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2018年2月6日

初級

今週もクールベの『画家のアトリエ "Atelier du peintre" 』です。ヨコ 6m、タテ3.6m (!) という大きな大きな作品です。

絵のまん中にはクールベ自身がいますが、

その右にはクールベと親交をむすぶ人たち、そして左にはクールベが嫌う世界が描かれているのだそうです " Courbet a mis ses amis à droite et à gauche le monde qu'il déteste "。 右の隅で、本を読んでいるのはボードレール " On voit Beaudelaire ... dans le coin à droite" 。 本をややかたむけています " Il est en train de consulter un livre qu'il tient incliné" 。 明るくして読もうとしているのでしょう "...probablement pour essayer de le voir en pleine lumière " 。プルードンや妹などもいます。

一方の左には、ナポレオン三世とおぼしき男性、金満家、その餌食になる人等々…。「7年間の画家生活」を描いた絵とのことですが、当時の社会を映し出してもいるようです。

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この絵は2014年から1年かけて修復がなされたそうです。展示しながらの、公開作業だったとか。美術館の別の役割を見れたわけですね。見てみたかったなあ…

© Au Musée d'Orsay Editions Asahi

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中級

今回のテーマは、『ツグハル=レオナルド藤田 : " F(o)ujita " 』。

日本での表記は Fujita ですが、フランスでは Foujita と記されます。テキストによれば、1913年に3年間の予定で渡仏したものの、帰国したのは16年後 "En partant du Japon en 1913...Il voulait habiter pendant 3 ans à Paris...Mais il est revenu 16 ans après " モンパルナスでエコール・ド・パリの画家たち(ピカソ、モジリアニ、シャガール…)と親交をもち、精力的に作品を描いて、1925年にはレジオンドヌールとレオポルド勲章(ベルギー)を受けたそうです " En 1925, Tsuguharu Foujita est déjà décoré de l'Ordre de Léopold et est fait chevalier de la Légion d'honneur en France"

フランスや南米では大成功をおさめましたが、戦後の日本では顧みられることがありませんでした。戦争画家であったことやGHQとの関係を指弾されそしておそらく画壇の豹変による失意もあり、1949年にフランスにもどります " Sa collaboration au militarisme sera à l'origine de critiques durant l'après-guerre et de son départ pour la France en 1949 " ランス Reims にアトリエを構え、フランスに帰化。カトリックの洗礼を受け、晩年は自ら建てた礼拝堂で壁画、ステンドグラス、彫刻などの制作に打ち込んだそうです " Son dernier travail majeur est la décoration de cette chapelle "

数々の逸話もあるようです。渡仏して間もなく、当時としてはとても珍しいお湯のでる湯舟をアパートにおいて、モデルたちに喜ばれたとか "Beaucoup de modèles y viennent pour apprécier ce luxe.、また1917年にはF.バレに一目惚れして、13日後には結婚した等々…。そうした話は別として、現在、663点もの作品が遺族の意思でランスに寄贈され、ランス美術館などに展示されているそうです。

『アッツ島玉砕』

© A la page 2013 Editions Asahi
© Academic, 2000-2017

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上級

今回は予定を変更して、『ピエールとジャン』ではなく、雑誌の記事などを読みました。次回は "Le collier rouge " の予定です。

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2018年2月13日

初級

今週は文法の復習。目的語の人称代名詞等々をいたしました。これまた、いざ使うとなると、頭が痛くなる(?)約束事でした…。次回、いろんな場面を思い描きながら、使ってみましょう ! 恐るるに足らず…です

♣ Tu m'entends?     Oui, je t'entend.
♣ Tu me le donnes?
    Oui, je te le donne.
日本語なら「聞こえます?」「ええ、聞こえます。」「くれます?」「ええ、あげます。」で済むところ…。フランス語は時に redondant なのであります…。

