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2017年05月09日

初級

フジェール城

今回は、動詞の (1)不定詞、(2)現在分詞、(3)過去分詞を復習。

(1) 不定詞は、活用していない、辞書の見出し語のままの形の動詞です。活用していないので、主語も時制も法(直説法、条件法etc.)も定まっていません。「不定詞」と呼ばれる所以です。動詞ではありますが、「~すること」と名詞的に用いられます。以下テキストから。

  • Vouloir, c'est pouvoir. 為せば成る ( 直訳 : 欲することはできること)
  • Défense de fumer. 禁煙 ( 直訳 : タバコを吸うことを禁止する )
  • Les voyageurs peuvent déguster des huîtres... 旅行者はカキを食すことができます
また不定詞を否定する時は、「ne pas + 不定詞」です。不定形の動詞はne pas ではさみません。ne pas ではさまめるのは活用している動詞だけ。という訳で、

    ユエルゴアの森

  • Prière de ne pas fumer. たばこは吸わないでください
  • Prière de ne pas stationner. 駐車しないでください
(2)現在分詞と(3)過去分詞は、追ってまたいつか…。

来週は、36頁から。ブルターニュをあとにしてノルマンディーに行きます!!

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中級

© Le Monde

今回のテーマは国籍に関わる「出生地主義 droit du sol」と「血統主義 droit du sang 」とについてです(毎回、重いテーマが続きます…)。子供が生まれたときに、その子供が親の国籍を受け継ぐのが血統主義 Avec le "droit du sang", un enfant hérite de la nationalité de ses parents。そして、親の国籍に関わりなく、生まれた国の国籍を取得するのが出生地主義です Avec le "droit du sol", un enfant obtient la nationalité du pays dans lequel il naît。南北のアメリカはほとんどが出生地主義を採用、フランスも条件付きで出生地主義を採っているそうです。

こちらのLe Monde紙では、今回の大統領選挙で、各候補が"出生地主義"についてどう考えているのかをまとめています。

テキストにもあるとおりle Front National (国民戦線) は出生地主義の廃止を訴え、血統主義を推しています。しかし、170もの異なる出身地の人々が暮らしている今日のフランスでは il y a des Frnançais de 170 origines différentes、血統主義だけというのは前近代的、とテキストでは訴えています。 さて、日本の場合はどうでしょう。 次回は、第三課 (p9) です。

© "A la page 2017" Editions Asahi

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上級

"The Stranger"
by L.Visconti

(テキストでは、ムルソーが一人称で語っていますが、このまとめでは三人称で記しています)

今週は"L'étranger" です。面会に来てくれたマリーは帰っていきました。間もなくして手紙をくれましたが Elle est partie...C'est peu après qu'elle m'a écrit、もう会えない、という内容でした。

拘置されたばかりの頃は、自由の身だった時を思い出して...j'avais des pensées d'homme libre、独房の閉塞感にさいなまれていたムルソーでしたが je sentais ...combien les murs de ma prison étaient rapprochés、数ヶ月が経つうちに、思考回路は囚人のそれへと変わっていき Ensuite, je n'avais que des pensées de prisonnier、散歩の時間と、弁護士との面会を待ちわびるようになります J'attendais la promenade quotidienne ...ou la visite de mon avocat。タバコと"女"を絶たねばならないことが辛く、不眠にも悩まされました 。しかしその一方で、「煩悶することで時間が流れていったし...l'effort qu j'ai dû faire aidait à les(=les premier mois) passer、思い返せば、母さんが繰り返し言っていたとおり、結局は慣れで maman... répétait...qu'on finissait par s'habituer à tout、時間さえ潰せれば、それほど不幸だったとも思えない」 などと考えるようになります A part ces ennuis, je n'étais pas trop malheureux ; Il y avait plus malheureux que moi...。しかも時間を潰す良い方法も見つかりました。かつての自分の部屋にあった物の一切合切を逐一、数え挙げていくのです je pouvais passer des heures, rien qu'à dénombrer ce qui se trouvait dans ma chmabre。これを繰り返すと、気にも留めていなかったことや忘れていたことが、記憶からよみがえってくるのです Ainsi, je sortais de ma mémoire (des choses méconnues et oubliées)。

