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2017年04月04日

初級

今回は6課「ブルゴーニュ地方 La Bourgogne」です 。テキストの冒頭曰く、「ブルゴーニュと言えばワインですが、この地方では、水道の蛇口が三つある」のだそうで、「水とお湯の他にワインがでてくる蛇口もあるとか …il y a trois robinets : eau chaude, eau froide et vin」。これは冗談と付け加えられていましたが…

文法は、部分冠詞と不定形容詞toutの使い方などをおさらいしました。aller, venir, faire, prendre...など活用を覚えるのがしんどい動詞も沢山でてきましたが、重宝しますので是非マスターを!!

来週は、本文の5行目からです。

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中級

© Ouest-France

今回のテーマは「泳いで渡る英仏海峡 Traverser la Manche à la nage」です。海のマラソンとも言われ、距離はおよそ40km ...la distance est...d'une quarantaine de kilomètres. Un vrai marathon en mer 。水温15度。クラゲに囲まれたり、船舶がかすめたり…。横断しきるには、大変な準備が必要とのことでした。本文の最後に、体にハンディをもちながら、海峡横断をなしとげた男性が紹介されていましたので、その様子を記したLe Monde紙の記事"Il traverse la Manche à la nage"も読みました。こちらの Le Monde スポーツ欄に掲載されています。

ところで同じ意味でもいろいろな言い方があるという証左を一つ。日本語とフランス語は構文が似ていますが、英語はどうでしょう。動詞を比べてみてください。

  • He swims across the English Channel.
  • Il traverse la Manche à la nage.
  • 彼は泳いで英仏海峡を渡る

次回は「ジュネーブとローザンヌGenève et Lausanne」(p73)からです。

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上級

今週は"L'étranger"です。
ムルソーの予審の場面。判事がどうしても問いただしたかったのは次の一点に尽きるようです ...à son(=le juge) avis il n'y avait qu'un point d'obscur dans ma(=Meursault) confession。「 相手の男はあなたに撃たれてすでに倒れている。なのになぜ男の体にさらに銃を撃ち込んだのか Pourquoi, pourquoi avez-vous tiré sur un corps à terre?...Pourquoi ? ... Il faut que vous me le disiez. Pourquoi ? 」 口を閉ざして返答しないムルソーに、判事は十字架をかざし、体をのりだしてムルソーに迫ります Il avait tout son corps penché sur la table. Il agitait son crucifix...。

"The Stranger" by L.Visconti

激昂する判事と寡言なムルソー…。

判事は、しまいには、ドカリと椅子に腰を落としてしまいます Il est retombé sur son fauteuil。疲れ切った様子です Il avait l'air très fatigué。そしてしばしの静寂…。秘書のタイプの音だけが響きます Il est resté un moment silencieux pendant que la machine, qui n'avait pas cessé de suivre le dialogue, en prolongeait encore les dernières phrases。

判事はさじを投げてしまったのでしょうか。この時を境に、予審での判事からの糾問はパタリとなくなります le ton des interrogatoires a changé。審理は、当たり障りのない話題に終始し、すでに結審してしまっているかの様相を呈していました Il semblait qu'il(le juge) eût classé mon cas...。

次回のl'Etrangerは4月18日です。後半 II のマリーが面会にやってきて、ムルソーが面会室に連れて来られる箇所から。 J'ai aperçu Marie en face de moi からです。

来週の11日は、プレヴェールとバルバラの詩をちょっと読んでみたいと思います

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2017年04月11日

初級

前回に続いて、6課の「ブルゴーニュ地方 La Bourgogne」です 。

エスカルゴの殻ばさみ

話題はエスカルゴ les escargots とマスタード la moutarde、そしてロマネスクやゴシック様式の教会や聖堂 des églises d'art roman ; des cathédrales de style gothique などでした。

エスカルゴは特別な時にいただくもの(クリスマスle Noëlの時など)だったり、少々値がはったりしますので(!) ce n'est pas un plat de tous les jours...、代わりに、ディジョンのマスタードをつけたジャンボンをいただくというのも一興 Alors, vous allez manger du jambon avecc de la moutarde !、とのことでした。

ちなみに、ブルゴーニュの正統?なエスカルゴは l'Helix pomatia という、大ぶり(4~5cm,25~45g)で、希少なものなのだそうです。

来週は、31頁の2.からです。

サン・ピエル教会(ロマネスク様式) サン・ベニニュ聖堂(ゴシック様式)

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中級

© RTS
ロマンシュ語による授業風景

今回は、19課「ジュネーブとローザンヌGenève et Lausanne」。この両市はフランス語圏ですが、スイスには4つの言語-文化圏が共存している En Suisse, il y a 4 régions linguistico-culturelles というのは、とても興味深いです。公用語も、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語の4つ et il y a donc 4 langues officielles : l'allemand, le français, l'italien et le ramanche。

この最後のロマンシュ語は、アルプスの山間部で使われている言語。約80年前に国民投票の結果、公式言語になりました。この言葉を話す人の人口はスイス全体の0.5%しかいないのですが、学校の教育現場でも使われているそうです。

来週は20課。テキスト最後の課です!!

