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Article 9. Aspirant sincèrement à une paix internationale fondée sur la justice et l'ordre, le peuple japonais renonce à jamais à la guerre en tant que droit souverain de la nation, ou à la menace, ou à l'usage de la force comme moyen de reglement des conflits internationaux. Les hommes naissent et demeurent libres et égaux en droits.

かまくらフランス語教室

備 忘 録

Les hommes naissent et demeurent libres et égaux en droits.
かまくらフランス語教室
Article 9. Aspirant sincèrement à une paix internationale fondée
備 忘 録
sur la justice et l'ordre, le peuple japonais renonce à jamais à la guerre en tant que droit souverain de la nation, ou à la menace, ou à l'usage de la force comme moyen de reglement des conflits internationaux.

2022年2月1日

初級

引き続き第9課です。テーマは関係代名詞の qui, que, dont 。

dont をつかった文を 3 つほど。古代ペルシャの格言と、ガンジーの言葉と、詩人のミュッセの言葉です ! う~むと妙に納得してしまいます…

  • La patience est un arbre dont la racine est amère, et dont les fruits sont très doux.
    ( Proverbe Persan : 忍耐は樹にたとえられます。根は苦いですが、実は甘いです。)
  • On peut juger de la grandeur d'une nation et ses progrès moraux par la façon dont elle traite les animaux.
    ( Gandhi : 一つの国が偉大か、高い倫理をもっているかを知るには、その国が動物をどう扱っているかをみればわかります。 )
  • La vie est une rose dont chaque pétale est une illusion et chaque épine une réalité.
    ( Musset : 花びらは幻想、なのにトゲは現実…人生はそんなバラに似ている。)

© Maestro 2, Editions Asahi

中級

©B.JEAN-MARC,
HEMIS.FR, AFP
ゴルフェッシュ原子力発電所

今週は 3 課「原子力エネルギー」を読みました。

テキスト曰く、「フランスは、欧州で原子力エネルギーを最も使っている国だが C'est le pays qui utilise le plus l'énergie nucléaire 、放射性廃棄物の半減期はとても長いばかりか...les déchets radioactifs qui sortent des réacteurs durent longtemps 、人間のたった一つの過ちでおおきな事故が起きうる Il suffit d'une erreur humaine... pour qu'il y ait un accident grave 」。

一方、欧州委員会は、先日「移行措置として原子力を " 緑のエネルギー " と位置づける "La Commission européenne accorde un label ≪ vert ≫ au nucléaire...(Le Monde)"(1)」ことにしたそうです。地球温暖化を考えてのことだそうですが、当然のことながら、これに反対するドイツ、ルクセンブルク、オーストリアなどの国や団体が声を上げているそうです。

(1) https://www.lemonde.fr/planete/article/2022/02/02/malgre-les-protestations-la-commission-europeenne-accorde-un-label-vert-au-nucleaire-et-au-gaz_6112017_3244.html 2022年2月2日 ル・モンド紙


© 『聴いてわかるフランス語ニュース』 第三書房

上級

今週は『Le chapeau de Mitterrand ミッテランの帽子』です。

ピエールはかつては香水界の希望の星でした。大胆な調香で人々を驚かせ、たちまちのうちに調香師として頭角をあらわしたのでした。1万の香りを嗅ぎ分けられる嗅覚の持ち主で、新たな香りに名前をつけることさえありました。例えば、焦げた薪がしめった時の匂い ! は「ケラク kerakac 」と命名。太陽を浴びてあたたまった石灰岩の放つ匂いは、「ペルガズ pergaz 」。
しかしそのまばゆいばかりの才能が突如、枯渇…。もはや、かつての調香師としてのピエールは存在しなくなっていました。周囲を、妻を、そして自分自身を失望させたのでした。

* * * * *

帽子をひろって、そのままフルマンベルグ医師を訪れたピエールは、診察室のソファで横になり、ただただ太腿の上においたフェルト帽をなでていました。自分はまるで魔法のランプをこすっているアラジンのようだ…と思ったり、フルマンベルグ医師にこの帽子を見つけた顛末を語ってみようかとも思ったりしましたが、結局語らずじまいでした。