次回は、ベッドとマットの間に黄ばんだ新聞を発見する所からです。Il relatait un fait divers...からです。

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2017年05月16日

初級

今週は、ノルマンディーに行くつもりでいましたが、ぐっと思いとどまって(!)、動詞の不定形、現在分詞、過去分詞をおさらいしました!!来週こそRouen などにも立ち寄ってみましょう。モネが描いた大聖堂は有名ですね。V.ユーゴーが100もの鐘楼がたっていると詠った町でもあります。

来週は、p36 の第8課からです。

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中級

© Milan Press

今週も重いテーマでした…。タイトルは「フランス人でありユダヤ人であること Étre français et juif」。ユダヤの人々は歴史的に多くの迫害を受けてきました。19世紀末のドレフュス事件は、20世紀のショーア(ホロコースト)の前兆であったと言う人もいる Certains pensent que l'affaire Dreyfus était un présage 、とテキストでは述べています。

またテキスト後半では、イスラム主義者による襲撃事件がフランスのユダヤ教徒に危険をもたらしていると記しています。そして過激な信仰に対しては、フランスが掲げるライシテが必要だとも説いています ...face aux extrémismes religieux, la France doit affirmer son idéal de laïcité。

ライシテについての説明はありませんでしたが、ここでは一応、"異なる信仰をもった人たちが共存できるようにするために、公の場や公的な組織の中には宗教を持ち込まないようにすること" としました。

©Milan Press

テキストでは、"ユダヤ教とイスラム教"について触れていましたが、"ユダヤ教とキリスト教" につていも読んでみたかったななどと思っているところです。長くて深い関係を持ち続けているのですから。

来週は、p13の4課からです。半分ほどですが、子供新聞の"C'est quoi, la laïcité?"のトランスクリプションを読みましたので、その続きも読んでみましょう。ビデオはこちらです。

© Asahi Press

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上級

 

今回から "Le collier rouge" を読み始めます !! こちらにまとめました

蛇足です。テキストに "de plus belle" という表現が出てきました。どんな風に使うのか、としばし話題になりましたので、以下例文です。意味は「(再び)これまで以上に強く/勢いよく/見事に」といったところでしょうか。crier, hurler, pleurer, rire や、continuer, recommencer などの動詞と結びつきやすいようです。

  • Il a commencé de plus belle à jurer.=前よりも激しく罵りはじめた
  • L'inflation pourrait repartir de plus belle.= インフレが再燃するかもしれない
  • Ça continue de plus belle= まだまだ続くいろいろな訳が可能です

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2017年05月23日

初級

エトルタの断崖絶壁

今回は、第8課La Normandie です。まずはテキストに載っていた"Ma Normandie"を合唱 ! 「いろいろ旅したけれどやはり生まれ故郷のノルマンディーはいいな Je me disais : "Aucun séjour n'est plus beau que ma Normandie"」という歌詞で、1行が9音節(ennéasyllabe)。これをscander してから歌ってみました。なんとなくうまくいったのではないでしょうか 。19世紀前半に作られた古い歌で、ジャージー島(イギリス王室属領)の歌でもあるそうです。

文法は、疑問詞 Qui (est-ce qui)~、 Qu'est-ce qui ~。頭がこんがらがりそうですが、会話には欠かせません。次回もこの続きをいたしましょう。

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中級

今回のテーマは「死刑制度」。

V.ユーゴーは、文学者としても政治家としても、生涯一貫して死刑制度に反対しました。罰せられるべきは世の中の貧困や無知であると述べています les vrais coupables sont la misère et l'ignorance 。フランスの国立図書館のこちらのサイトに V.ユーゴー直筆のテキストが載っています。

ところで法務大臣として死刑制度を廃止させたR.バダンテールも、その演説でV.ユーゴーに触れていましたね。法務大臣の任期中に受刑者の数を4割減らした人でもあるそうです...pourquoi ne pas commencer par les(les prisons) vider,...Cette option fut choisie par M.Robert Badinter...Entre mai et octobre 1981, l'effectif carcéral diminua de 40%, sans que le pays devienne pour autant un coupe-gorge.(©Le Monde Diplomatique 2017年5月号)。

