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2019年1月8日

初級

ルイ・ヴィトン財団美術館

今週は、練習問題と「ミカの日記 Journal de Mika」でした。

ナオミさんに案内されて、ルイ・ヴィトン財団美術館を訪れた日の日記です。それによると、美術館の上階からは凱旋門やデファンス広場が見渡せるそうです "Du haut du bâtiment, on voit l'Arc de Triomphe et le quartier de la Défense"。ほう…と思って建物の写真などをいろいろなサイトで見ていましたら、落成式の日の動画を見ることができました。設計者のフランク・ゲーリー氏がスピーチしている場面…同氏はトロント出身。母語は英語。スピーチで開口一番、「ワインさえ飲んでいなければ、フランス語は得意なんだが…」などとひょうひょうとして語っておられました…

© Gehry Partners, LLP and Frank O.gehry
F.ゲーリー氏のデッサン

© Paris - Bourgogne Editions Asahi

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中級

イスタンブールのモスク

今週のテキストのタイトルは『Islame en Europe : ヨーロッパにおけるイスラム教』。再び難しいテーマです…。

テキスト冒頭です。「フランスでは、第一次世界大戦で多くの戦死者が出たこと、出生率が減ったこと、そして働き手が不足したこと」などの理由で" ...beaucoup d'hommes étaient morts pendant la première guerre mondiale ; nombre des naissances avait baissé ; la main d'oeuvre manquait...、移民受け入れの政策をとったとのこと。移民の多くは旧植民地のイスラム教の人々。今ではその子や孫も暮らしており、イスラム教がフランス第二の宗教になったと言います。信者の数は500万人。 " Aujourd'hui, l'islam est la deuxième religion en France, avec 5 millions de musulmans environ" 。多様な文化は豊かさを生むといいながらも、人種差別や緊張関係も生まれています。テロリズムなる語を短絡的にイスラム教全体に結び付けたり、違いを強調して排斥的な考えを唱える政党も出てきているといいます。そして、今は廃止されましたが、2007年には、移民を統合するための省までもができたのだそうです 長いですが名称は「移民・統合・国民アイデンティティ・連帯発展省 Ministre de l'immigration, de l'integration, de l'identité nationale et du developpement solidaire」。

以前に見たフランスのドキュメンタリーでとても記憶に残る場面があります。植民地時代にセネガルやマルチニークなどから優秀な人材がフランス本土の大学にやって来た時のこと。植民地では「あなた方はフランス人だ」と言われ続けていたにもかかわらず、フランス本土では、「同化政策」なるものによって、フランスへの同化を求められたのだそうです。宗主国が言う「あなた方はフランス人だ」という言葉を逆手にとって、私達はフランス人だ、何に同化するのか、と植民地からやって来た学究たちは抗議をしたという場面だったと記憶しています。

© A la page 2010 - 2012 Editions Asahi

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上級

今週は、第35回目の " Le collier rouge " です。こちらにまとめました。

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2019年1月15日

初級

ディジョン

今週は、第 5 課。

ミカさんはどうやら、デジョンに旅立つようです。ナオミさんも同伴したいところですが、時間がとれないようです" Si j'avais le temps , je t'accompagnerais..."。が、そうだ、いい考えがある!! とミカさんのために、デジョンにいる従兄に連絡をとってくれました。従兄の名前はエンゾー Enzo さん。どんな案内をしてくれるのでしょう。6課以降が楽しみです

© Paris - Bourgogne Editions Asahi

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中級

© カダラッシュ

今週のテキストのタイトルは『L'énergie nucléaire : 原子力エネルギー』です。今回も難しいテーマ…デス。

使用しているテキストは2010-12年度版ですが、テキストの序文によりますと、イーターという原子エネルギーの実験施設の建設が数ヵ国の協力で進んでいるのだそうです。恥ずかしながら、よくわからないのですが…この実験炉では「核融合 fusion nucléaire 」でエネルギーをつくるのだとか。現在稼働している原子力発電は、「核分裂 fission nucléaire 」によってエネルギーをつくっているのだそうで、「核融合炉」ができれば、太陽で起きていることを地球で再現できる…ということのようです(?)。

そのイーターのための実験所は、日本の六ケ所村も候補地だったようですが、結局、南仏のカダラッシュに造られたそうです " ... Rokasho-mura, au nord l'île Honshum, était une posibilité. ...on construit actuellement le réacteur ITER dans le sud de la France, en Provence, à Cadarache."

©CEA カダラッシュの地震研究所

テキスト末尾、フランスでも原子力政策は議論の分かれるところで、81% の人が " 危険のともなう技術 " と考えているとのこと "81% des français pensent que c'est une technologie à risque " 。2005年7月9日付けのル・モンド紙にはこんなことが書かれてありました。"On nous annonce que l'on va mettre le Soleil en boîte. La formule est jolie. Le problème, c'est que l'on ne sait pas fabriquer la boîte ( 「太陽を「箱」におさめると言う。素敵な表現だが、その「箱」のつくり方を私達はまだ知らない」)"物理学者 S.バリバル氏Sebastien Balibar の言葉だそうです。

© A la page 2010 - 2012 Editions Asahi

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上級

今週は、『ジャンとピエール Jean et Pierre 』です。

乾杯のあと、ジャンが会食者に言葉少なに礼を述べます。続くロゼミリ夫人は「私はまずは、(ジャンに遺産をのこした)マレシャル氏に哀悼の意を表したいと思います」と述べます。夫人の弁えた言葉に席がしんとしずまりかえります Il y eut quelques secondes d'accalmie de recueillement décent...。が、突如、ボジール氏がロラン氏に向かって、「一体、そのマレシャル氏とはどういう関係なのかね」と疑問を投じます。