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上級

© Milan Presse

今週は、動画を3つ。1つ目は、前々回同様、フランス版「子供相談室」のビデオです。タイトルは「世界にはまだ王様や女王様がいるの Y a-t-il encore des rois et des reines dans le monde ?」(こちらから視聴できます)。2つ目はプレウェールの詩 " 鳥の絵を描くなら Pour faire le portrait d'un oiseau " (こちらから)。3つ目はバルバラの歌"ゲッティンゲンGöttingen"です(白黒ですが、こちらから)。

プレウェールの「『鳥の絵を描くなら』は、絵に描いた鳥から、最後にちょっと羽を一本失敬します。何のために失敬するのかは、是非、詩をご覧あれ。

『ゲッティンゲンGöttingen 』は、バルバラがドイツのゲッティンゲンでコンサートを開いたときにつくった歌。第二次大戦終結から10数年経ていましたが、ユダヤ系の家庭に生まれたバルバラにとっては、気乗りのしないコンサートだったそうです。しかしゲッティンゲンの人々の温かさに触れ、この歌をつくったとか。このコンサートにはシュレダーという若者が聴きにやって来ていました。後に首相となったシュレーダーは仏独和睦の条約(エリゼ条約)締結50周年でこの歌を引用したそうです。

O faites que jamais ne revienne
Le temps du sang et de la haine
... ... ...
Et lorsque sonnerait l'alarme,
S'il fallait reprendre les armes,
Mon cœur verserait une larme
Pour Göttingen, pour Göttingen.

来週は、"l'Etranger"の続きを読みます (毎週、読むテキストが替わってちょっと大変ですね… m(__)m )

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2017年04月18日

初級

今回のレッスンは、まずはテキストに載っている"Au clair de la lune"の歌から。メロディーをつけずに音節を区切りながら、(ちょっとお経みたいに)歌詞を唱えて(これ、 scanderといいます)、それからメロディーをつけてみました。なんと!!全員でうまい具合に素敵な合唱になりました。久しぶりのcomptine (童謡) でした。

そして質問にお応えする形で、冠詞という悩ましい問題に取り組みました。例えば、"Les vaches mangent de l'herbe" という文。

  • Les vaches mangent de l'herbe.
    =Les vaches sont herbivores(牛は草食動物だ)
でも、次のような状況では、全く同じ文が別の意味に…。
  • Regarde! Les vaches mangent de l'herbe. (=見て、牛が草を食べている)
とりあえず、↓こんな図にしてみました(が、やはり頭が痛い…?)。決して手に負えない"手合い"ではありませんので、少しずつ学んでいきましょう…。

来週は、ブルターニュ地方に行きます!!

こちらのTV5の頁には、ブルターニュの写真やビデオが満載です。

© TV5

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中級

© Ouest France

サッカー欧州選手権のマスコット

いよいよテキスト最後の課。テーマは「ゆるキャラ」と「くまモン」。日本でのマスコットブームは、海外の人には少々驚きのようです Si l'on n'est pas japonais, on peut être étonné par cet enthousiasme...Certains étrangers se demandent pourquoi les Japonais sont si enthousiastes à propos des mascottes.

確かにこちらのLe Monde紙の記事でも"Les yuru-kyara plongent les Japonais, quel que soit leur âge, dans un état d'euphorie qui a quelque chose de confondant (© Le Monde 日本では老いも若きも、ゆるキャラに舞い上がっているが、これにはなにかしら戸惑いを覚える…と言ったところでしょうか)と書かれていますね

サッカーワールドカップ98
仏チームのマスコット

しかし、2010年生まれのくまモンの人気は国内ばかりか、海外でも高いようです。以下本文から Créé en 2010...Kumamon est rapidement devenu célèbre dans tout le Japon...Le succès de Kumamon n'est pas seulement national...(mais) international。

来週は、 2017年版の"A la page" (朝日出版社)、新しいテキストです!!

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上級

"The Stranger"
by L.Visconti

(テキストでは、ムルソーが独白するように、一人称で語っていますが、このまとめでは三人称で記しています)

今週は "L'étranger"です。ムルソーが、看守に連れられ、長い廊下を通って面会室にやってくる場面から。

面会室は2つの大きな柵で区切られ La salle était séparée...par deux grandes grilles... 、柵と柵の間は10m近くあります Entre les deux grilles se trouvait un espace de huit à dix mètres qui séparait les visiteurs des prisonniers。面会者と収監されている人はその柵越しに話すので、声はおのずと大きくなり、それが面会室のむき出しの壁に反響しています le bruit des voix qui rebondissaient contre les grands murs nus de la salle。マリーも大きな声で叫んでいますが、一方のムルソーの声はその喧騒にかき消されがちです ma voix a été couverte par (les conversations qui se croisaient) ...。