来週は、p17の5課です。

© Asahi Press

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上級

"The Stranger"
by L.Visconti

(テキストでは、ムルソーが一人称で語っていますが、このまとめでは三人称で記しています)

今週は再び " L'étranger " です。

マットの下から見つかった三面記事は、息子殺しの事件でした( カミュの戯曲『誤解 Le Malentendu』もこの事件を題材にしています ) 。金品目当てに人殺しを繰り返す母と娘が、身を立てて20数年ぶりに戻った息子を、息子と分からず殺してしまう話し…時間をもてあますムルソーは、この話しを一体、何度読んだことか J'ai dû lire cette histoire des milliers de fois 。そんな折、「投獄されてから5ヶ月が経った」と看守から知らされ、時間の感覚を失っている自分を意識します Pour moi, c'était sans cesse le même jour qui déferlait dans la cellule。そして同時に、自分自身の声に気づき、これまで自分はずっと独り言をいい続けていたのだと理解しました j'ai compris que...j'avais parlé seul。夕方の憂鬱な時間のことでした。

2回目の夏がやってきて、ムルソーの裁判が開かれることになりました。弁護士によれば、二三日で終わるとのこと Mon avocat m'avait assué qu'ils ne dureraient pas plus de deux ou trois jours 。裁判所で開廷を待つあいだ、看守に緊張しているかと問われますが、ムルソーは、裁判は初めてのことだから、興味があると答えます。手錠を外され法廷に入り、被告席に座ります。むせかえるような暑さの法廷は人であふれていました La salle était pleine à craquer 。一列に並んだ陪審員たちの誰もが、ムルソーを見ていました...j'ai aperçu une rangée de visages devant moi. Tous me regardaient 。

次回は、Je n'ai eu qu'une impression...から。

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2017年05月30日

初級

© 2015 Camping La Vallee
- Calvados - Normandie

今回は、8課 La Normandie 本文です。

ノルマンディーの海岸沿いには、パリから2時間もあれば行ける海水浴場がたくさんあります。 La Normandie, c'est la mer à deux heures de Paris 。その一方で、エトルタのような断崖絶壁もあります。内陸を行けば、牧歌的な景色が広がっていますが A l'ombre des pommiers, des vaches donnent du lait...La Normandie garde toujours de belles prairies...、第二次世界大戦の記憶が刻まれた土地でもあります。

ところで首府のルーアンにはフランス第5の港があります。海から120kmも離れている!! のにです。大西洋にそそぐセーヌ河の 120km 上流に港があるのです!! (もう一度書きますと…港が川の上流にあるのです…しつこい)   この川を巨大なタンカーがタグボートに曳かれてのぼっていく様は圧巻です(テレビで見ただけですが…)。来週は、本文の9行目からです。

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中級

© le Monde
T.Piketty et B.Hamon

今回のテーマは「フランスの経済学者」。

フランスは優れた経済学者を輩出している国だそうです。2014年にノーベル賞を受賞した J.ティロール氏はフランス人。また、IMF発表の「世界で最も優れた25人の若手経済学者」のうち、7人はフランス人 Le FMI a publié une liste des 25 meilleurs économistes de moins de 45 ans : 7 sont français。

ただしすぐれた経済学者は海外で活動しているらしく Ainsi il y a de bons économistes français, mais beaucoup ne travaillent pas en France、そのような頭脳流出を抑えるべく、J.ティロール氏はトゥールーズに学校 The School of Economics (TSE) を設立したのだそうです。

蛇足ながら、" 25人の優れた経済学者 "の一人 T. ピケティ氏は、日本でも知られていますが、そのT.ピケティ氏は、ついこの間の大統領選挙(第一回投票)でブノワ・アモン氏(社会党)を支持したそうです…

© Asahi Press
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上級

今回は、"Le collier rouge" の第二回目です。こちらにまとめました

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2017年5月