酔いのまわったロラン氏は、「兄弟のような、無二の友だ…。無二の…」とろれつが回りません。ピエールは話しがどう展開するのかと、両親を交互に見ていましたが、ロラン氏が泣き出し、話題は別の方向へ。

シャンペンやらリキュールやらを、正体がなくなるほど体に入れたピエールでしたが、翌日の目覚めはさわやかでした...il s'éveilla en des dispositions d'âme très bienveillantes 。服を着ながら、自分は昨日、なぜあんなに不機嫌で猜疑心にかられていたのか…と自問します。思い当たる節は、ビヤホールの女性 Il se pouvait en effet que la fille de brasserie eût eu une mauvaise pensée...en apprenant qu'un seul des fils Roland héritait d'un inconnu...。一人遺産を手に入れた弟をやっかんでいたことは確かですが、女性の当て推量がピエールの嫉妬心に火をつけ、もしかしたら母はマレシャル氏と…という疑念を引き起こさせたのでした。

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2019年1月22日

初級

今週は、第 5 課の練習問題です。

「~だったら、…するんだけれど : " Si je ...ais , je ...rais " (半過去形 + 条件法の組み合わせ)」という言い回しの練習です。

余裕があれば、モロッコにも行ってみたいし、時間があれば水泳も習いたい !! と、意欲満々の練習となりました

ところでナオミさんのいとこは「エンゾ Enzo 」といいますが、この名前、男の子の名前で、時折女の子にもつけられる由。人気番付けからすると、20 番目に位置するようです (INSEEフランス国立統計経済研究所2017年調べ) 。イタリアの ロレンツォ Lorenzo が縮まってできたとか…(?)。ドイツ語ならハインツとなるところ (?) のようですが、真偽のほどは不明。

© Paris - Bourgogne Editions Asahi

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中級

ブノワット・グルー著
『Ainsi soit
Olyme de Gouges』

今回は15課。タイトルは " Un Homme sur deux est une femme (人間の 2 人に 1 人は女性 ) " 。日本語のタイトルはなぜか『女性の社会進出』 。

フランスでは1789年フランス革命が起きて「人間と市民の権利宣言 Déclaration des droits de l'homme et du citoyen de 1789 」がだされましたが、これには女性の権利が盛られていないと、オランプ・ドゥ・グージュ Olympe de Gougesという女性が「女性と女性市民の権利宣言 Déclaration des droits de la femme et de la citoyenne 」をしたためます。恐怖政治のなかで彼女は処刑されてしまいます。そしてこの宣言も国民公会から拒否されます。それでも宣言は生き残り、1840年にはその一部が出版。そして 1986年 ! に、ようやく、全文が出版されました。

ラ・バルブ
© https://labarbelabarbe.org/

ところでテキストには、このオランプ・ドゥ・グージュの他に「ラ・バルブ La barbe (ひげ)」が紹介されていました。ラ・バルブは付けひげをした女性活動グループです。議会や放送局、学術会議などに女性の参加者がいないと、ひげをつけて会場におもむき、女性が不在であることを訴えるのです。発足から10年経ちましたが、まだ健在なようです。

© A la page 2010 - 2012 Editions Asahi

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上級

今週は、第36回目の " Le collier rouge " です。こちらにまとめました。

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2019年1月29日

初級

今週は、ミカさんの日記。

去年は時間がなくて行きそびれたブルゴーニュ地方 " je n'ai pas eu le temps de visiter la Bourgogne"。早くいってみたいと気もそぞろの様子です" J'ai hâte d'y aller !"

ところで、5課末尾、メール(sms)で使われる省略文字について触れていました。たとえば "Bjr, cv ? "Bonjour ça va? " P(R)K, PRQ "Pourquoi, Parce que" 2m1 "demain ( deux + m + un ) なのだそうです。 では " tjr, mer6, ojourd'8, koncR " は何でしょう ? 数字やアルファベットをそのまま読んでみるといいかもしれません


答えは : toujour, merci, aujourd'hui, concert デシタ !!

© Paris - Bourgogne Editions Asahi

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中級

今回は16課 " 100 ans de succès " (100年におよぶ成功) "。

化粧品会社 L'Oréal の創始者 ウージェンヌ・シュエレール(Eugene Schueller)氏がテーマです。アルザスの菓子職人の家に生まれ、家業をつくはずでしたが、化学を修めます。1907年に新しい髪染の製法をあみだし Il a créé une nouvelle formule qui permettait de teindre les cheveux 、製品化。"ロレアル l'Auréal "と名付けたそうです。小さな会社は大成功。

脱色剤から、シャンプー、石鹸、入浴剤、香水…と製品を多様化させたばかりか L'Oréale a rappidement diversifié ses activités...、美容と健康のための女性月刊誌を発行したり、美容学校をつくったりもしたそうです ...il a publié le premier magazine mensuel féminin pour la beauté et la santé,...il a céé une école de coiffure.

© A la page 2010 - 2012 Editions Asahi

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上級

昨日までのピエールの猜疑心はどこかに消え去りました。今日は父ロラン氏からパール号をかりて湾に出ることに。そこここに停泊している蒸気船を横目に、すべるように進むパール号の櫂を手にしながら、ピエールは夢見心地 。そうだ、明日になったらジャンに資金を借りて、目星をつけておいたあのアパートを借りよう。そして開業だ…。順風満帆の未来を思い描きます Il rêvaissait...pensant à son avenir, qui serait beau, et à la douceur de vivre... 。

やがて霧がたちはじめ、パール号もその霧につつまれます...la brume rapide...atteignit la Perle, l'enveloppant dans son imperceptible épaisseur...。

次回は "Dès le lendemeain il demanderait à sonfrère de..." からです。

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2019年1月