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Article 9. Aspirant sincèrement à une paix internationale fondée sur la justice et l'ordre, le peuple japonais renonce à jamais à la guerre en tant que droit souverain de la nation, ou à la menace, ou à l'usage de la force comme moyen de reglement des conflits internationaux. Les hommes naissent et demeurent libres et égaux en droits.

かまくらフランス語教室

備 忘 録

Les hommes naissent et demeurent libres et égaux en droits.
かまくらフランス語教室
Article 9. Aspirant sincèrement à une paix internationale fondée
備 忘 録
sur la justice et l'ordre, le peuple japonais renonce à jamais à la guerre en tant que droit souverain de la nation, ou à la menace, ou à l'usage de la force comme moyen de reglement des conflits internationaux.

2022年9月6日

初級

今週は17課。否定の代名詞です。たとえば rien とか personne とか。
下記の (1) (2) は、ne とともに、目的語として用いた場合。(3) (4) は、主語として使う場合。

  • (1) Je ne cache rien.なにも隠していません
  • (2) Je ne vois personne 誰にも会いません/誰も見えません
  • (3) Rien n'est intéressant. なにも面白くありません
  • (4) Personne ne vient. 誰も来ません

© Maestro 2, Editions Asahi

中級

今週は「 5 G 」についてです。

今日では、ずいぶんとたくさんの人が端末を手にして、電話をしたり、インターネットに接続したり。接続が増えれば、ネット上を行き来するデータも増えます " L'augmentation du nombre de connexions provoque l'augmentation de la demande de données..." 。G 5 は、その増えていくデータ処理を高めるための技術。いくいくは、自動運転 voiture autonome や遠隔手術 téléchirurgie など、遅滞なく sans latence 命令が伝わらなければならない場面で、5 G が役立つことになるのだそうです。

しかし一方で、「 5 G は無用」と訴える人もいます " Les adversaires de la 5 G...pensent qu'elle est inutile " 。デジタル社会 sociétés numérisées は環境に負荷をかけているし、なによりも、ジョージ・オーウェルが『 1984 年』で描いたようなビッグブラザーによる監視社会になる可能性があると言います。

推進派にも、反対派にも一理がありそうです "...les défenseurs et les adversaires de la 5 G ont raison "。5 G がどんなものかを知ることと、どんな法的制度が必要になるかを知ることが大切と、テキストはまとめていましたね。



これは何でしょう ? !



© A la page 2022, Editions Asahi

上級

今週は『Le chapeau de Mitterrand ミッテランの帽子』です。

ヴォノワ夫妻宅での食事は、和やかに終わるはずでした…が、ラヴァリエル氏がとある考えを披露したことで、氏は招待客の面々から集中砲火をあびることになったのでした。帰宅したラヴァリエル夫妻が不機嫌だったのは、そういう訳だったのですが、その食事のあいだに一体なにがあったのか…。時間の針を会食前に戻してみると…。

* * * *

実は、ラヴァリエル氏は、ヴォノワ夫妻のアパルトマンに行く前から、出されるあのまずい料理のことを思って気がめいっていました Déjà durant le trajet en voiture, Bernard redoutait que les Vaunoy leur imposent à nouveau un poulet aux abricots。実際、供された料理は怖れていたとおり…。 とはいえ、ラヴァリエル氏が会食者から不興を買つたのは、この食事が原因ではありませんでした。

食卓では、舞台や映画、コンサートの話題が続いていました。そんななか、ラヴァリエル氏の妻のシャルロットが、「私たち、先日、ブラッスリーでエステル・ケルヴィッツ ( かの調香師ピエール・アルサンの妻です !! ) が家族といるところを見たのよ」と述べると「まあ、羨ましい」、「私はルービンシュタインの方が好きだね」「ルービンシュタインはバッハを弾かないわ」「それを言うならグレングールドだ」等々、会食者それぞれが声をあげます…が、軍人のラルニユ氏はぼそりと一言。「有名な音楽家は皆、ユダヤ人だ」と・・・。

やがて話題は子供の教育へと移り、それぞれが口々に昨今のテレビ番組は、頽廃した今の世の中を反映しており、悪の根源だと糾弾します。さて、このおしゃべりはどう展開していくのか…。次回は p126 "Stéphane Collaro fut ainsi voué aux gémonies..." からです。




© " Le chapeau de Mitterrand ", Antoine Laurain, J'ai lu

2022年9月13日

初級

18課では、沢山のお祭りを見ていきます。

ツール・ド・フランス le Tour de France やカンヌ映画祭 leF estival de Cannes 、マルシェ・ドゥ・ノエル les Marchés de Noël などに加えて、フェスト・ノズ les Fest Noz やら、メーデー la Fête du Travail やら、ラフェリア・ドゥ・ダクス la Feria de Dax、オランジュ音楽祭 les Chorégies d'Orange などなど、沢山のお祭りをあるそうです。いったいどんなお祭りなのか、いつ、どこで催されているのか…次回が楽しみです !