G.Courbet 『波』

© Au Musée d'Orsay Editions Asahi

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中級

今回のテーマは、『-M-』。

-M- とは、Mathieu Chedide マチュウ・シェディドというミュージシャンのもう一つの名前なのだそうです。" Je dis Aime (憎悪ではなく愛を) "という歌を作っていますが、" M " " Aime " でもありますネ。それに髪の毛も M の形(?)。

ポップ・カルチャーの代表格だそうですが、チェロや民族楽器(和太鼓とも)と共演したり、マリなどのアフリカ音楽とのフュージョンを試みたり、音楽一家のメンバーときれいなコーラスを披露したり…と、多彩なひとです。

こちらのアニメ映画『Un monstre à Paris』では、歌を担当。怪人役もこなしているそうです。

© A la page 2013 Editions Asahi

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上級

今週も予定を変更…。" Le collier rouge " はお休み。ディクテなどをしました。次回こそ、ランチエの子供時代の犬にまつわる回想と、モルラックの聴取の様子などを読みたいと思います。   

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2018年2月20日

初級

今週は、quelqu'un (誰か), quelque chose (何か), personne (誰も), rien (何も) が出てきました。どれも"不定代名詞"です。

♠ Il y a quelqu'un dedans ?Non, il n'y a personne.
♠ Y a-t-il quelque chose d'intéressant ?Non, il n'y a rien d'intéressant.

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ところで、"不定代名詞"とひとくくりに言っても、いろいろ個性があるようです…。

〇 単数形しかない不定代名詞
Chacun/chacune a son opinion.みんなそれぞれ意見を持っている
〇 複数形しかない不定代名詞
Certains/certaines pleurent.泣いている人たちがいる
〇 personne は男性不定代名詞 !!
Personne n'est venu.誰も来なかった
〇 (定)冠詞がつくものもあります
L'un est grand et l'autre petit.一方は大きくて、もう一つのは小さい
Les uns disent oui et les autres non.一方はハイといい、他方はノンと言っている

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© Au Musée d'Orsay Editions Asahi

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中級

今回のテーマは、『ペルノー・リカール Pernod Ricard』。

アニスやレグリスで香りづけされたお酒をパスティスというのでしょうか。そのパスティスの一大メーカーが Pernod Ricard だそうです。1805年創設のPernod 社と、1932年創設の Ricard 社が、1975年に合併してできた酒造メーカーだそうです。

レグリスとプリン

アニスやレグリスは漢方に使われますけれど、おいしそうなレシピも沢山。

アニス入りのザブレ

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ところで、M.パニョル Marcel Pagnole の映画『César セザール』では、セザールが、パスティスばっかり飲んでないで、教会に行ってちょうだいと、クロディーヌに言われていますね

© A la page 2013 Editions Asahi

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A venir...

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2018年2月27日

初級

クールベ作のボードレール
©Musee Fabre Montpellier

今回はディクテ。テーマはボードレール Charles Baudelaire(1821-1867)の墓碑についてでした。

ボードレールの墓はモンパルナス墓地にありますが、その墓碑銘には義父のオービック J.Aupick と母 Caroline Aupick について多くが記されているのに対し、ボードレールについてはわずか3行。詩人であったとさえも記されていないのだそうです。ボードレールと、軍人・政治家であったオービックとは、敵対することがあったと言います。1848年の二月革命では、両者はそれぞれ鎮圧する側と、される側とにいたようです。

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中級

今週19課のタイトルは『収穫祭 La Fête des Vendanges 』です。

収穫祭と言っても、大都会パリ18区での収穫祭です。モンマルトルには「クロ・モンマルトル le Clos Montmartre 」というブドウ畑が残っています。このクロは12世紀のモンマルトル大修道院のものでした。

© Fete des
vendanges de
Montmartre

19・20世紀になり都市化の波におされて、更地になっていたかもしれなかったのですが、畑を守り続けてきた人たちがいたおかげで、今もワインがつくり続けられているそうです。1934年から続くこのお祭りは、10月の5日間、毎年開かれます。今やパリの一大イベントの一つになっているとか。

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上級

今週は、第17回目の " Le collier rouge " です。こちらにまとめました。

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2018年2月