* * * * *

治療の終わった帰り道、ピエールは、ベンチに帽子を戻しておいた方かよいのではと思い、公園に寄ります。が、ベンチには女性がすわっていました。ベンチに近づいて、1 時間前にここにあった帽子をもどしに来た…などと言えばいぶかしがられるに決まっています。ピエールは、帽子を戻すことをあきらめ、今日のところは、持ち帰えることとしました。

帽子を頭にのせ、親指と人差し指で帽子の縁をそっとなぜながら思います。そういえば、初めて買った帽子もフェルト帽だったが、あの時は一悶着あったけ…と。

思い起こせば、それはハロッズの店でのことでした。トニー・カーチスが帽子を棚に戻したので、ピエールがその帽子を手にとると、「それは私が買う帽子だ」とトニー・カーチスが言います。それなら手放すな、とピエ―ルは黙ってはいません。両者譲はらず、店員はオロオロ。ならばどちらか似合うか二人で鏡で確かめよう、ということになりました。両者が鏡の前に立つと、なんとトニー・カーチスが「似合っているのはあなたの方だ ! 」と断言したのでした。次回は p74 " Aslan, qui ne voulait pas rester en dette, avait filé aux rayons "Scent and beauty " acheter le parfum ..."からです。



© " Le chapeau de Mitterrand ", Antoine Laurain, J'ai lu

2022年2月8日

初級

今回も第9課。" h aspiré ( 有音の h )" の再確認を少々。
" h aspiré ( 有音の h ) " は、リエゾンやエリジオンをしません。

  無音   有音
 l'hôtel  le haut
 l'histoire  la haie
 les hommes  les hanches

無音と有音をどうやって区別するかは、辞書の見出し語で調べるしか手はなさそうで、* や ♱ のマークがついていれば、有音の h です。140 語くらいあるようです(1)。ラテン語語源の語は無音、ゲルマン語語源やその他の外来語の単語は有音であるとか。

les héros (ヒーロー ) と les zéros のように、h が有音でないと発音が同じになってしまうような場合がありますが、有音の h は、それを避けるためでもあるそうです。

(1)M.Grevisse, " Le bon usage ", p48



© Maestro 2, Editions Asahi

中級

今週は 5課「 O G M 」を読みました。

遺伝子組み換え作物 OGM (Organismes Génétiquement Modifiés )は、伝染病や害虫につよかったり、成長がはやかったりと、有利な点が数多くあるようです。が、問題は、人の健康や自然に対してどのような影響をもつのかという点で、科学者の意見が一致していないということのようです"...les scientifiques n'arrivent pas à se mettre d'accord pour savoir si les OGM sont bons ou mauvais pour la santé et pour la nature"


© 『聴いてわかるフランス語ニュース』 第三書房

上級

今週は『Zazie dans le métro 地下鉄のザジ 』です。

チョビ髭が「情けない奴だ」とガブリエルをくさしますが、チュランドとシャルルはガブリエルをかばいます。戦争中は、強制労働にも耐えたし、爆弾だってあった、と。「爆弾がとうしたって? 手で受けとめて、爆発しないようにでもしたのか」とチョビ髭はいやみを返します。と、ちょうどその時、ガブリエルが息を吹き返し、ポケットから布をだして額の汗を拭います。

「プッハ―!臭すぎるよ、あんたのハンカチは」と、チョビ髭が音を上げます。ガブリエルは、これはフィオールの香水だぞと、譲りません。一方、シャルルは「洗練された香りが苦手な田舎者もいるから…」と、苦しいながらもガブリエルをたてます。

しかしチョビ髭は「洗練 ?    笑わせるな。これはウンチの精製所でつくった匂いだ」。これを聞いたガブリエルはなぜかにわかに陽気になって、「高級品には皆、ウンチが一滴入っているらしい」などと言いだす始末。

ここから対話は、「お前はバカな話ししかしない」「どんな話だ ?」「多すぎて言えない」…などという無用なやりとりが続き、しまいにチュランドーのオウムが「おまえ ( たち ) はおしゃべり、おしゃべりしかできない」と叫んだところでお開き。