© Maestro 2, Editions Asahi


中級

今週もふたたび「 5 G ( 第 5 世代 ) 」について。子供新聞を読んでみました。

1G から 5G への進展でモバイル機器はずいぶん変化しました。当初は声のやり取りだけだったのに Les premières générations ne permettaient que les appels vocaux 、第二世代で文字をおくれるようになり "...grâce à la 2e génération, on a ainsi pu envoyer des SMS...、やがて第三世代で、写真も瞬時に送れるようになったそうです...grâce à la 3e génération, on a pu échanger des photos instantanément.。今では、映像つきで対話をしたり...(on peut) passer des appels vidéo...、高画質で映画を見たりゲームに興じたり…。

5G は、4G よりもエネルギーの消費率が 3 ~ 4 倍、少ないのだそうです "...la 5G est une technologie trois à quatre fois moins gourmande en énergie que la 4G "   が、同時に、高速で行き交うデータの量は 10 倍になるかもしれないとのこと...elle (5G) risque de multiplier le volume de données échangées… par dix ! う~む、そうなんですか




© A la page 2022, Editions Asahi
© 2022 Milan Presse

上級

今週は『Zazie dans le métro 地下鉄のザジ』です。

車の流れがとまったところで、トルスカイヨンは、一台の車をひきとめます。しかし、運転手はトルスカイヨンにむかって「一体なんだ。おれは一度だって違反したことないし、免許証だってある。どうだ・・・Qu'est-ce qu'il y a?...Jamais de contredanses...Alors quoi? 」と啖呵をきり、去っていってしまいました。そらみたことかと、ザジはくさします。が、婦人(ムアック婦人)はトルスカイヨンに ( なぜか ) うっとり。

車道脇に立つトルスカイヨンは、再び笛をピーピーとならし、もう一台の車をひきとめます。引きとめられた運転手はトルスカイヨンにむかって啖呵をきります。「一体なんだ。おれは一度だって違反したことないし、免許証だってある。どうだ・・・」と。ザジははやしたて、ムアック婦人は、ますますうっとり Il me plaît de plus en plus, dit la veuve Mouaque...

トルスカイヨンは、自分が着ている巡査の制服と笛の威力に疑念をもちはじめていまたが、ちょうどそこへまた別の車がやってきます。運転手が窓から顔を出して、サント・シヤペルに行く道を教えて欲しいと言います。

トルスカイヨンは、道順を伝えます。が、運転手は「そりゃ難しすぎる。わざわざサン・モントロから来たのに Moi, je qui suis venu de Saint-Montron exeupres (原文ママ)」と嘆きます。そこでトルスカイヨンはひらめきます! 「私が同乗して、案内してあげよう」と。ただしあそこの2人も一緒に、と条件をつけます。交渉はうまく成立。急げ、急げと、トルスカイヨンとムアック婦人はそれぞれ両脇からザジの腕をつかんでかつぎ上げ、車に放り込みます。こうして車は発進。

トルスカイヨンは車の窓から顔を出して、ピーピー笛を吹きならし行き交う車をよけつつ、運転手に次は左折だ、右折だなどと指図しています。が、突如、運転手が、ザジに気づいて、ジャンヌ・ラロシェルの娘じゃないか!と声をあげます。ところが振り向きざまに車は前の車に追突。

追突された運転手が座席からおりてきて「この田舎もんが…家畜の世話でもしてろってんだ ...un provincial...vous feriez mieux d'aller garder vozouazévovos (原文ママ)(= vos oies et vos veaux ) 」と突っかかり、トルスカイヨンに向ってはやく調書をとれと促します。トルスカイヨンはすかさず調書をとっている素振りをみせ、追突された運転手に向って書類を提示させた上に、外交官パスポートはないのかなどと難題を吹きかけます。

