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Article 9. Aspirant sincèrement à une paix internationale fondée sur la justice et l'ordre, le peuple japonais renonce à jamais à la guerre en tant que droit souverain de la nation, ou à la menace, ou à l'usage de la force comme moyen de reglement des conflits internationaux. Les hommes naissent et demeurent libres et égaux en droits.

かまくらフランス語教室


備 忘 録

Les hommes naissent et demeurent libres et égaux en droits.
かまくらフランス語教室 Article 9. Aspirant sincèrement à une paix internationale fondée
備 忘 録
sur la justice et l'ordre, le peuple japonais renonce à jamais à la guerre en tant que droit souverain de la nation, ou à la menace, ou à l'usage de la force comme moyen de reglement des conflits internationaux.

2025 年 7 月 1 日

中級

今回から心機一転です 新しい教科書 『 Hirondelle 2025 』を読んでいきましょう !!
まずは第一課から。タイトルは「 Le cannelé de Bordeaux  ボルドーのカヌレ 」です。

カヌレはボルドーのシンボルともいえるお菓子になりましたが、その起源はあまりはっきりしないそうです ...s'il (= le cannelé ) est devenu un symbole de Bordeaux, son origine n'est pas certaine 。修道院でつくられていたものの、革命で修道院は閉じられ、作り方も不明のままになったそうです。ただボルドー・ワインとは切っても切れない関係にあるようです。

© Kobunsha Co., Ltd.

というのもワインは製造過程で濁りを除去しなければなりませんが、そのときに古くからの方法としてたくさんの卵の白身が使われていたそうです ... les ignerons utilisaient les blancs d'oeuf en quantité, pour supprier les matières qui rendent le vin trouble 。そうすると黄身がたくさん余ります。その余った黄身の使いみちとして生まれたのがカヌレだったとのこと。

一時は忘れさられたお菓子でしたが、近年ではカヌレの人気は急上昇 ? だそうです。外はカリカリ、中はしっとり Croustillant à l'extérieur et moelleux à l'intérieur …焼きたての熱々をいただくのも一興だとか…ウーム…そそられますねェ





© 『時事フランス語 2025年度版 Hirondelle 2025 』 朝日出版社

上級

今週は『影泥棒 Le voleur d'ombres 』です。
前回は...リュックがパンをどうやって毎日作っているのかを大いに語り、仕事に戻っていったくだりでした。
僕が母のもとに行くと、母はバラの手入れをしている手を休めて、「あなたたち二人は、お似合いね」と言います。僕たちが昨晩、屋根裏に上がったのも知っていて、母もまた一人で淋しい時には、あの屋根裏にのぼっていたのだと語るのでした・・・と前回はここまで。

* * * *

母は「ソフィーには正直に向き合いなさい」と言います。どうしてそんなことを言うのかと思いました。が、僕が忙しさを理由に、ソフィーにはっきりとした態度をとっていないことを見抜いていたのでしょう。

この時、僕はすでに、もう一晩ここに残って母と過すことを決めていました。二階に上がると、ソフィーは頬杖をついて窓の外をぼんやりながめています Je suis remononté dans la chambre. Sophie était accoudée à la fenêtre, le regard dans le vide 。そのソフィーにむかって、大学の授業と夜勤とを休みたいと思っていることを伝えました。ソフィーは、僕の欠席・欠勤をうまくとりはからってくれると快諾してくれました。こうしてソフィーは一人、一足先に大学にもどっていったのでした。

母は僕がとどまったことに嬉しそうではありましたが、なにか特別な意図があってのことでは、と疑っているふしもありました。夕食後、皿洗いは後でいいから ...elle... m'a dit que la vaisselle pouvait attendre, 、よければ屋根裏部屋に行きましょうと母に誘われます。明り窓の前に二人でこしかけました。

僕はずっと前から知りたかった疑問を母にぶつけました。「お父さんとは、一度も連絡をとっていないの?」と。母は僕の質問の真意をはかりかねているかのようでしたが、逆にこう問い返されました。「今でもお父さんのことを思うことがあるの?」と。僕も質問をしかえします。「どうして一度も僕に会いに来てくれなかったのだろうか」と。

母が語り始めました。「実はそれは、長いあいだあの人 ( = 僕のお父さん ) を私が許すことができなかったからなの」と。しかも母は別れた後も父をずっと愛していたと言います。

次回は p174 の Ce dont je l'accablais le plus n&était pas de m'avoir quittée,,... からです。

© " Le voleur d'ombres ", Marc LEVY, Edition Robert Laffont