面会室でのマリーの第一声は 「で、どうなの?」"Alors?" m'a-t-elle dit très haut でした。 ムルソーの返事は「どうって、このとおり "Alors, voilà"」。マリーは終始にこやかで Marie souriait toujours (Marie souriait sans arrêt...Marie souriait de toutes ses forces...)、「釈放されるわよ、そしたら結婚しましょう Tu sortira et on se marira」というマリーに、ムルソーはどう答えたらよいかわからず、とりあえず「そおお ?」 J'ai répondu : "Tu crois?" mais c'était surtout pour dire quelque chose と言うのみでした。

レイモンからの伝言や、自分の仕事のことなどを語るマリーを見ながら、ムルソーは、きれいだ、あの服の上からマリーの肩を抱きたい…そんなことを思っています je l'ai trouvée très belle...j'avais envie de serrer son épaule par dessus sa robe..。

しかし同時にムルソーは、面会室の様子や面会人達の身なりや身振りを観察していますし Tout cela(=le tumulte de la salle), je l'ai remarqué très vite...; j'ai remarqué qu'il(un petit jeune) était en face de la petite vieille ...; je les ai observé...etc.、周りの会話の中身にも耳を傾けています。一読者にとっては、ここが不思議なところで、表面上は、apathique とも思えるムルソーですが、内面は逆で、周囲のいろいろなところにアンテナを働かせています…。

隣には華奢な手をした青年がまいす。正面には母(と思しき老婆)がおり、ムルソーはこの二人を見ながら、この親子のいる場所だけは、まるで離れ小島のように静かだ… Le seul îlot de silence était à côté de moi dans ce petit jeune homme et cette vieille qui se regardaient などとも思っています。

やがて看守が、この無口な青年に面会時間が終わったことを告げます un gardien a fait signe à son fils、母親は柵の間からゆっくり手をさしのべ別れを惜しみながら去っていきました。
来週は青年に替わって別の囚人が面会室にやってくるところ On a introduit un prisonnier...からです。

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2017年04月25日

初級

今回は7課。ブルターニュ地方です。ケルト文化を色濃く残すブルターニュですが、新石器時代の巨石ドルメンやメンヒルも残っています。その数は7000近くも!!あるとか。

今回のテキストのフランス語はやや難しく感じたかもしれませんが、それぞれの文の"つくり"は単純です。例えば次の文。長いですが、これを「幹と枝葉」に分けてみると、おおむね、下図のような感じでしょうか。

En héritant de la mentalité des Celtes, premiers habitants de cette région, les Bretons ont des qualités celtiques : ...

(1)  太い幹にあたるのが「ブルターニュ人にはケルト的な性質が備わっている」の部分です

(2)  この幹の「ブルターニュ人」のところから枝が出ていて、 「ケルト人の気質を受け継いだ」と、ブルターニュ人を説明をしています。

(3)  さらに「ケルト人」から枝分かれして、「この地方の最初の住人である」と、ケルト人について補足しています。

大分、頭をひねったので、最後に一息。ブルターニュの美食です。ロスコフ Oignon de Roscoffという薄っすらとピンク色した玉ねぎの野菜詰めと、コトリアド Cotriadeという魚介類のスープ煮です。白ワイと一緒にどうぞ!!

© Prince de Bretagne © Claude Prigent

次回は、7課35頁の2からです。

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中級

© Plantu 2015

今回のテーマは「表現の自由 La liberté d'expression」(う~ん、重いテーマです…)。2015年1月に週刊新聞シャーリー・エブドが襲撃されました Le 7 janvier 2015, à Paris, le journal Charlie Hebdo a été attaqué...。表現の自由を奪おうとする蛮行でしたが、テキストでは、守られるべき「表現の自由」には"知らせる自由、知る自由、報道の自由 la liberté d'informer et d'être informé, la liberté de la presse"も含まれるとも述べられていました。さらに、先のような蛮行を防ぐための措置が、過度な監視 les citoyens sont plus surveilés、拙速な糾弾...il y a...(des)condamnations trop rapides...を引き起こしかねないという懸念も述べられていました...les défenseurs des libertés s'inquiètent...。

報道の自由については、 Le Monde diplomatique(2016年12月版) に興味深い図表があります。諸々の報道機関とそのオーナーとの関係図です…。誰がどのメディアを押さえているのか…興味がおありでしたら、こちらをどうぞ

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上級

©CHARLY TRIBALLEAU/AFP

今週は新聞記事を二つ読みました。一つは地方紙 Ouest-Franceの"Présidentielle. Le vote a débuté à Saint-Pierre et Miquelon"と、もう一つはスイス公共放送RTS(La Radio Télévision Suisse)のフランス語版記事"Comment des tirs de missiles en Syrie profitent à la Banque nationale suisse"です。

フランスは欧州大陸にあるだけでなく、ひろく(まだ?)海外に領土を持っています。大統領選挙の第一回投票は4月23日(日)でしたが、海外領土では時差のせいで Fuseau horaire oblige... フランス時間の土曜日に始まりました。現地にすれば日曜日なのですが…。結果はご存知の通り。今現在(5月7日)、第二回投票が始まっていますね。


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2017年4月