ビストロには客が三々五々やって来、ガブリエルとシャルルも、昼食をとりにガブリエルのアパルトマンにもどります。途中、人のいいガブリエルは、チョビ髭を昼食によんで上げるべきではなかったかなあ…などと思案しています。

* * * * *

場面は変わり、靴屋。チュランドのビストロとは目と鼻の先です。職人のグリドゥが昼食中。ビストロで働くマド・プチ・ピエが食事を運んできてくれました。メニューは、ひき肉にマッシュポテトをのせたアッシュ・パルマンチエ。湯気がたっています。グリドゥは食事をしながらも、マド・プチ・ピエにむかって「チョビ髭はどうしてる? チュランドーとチョビ髭は話したか ?」と、ビストロで起きていることに興味津々です。次回は p94 " Comme vous, Gzactement ( ママ ) : elle courut pour faire les dix mètres qui..."からです。

© "Zazie dans le métro ", Raymond Queneau, Folio

2022年2月15日

初級

今週は第10課 Proposition de sortie です。文法は条件法をあつかいます。

ナナさんはエリックにシャンボール城 Chambord に連れていってもらうことになったようです。午前にシャンボール城を訪れ、午後にはシュヴェルニ城 Cheverny へ行こうというのがエリックの提案。

「シュヴェルニ城って、あのタンタンの ?」とナナさん。然り『カスタフィオーレ夫人の宝石 Les Bijoux de la Castafiore 』の舞台になったお城です !!



© Herge - Moulinsart 2021



© Maestro 2, Editions Asahi

中級

靴の山・地雷反対キャンベーン

今回のテーマは、6 課の「地雷 mine antipersonnel 」です。

1997 年、オタワ条約がむすばれました。正式名称は、長いですが、" Convention sur l'interdiction de l'emploi, du stockage, de la production et du transfert des mines antipersonnel et sur leur destruction " (対人地雷の使用、貯蔵、生産及び移譲の禁止並びに廃棄に関する条約) です。

一般市民を犠牲にすることの多い武器であるばかりか、戦争が終結したあとの今現在でも爆発する可能性があります。こちらの子供新聞にはこう記されていました "...elles restent dangereuses des années après avoir été activées (© 1jour1actu)" 。リンク先にはビデオもあります。どうぞご覧になってみてください。


© 『聴いてわかるフランス語ニュース』 第三書房

上級

今週は『Le chapeau de Mitterrand ミッテランの帽子』です。

ピエールは帽子を手に入れました。しかし借りはつくりたくありません。そこで、香水を買ってトニー・カーチスにプレゼントしました。トニー・カーチスがつけている香りをかぎ分けて、同じものをプレゼントしたのでした。

数年後、はなやかな生活をおくっていたピエールは、とあるガラ・コンサートでトニー・カーチスとばったり。トニー・カーチスのせりふは「きょうはあの帽子をお忘れのようで」。

後に、鬱がひどくなったピエールは、往時の豪華な服や装身具を全て処分してしまいました。唯一残しておいた「トニー・カーチスの帽子」も飛行機に置き忘れて失くしてしまいました。

* * * * * *

そんこんなを思い出しながら、ピエールは自宅にもどります。妻のエステルが、コンサートを控えて、バッハのトッカータハ短調の練習をしていました。ごく短いー節を何度も何度も繰り返しています。彼女にとっては、何万分の1秒かの音のずれもひっかかるのでしょう。納得のいくまでつきつめ、完璧さをもとめるという点では、かつてのピエールも一緒でした。

ピアノに向かっているエステルの後ろ姿を見ながら、ピエールはそっと部屋を出ようとしましたが、床のきしむ音でエステルが振り向きます。「どうしたの、その帽子…。いいわね…。でもひげとは、合わないかも…」。エステルは再びピアノに向かい、練習をはじめます。

ピエールは、帽子をかぶったまま、暖炉に頬づえをつき、鏡にうつるエスエルをながめます。繰り返されるトッカータを聴きながら、この瞬間が永遠に続いてくれたら…と思うのでした。

* * * * *

とある日の夜明け前、ピエールはエステルを起こさぬようそうとベッドを出ます。「どうしたの、その帽子…。いいわね…。でもひげとは、合わないかも…」というエステルのあの言葉が耳にのこっていたのです。
次回は p79 " La porte franchie, il traversa le couloir, passa devant la chambre de son fils ..."からです。


© " Le chapeau de Mitterrand ", Antoine Laurain, J'ai lu


2022年2月22日

初級

今回は第10課、条件法です。「~すればいいんじゃない」「~すべきかもね」と(ちょっとやさしく)アドバイスする練習でした。

" Pfff..." と深いため息をついたり、" Aïe, aïe... " と嘆きたくなる時がありますが、そんな時には Tu pourrais..., Tu devrais..., Il (te) faudrait..., Il vaudrait mieux... の後ろに動詞をつけてアドバイス !

