2022年1月18日
- 初級
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今回も第8課。
テキストのアドバイスに従って、関係節のある文のイントネーションやポーズの練習を少々。たとえば…先行詞 (赤) と関係節 (青) とは、ポーズをおかずに一気に !
Je vais acheter les fleurs qui se trouvent en vitrine.
あのショーウィンドーにある花を買おう。ただし主節の主語 (赤) の後ろに、関係節 (青) がつづき、その後に本動詞 ( 緑 ) がくるときは、関係節 (青) と動詞 ( 緑 ) のあいだにポーズを入れて ! ヤヤコシイデスネエ
Les fleurs qui se trouvent en vitrine // sont belles.
あのショーウィンドーにある花はきれいだ。© Maestro 2, Editions Asahi
- 中級
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今回から新しいテキスト『聴いてわかるフランス語ニュース』を使います。第 1 課のタイトルは「子供の受難」。
テキストによりますと、今の世界では、3 つの「大きな災い」が子供たちの健やかな成長をさまたげているといいます Trois fléaux empêchent les enfants de s'épanouir 。戦争、児童労働、そして飢えがその 3 つ。テキストは 2004 年に書かれたものですが、世界で働かされている子供の数は 2 億 5000 万人。恐ろしい数です。そして毎年、600 万人もの子供たちが栄養不良で亡くなっています。理不尽としか言いようがありません。
ユニセフが子供向けに書いた こちらのレポートなどもあわせて読んでみました。学校に行けない子供がどうして今この地球に何億人もいるのかが記されています。
そしてもう一つ。やはりユニセフの2021年7月のレポートですが、2020年には、世界の人口の 3 分の 1 の人つまり 23 億人もが、年間を通して十分に食事をとることができなかったと記してあります。そしてその犠牲になるのが子供であるとも…
" L'année 2020 a également été sombre... ... Globalement, plus de 2,3 milliards de personnes (soit 30 % de la population mondiale) n'avaient pas accès à une alimentation adéquate tout au long de l'année ... ... ... les enfants en ont payé le prix fort " 。
ユニセフのビデオ
© 『聴いてわかるフランス語ニュース』 第三書房
Vu sur : https://www.unicef.fr/sites/default/files/userfiles/02_FREINS_EDUCATION.pdf
Vu sur : https://www.unicef.fr/article/rapport-de-lonu-une-annee-pandemique-marquee-par-un-pic-de-la-faim-dans-le-monde
© 『聴いてわかるフランス語ニュース』 第三書房 - 上級
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今週は『Le chapeau de Mitterrand ミッテランの帽子』です。
ピエールは、香水にまつわる話しをしましたが、フルマンベルグ医師は無反応。相づちをうつこともありません。そこで今度は妻のエステルとの生活について話してみることにしました。エステルはピアニスト。世界をまたにかけて公演をこなしています。その目覚ましい活躍ぶりを語ってみましたが、フルマンベルグ医師はうんともすんとも言いません。
次の診療では、南仏の祖父の家ですごした子供時代の思い出を…、そして別の診療日には、スケ―トボードとヒットチャートにしか興味のない息子が心配であることを打ち明けました。しかし医師は、一切の興味を示しません。
精神分析の療法にうんざりし始めていたピエ―ルは、ある日、ソファに横になるや開ロー番「言っておきますが、昨晩、私はよく寝てませんから…」と、医師に釘をさしました。ところが、医師はにわかに活気づいて「もしかして夢を…?」と尋ねます。あたかも、はやく話してくれと催促しているかのようでした。
ピエ―ルは見た夢を語ります。
肉食の植物が、エステルのピアノから生えて、ピエールの香水の工房にまで枝を延ばします。枝は瓶を壊すのですが、瓶からは匂いが放たれません。確かめてみれば、どの瓶にも入っているのは水だったのです。植物は血を流し、なえ始めます。ピエールは考えます。この植物を救ってやらねば。さもないと家が火事になると。やがてドアの向こうでパチパチという炎の音が聞こえ…と実にシュールな夢でした。語り終えたピエールがフルマンベルグ医師を見れば、医師は、盛んにブロックノートにメモをとっているではありませんか。口もとはわずかながらほころんでいます。
ピエールは思いました。「人を喜ばせたのは、なんと久しぶりのことだっただろう」と。ピエールはちょっした高揚をおぼえたのでした。