次回は p143 " Ça ira comme ça, dit la trouscaille(原文ママ), vous pouvez vous tirer " からです。

© "Zazie dans le métro ", Raymond Queneau, Folio

2022年9月20日

初級

今週も 18 課。フランスのお祭りやイベントについてです。

パリ祭 ( 革命記念日 ) le 14 juillet、マルシェ・ド・ノエル les Marchés de Noël…などといえばよく知られた祭りですが、ラフェリア・ドゥ・ダクス la feria de Dax はどうでしょう ? スペインに近いランド県の町 Dax のお祭り。仮装や音楽の行列あり、闘牛あり……町の人はこぞって白い服に赤のスカーフといういでたちです。



一方、レフェスト・ノズ les Fest Noz というのはブルターニュの催物。年間を通して、毎週末、村々で音楽とダンスが繰り広げられるそうです。こちらのユネスコのサイトでは、世界文化遺産の候補にもなっていると記されていました。


©Jean-Luc Kokel 2009


© Maestro 2, Editions Asahi

中級

今週は 4 課。タイトルは「 ジュリエット・グレコ Juliette Gréco 」です。

第二次世界大戦中、グレコの母と姉はラーフェンスブリュック収容所に送られました "Pendant la guerre...sa mère et sa soeur sont déportées à Ravensbrück "。グレコも捕まりましたが、年齢が低かったので、釈放されました。ドイツ占領下のパリで一人残されたグレコは " Juliette est ... seule. Paris est sous l'Occupation allemande... "、かつてのフランス語の先生エレーヌ・デュックを訪ねます。

エレーヌ・デュック先生の住まいはパリのセルヴァドニ通り。ここで育ったグレコは、目と鼻の先のサン・ジェルマン・デ・プレに集う芸術家や知識人たちと語らい、やがて役者そして歌手となります。多くの作家が彼女のために作詞してくれました "...elle devient chanteuse. Beaucoup d'auteurs écrivent des chansons pour elle : Raymond Queneau, Charles Trente, Françoise Sagan..."

享年 2020 年。89 歳まで歌い続けたそうです "...elle a achanté jusqu'à l'âge de quatre-vingt-neuf ans..."



© A la page 2022, Editions Asahi

上級

今週は『Le chapeau de Mitterrand ミッテランの帽子』です。

ヴォノワ夫妻宅での、テレビ談議は続きます。

ココボーイ

まず、やり玉にあがったのは「ココボーイ ( お笑いとお色気の番組 ) 」。あれは、若者の脳をだめにする、というのが全員の見解。一方、ラニエル大佐夫妻は、「アポスロフ」( 文化人との対談番組 ) を好んで視聴。というのも、ベルナール・ピヴォが毎週、本を紹介してくれるおかげで、すっかり読んだ気分になれるから。

ゲンスブールとギ・ベアール

ただし、ゲンスブールが出演したときには番組に幻滅したとのこと。なにしろパスティス51をあおってへべれけのゲンスプールが、口にジタンをくわえて、ギ・ベアールを罵倒したのですから。もう「アポストロフ」を観るのをやめようかと思ったくらい。しかしその後は、折り目正しい ! 文化人が出演したので、アポストロフは観続けている、とか。

ドロワ・ド・レポンス

そんな折、誰かがミッシェル・ポラック ( 討論番組の司会者 ) の名前を出します。すかさず、会食者からはブーイングが…。幸いなことに、あのドロワ・ド・レポンス ( ミッシェル・ポラックの番組 "Droit de réponse" 。通念を覆すような激論が繰り広げられた。 ) は放送中止になった。ブイグ社が TFⅠ(テレビ局) を買収したからね…と一同安堵の色( してやったりという感じ ? )

と、こんなやりとが続くなか、ホスト役のヴォノワ氏がこのテレビ談議を締めくくります。「こんなどうしようもないご時世になったのは、みな、左派のせいだ ! 」。さらに誰かが加勢して「それだけじゃない。賭けてもいいが、ミトゥラン Mittrand は絶対、大統領選に出馬するゾ ! 」と。

これを聞くや、ベルナール・ラヴァリエル (FMのイニシャル入りの帽子の新しい持ち主) がぴしりと一言。「名前は正しく発音してもらいたいね」。会食者全員がおしだまり、ベルナールを見つめます。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

