la page 2017"を読み終わりましたので、中継ぎに、こちらの「やさしいフランス語のボッドキャスト」をいたしました。テーマはモンサント社の除草剤と健康被害についてです。内容は、2015年にリヨンの裁判所ではじめて、除草剤と健康被害との因果関係が認められた、というものです。

同じ内容の記事がル・モンド紙にも掲載されています。少し難しいかもしれませんが、よければこちらもどうぞ。

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上級

今週は、第十回目の " Le collier rouge " です。

こちらにまとめました

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2017年9月