* * * *
しかしその後、ピエールが夢を見ることはなく、フルマンベルグの治療は再び沈黙と無反応の診療に戻りました。ピエールは、自分が医師を失望させているのではなか、自分の存在そのものが人を失望させているのではと考えるように ります。次回は、p71 の " Lui, l'espoir incandescent du parfum français, celui qui... " からです。
© " Le chapeau de Mitterrand ", Antoine Laurain, J'ai lu
2022年2月22日
- 初級
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タブレ
今回は第9課。ミントの香りがさわやかなタブレ taboulé についてです。
タブレはレバノンのサラダ。何が入っているかと言うと…des tomates, du concombre, des oignons, de la coriandre, du jus de citron, de la menthe…。 色鮮やかなはずです !! どうやらナナさんはおかわりしたようです。 " Tu en reprends ? --- Avec plaisir ! " と言っていましたからネ…。
© Maestro 2, Editions Asahi
- 中級
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©NASA, Insight
今週は第2課、タイトルは「火星」です。
人間はいつの日か火星を訪れることができるのでしょうか。テキストは「(その日は)まだまだ先のこと "...ce jour n'est pas tout proche" 」と述べています。そもそも火星にたどり着くのに数ヶ月かかりますし、戻ってくる時の燃料 du carburant pour faire revenir les hommes sur la Terre も考えておかねばなりません。まずは火星を知る…ということで、探査機 des sondes が送られているようです。
こちらの子供新聞によると、2018年には「インサイト Insight 」機が送られ、火星内部の揺れ(地震)を調べているそうです。またTV5のこちらのニュースでは、2020年に探査機「パーサヴィアランス Perseverance 」が送られ、搭載したヘリコプター Ingenuity が火星を飛んだと伝えています。こちらがその映像です。
© NASA, Perseverance
© 2021 Milan Presse
© 『聴いてわかるフランス語ニュース』 第三書房 - 上級
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今週は『Zazie dans le métro 地下鉄のザジ 』です。
意地悪なチョビ髭が言うには「あなた、相当やっかいなことになっていますよ。売(買)春の斡旋、客の金品の盗み、衣服の倒錯、それにホルモセシュアリテ(原文ママ hormosessualite )...etc.(この部分は省略)。10年は 'くらい' ますよ」。そして次にはマルスリーヌの方に向いて、「あなたの職業は?」…。
ガブリエルは、チョビ髭の執拗さに業を煮やし、ザジに向かってウィンクをします。「今から面白いことが起きるぞ」という合図です。
ガブリエルはチョビ髭の首ねっこをつかみ、階段まで押しだし、階下にほうりなげてしまいました。にぶい音がしましたが、階下には丁度、チュランドーのビストロがあります。「何になさいます?」と聞かれたので、チョビ髭は「何か元気がでるのを " Un remontant " ( 落っこちただけに、再び上らないと remonter いけませんから ---ここはたぶん落語っぽいところです--- ) 」と、帽子をかぶりなおし、黒メガネをかけなおして、店の奥にこしかけます。
しばしの後、ガブリエルが「いやはや大変だったよ " Si vous saviez par où je viens de passer !" 」とビストロにやってきます。チョビ髭に気がつかないガブリエルは、カウンターの中のチュランドーにたずねます。「サ"ジが変なやつに連れこられたのを見たか ? 」。
チュランドーは「ブイ~(= ほぼ oui)」と曖昧に小さな声で答えます " Vvui, vuvurrèrent Turandot..avec discrétion " 。チュランドーは戸惑っています。その気配からガブリエルがふり返ります。するとまあなんとしたことか…、チョビ髭がいるではありませんか。ガブリエルは青ざめ、気を失って床によなよなと倒れてしまいました。居合わせたタクシー運転手のシャルルは「これじゃ、強い酒が 2 人分いるな」と一言。チョビ髭用とガブリエル用の 2 杯のフェルネ・ブランカ fernet-branca が用意できたところで、シャルルはガブリエルの鼻をつまみ、口の中にフェルネ・ブランカを流し込みます。次回は、p89 の " --- Qu'est-ce qu'il a fait? demande l'autre négligement. --- L'esstéo... " からです。
© "Zazie dans le métro ", Raymond Queneau, Folio