テキストでは、電車のチケットをオンライン en ligne で変更したいけれどどうしたら良いかわからない人がいましたが、「直接駅に行けばいいじゃない ( " Tu devrais aller directement à la gare " ) 」と至極まっとうなアドバイス。
ちなみにオンラインで購入したチケットは Billet électronique もしくは E-billet というようです…ハイ。

© Maestro 2, Editions Asahi

中級

今週は 7 課「コンコルド」です。

超音速機コンコルドは1975年から2003年まで、27年問にわたって就航。最後の航路はフランスーアメリカ間で、乗客は58人。シュフのアラン・デュカス AlainDucasse が機内食を提供したとのこと。今も、機体は世界各地の博物館や空港などに展示されているそうです。

併わせて読んだテキストによれば、コンコルドは国家元首や実業家に愛されながらも、その騒音故に飛行場周辺の住人には極めて疎まれたとのこと Ce vaisseau à quatre réacteurs aura été autant adulé par les chefs d'Etat et la clientèle d'affaires que critiqué par les riverains...。2000年に起きた墜落は、コンコルド運行の寿命をちぢめたとも記されていました Sa fin de carrière... a été... précipitée suite au crash du Concorde 203, ...

ところでフランス語は同じ単語をくり返すことを嫌うので、「コンコルド」という単語に代っていろいろな表現がでてきました。ちょっと奇妙な言い回しもありますが、いずれもコンコルドをさしています。
l'appareil ( 機 )、cette formule 1 des airs ( 空のフォーミュラー・ワン )、 une sorte d'avion de chasse en tenu civile ( 軍服こそ着ていないものの戦闘機もどきの飛行機 ? )、 ce vaisseau à quatre réacteurs ( 4つのエンジンのついた航空機(船) )、 ce retraité de l'aviation ( 引退機 )…などなど デシタ 。


© 『聴いてわかるフランス語ニュース』 第三書房

上級

今週は『Zazie dans le métro 地下鉄のザジ 』です。

靴の修理屋のグリドゥは、チョビ髭の様子が気になって仕方ありません。「何を食った ? 何を話してる ? 飲み物は ? どんなツラしてる ?」 … マド・プチピエはそっけない返事しかしません。それもそのはず、マドの目下の関心事は、タクシー運転手のシャルルのこと。そのシャルルに気に入られるにはどうしたらいいか、グリドゥに相談したかったのです。

グリドゥが昼食をほおばって、しゃべれなくなったところで、すかさず、マド・プチピエはシャルルについて話します。愚痴っぽいですが、マド曰く、「シャルルはいつも話しをはぐらかして、私には冗談しかいわないの… ここに " 私という人 " がいるにもかかわらず、三流新聞の女性向け恋愛相談コーナーを読んで、記事の中から良いお相手を見つけようと思っているらしいの… 新聞には金のお尻をもった女 ! gonzesse がいるのかしら…etc.,etc.」と。

ヴァルダ:喉飴の缶

それはいかんなと、グリドゥはシャルルを責める態度をみせます。と、丁度その時、ビストロからテュランドの声が…。忙しいのだから戻って来い、という合図です。マド・プチ・ピエが去り、一人残ったグリドゥは、巻タバコをじっくりと吸い、吸いさしをヴァルダ(ノド飴の商品名 : 元々は弾丸の意)の箱にしまいます。占領下ですっかり身についた習慣でした。次回は p98 " Puis quelqu'un lui demande vous( ママ ) n'auriez pas un lacet de souliier par hasard... "からです。

© "Zazie dans le métro ", Raymond Queneau, Folio