ミッラン Mittérand ではなく、ミットゥラン Mittrand …。
あえてを短くトゥとしか言わないのには理由があります。つまりこれは合い言葉なのです。いわば保守層同士の符牒。ド・ゴール派やUDF(フランス民主主義連合 Union pour la Démocratie Française)、果ては国民戦線 ( Front National 極右政党 ) や王制復古をひそかに望む者まで、はば広い右派層が好んで口にする呼び名なのでした。

次回は p129 " La rectification aussi inattendue que soudaine de Bernard avait fait baisser la température de la salle à manger..." からです。



© " Le chapeau de Mitterrand ", Antoine Laurain, J'ai lu

2022年9月27日

初級

18課では、沢山のお祭りを見てきましたが、今日はクリスマス Noël に関する2人の女性のインタビューを聞きました。

質問は、「あなたにとって、クリスマスとは ?」。まずは辛口の回答から。
「私にとってクリスマスは単なる商業主義のお祭り " Pour moi, Noël, c'est juste une fête commerciale " 」と、手厳しい内容でしたが、もう 1 人は、「家族の集まる大切な機会。この時期 ( の、イリュミネーションに輝くパリ ) は、夢の世界のよう"...à ce moment de l'année, c'est féérique "」だそうです ヨ

© Maestro 2, Editions Asahi

中級

今週は『コロナ時代のフランス La France aux temps du corona 』です。

" Covid-19 " という言葉は、コロナウィルス流行に伴って登場した単語。新語であるため、男性名詞なのか女性名詞なのかが定っていないようです。アカデミーフランセーズは女性形を推奨しているそうですが‥。他にも déconfinement ( ロックダウン解除 ) , cluster ( クラスター ), distantiation sociale ( ソーシャルディスタンス ) などの単語も日常に入ってきました。

行動様式にも変化がおきました。握手 poignée de main やビズ bise ( 頬に軽くするキス ) の習慣が消え、人々はマスクをつけ、手洗い消毒が励行されるようになりました。

「その後の世界 le monde d'après 」という表現も耳にするようになりました ネ " ...on a souvent entendu et lu l'expression 'le monde d'après' " 。コロナ禍が終わったら、世界はどうなっているのか。よりよい世界になっているのか。生態系がくずれつつある今、人間は本質的に、変わることができるのか。そんな難しい問いも出てきました。

しかし同時に、コロナ禍は、目の前にありながら、忘れかけていた日常の大切さにも気づかさせてくれたようですネ "...nous avons pris conscience de l'importance de certaines choses dans la vie " 。



© A la page 2022, Editions Asahi

上級

今週は『Zazie dans le métro 地下鉄のザジ』です。

巡査のトゥルスカイ ( なぜかトゥルスカイオン Trouscaillonではない !? ) は、車をあてられた被害者の運転手に向かって、難題をふきかけ、煙にまいたあげく、許してやるとばかりに追いはらってしまいます。

運転していたサン・モントロン Saint-Montron の男こと " サンクスィオモントロネ Sanctiomontronais (!) " は、車をぶつけてしまったために、ただただボーとして動きません。当然、後につかえている車がけたたましくクラクションをならします。ためらうサンクスィオモントロネは、ムアック婦人にたくみに言いくるめられて、車を再び発進させます。

ラ・サント・シャペルの閉まる時間はせまるし、いらつく後続車のクラクションは空気を震わせるほどうるさいし " Ça claquesonait tellement fort derrière lui qu'il...(est) poussé en quelque sorte devant lui par les vibrations de l'air agité par l'irritation unanime des stoppés... 、サンクスィオモントロネは、よりによってなんで自分が、こんな人達を乗せるはめになったんだ、本当についていないと、嘆きます。

しかし、どうにかこうにか車が進みはじめると、サンクスィオモントロネが、故郷にも地下鉄が欲いと言い出します。こうして地下鉄をめぐるやりとりが始まるのですが、興にのったサンクスィオモントロネは、後部座席のザジやムアック婦人の方に振り向いたために、再び車を、駐車中の大型観光バスにぶつけてしまったのでした。観光バスから運転手が降りてきます。見ればなんと降りてきたのはフェドル・バラノヴィチでした !!! 。



次回は p147 " --- Alors quoi ? On sait plus conduire ! Ah ! ça, m'étonne pas...un proviencial... " からです。

© "Zazie dans le métro ", Raymond Queneau, Folio