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Article 9. Aspirant sincèrement à une paix internationale fondée sur la justice et l'ordre, le peuple japonais renonce à jamais à la guerre en tant que droit souverain de la nation, ou à la menace, ou à l'usage de la force comme moyen de reglement des conflits internationaux. Les hommes naissent et demeurent libres et égaux en droits.

かまくらフランス語教室


備 忘 録

Les hommes naissent et demeurent libres et égaux en droits.
かまくらフランス語教室 Article 9. Aspirant sincèrement à une paix internationale fondée
備 忘 録
sur la justice et l'ordre, le peuple japonais renonce à jamais à la guerre en tant que droit souverain de la nation, ou à la menace, ou à l'usage de la force comme moyen de reglement des conflits internationaux.

2025 年 4 月 1 日

中級

今週は、第六課 『La mode androgyne de Coco Chanel, symbole de la libération des femmes 女性解放のシンボル : 両性具有のココ・シャネルのファッション』をよみました。

20世紀初頭までの女性のいでたちといえば… 「丈の長いスカート、固いコルセットでしめたウェスト、花や羽が盛られた帽子」でした。でもこの真逆をいったのがココ・シャネル。女性が動きやすくなることが一番と考えました。そのために彼女はつねに社会の規範や洋服の決まりを乗り越えてきたのだそうです Elle transcende constamment les codes vestimentaires et sociaux de l'époque

© ZUMAPRESS.com

「原型は、余分なものをはぎ取ってシンプルに、仕上がりは瀟洒に」、こうすることでエレガンスが実現できると考えたそうです。曰く「シンプルこそがエレガンスの鍵 La simplicité est la clé de lélégance 」。

創業をして複数の店舗をもつまでなになりましたが、労働環境をめぐって働いている人と折り合わず店を閉める、ということもあったようです。またヴィシー政権のときに対独協力をしたため、イギリスやスイスに亡命。ふたたびガンボン通りにブティックを開いたのはなんと 70 歳 ! だったそうです。







© 『フランス史のかなの「異人」たち 2 』 朝日出版社

上級

今週は、ミュエル・バルベリ Muriel Barbery の『優雅なハリネズミ L'élégance du hérisson 』です。
前回は、「私」がもしかしたら時代の先端をいっているのではないかと思ったくだりです。

私は哲学書でも古典でも何でも読ますが、娯楽小説だって読みます。手当たり次第なのは、私が独学だったせいだと自分を卑下していました。中途半端な折衷派だと・・・。

ところがとあるラジオ番組で社会学者がこう語っていたのです。「かつてエリ―トは教養主義のもと、高踏な本や音楽や映画にしか接しなかった。ところが今日では、彼らはヘンデルも聴けばラップ音楽も聴き、古典も読めばスパイ小説も読む・・・。つまり、真の文化とそうではな文化とを区切るようなことはしない」と語ったのでした。それはまさに私があたりまえにしていることだったのです。...と前回はここまで。

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そう言われてみれば確かに、私はその「現代の知識人たちの新しい傾向」を目のあたりにしています。私が管理人をしているこのマンションには起エリートの家族たちが住んでいます。そのうちの一軒の息子などはグランゼコルの準備学級に通っています。が、なるほどマルクスを読むかと思えば、友だちとつるんでターミネーターを観にいきます。まさしくかの社会学者の言うとおり。

ですが、私はこの若者たちよりもはるか昔からこの「折衷主義」を実践していました。つまりは、私は現代エリートの預言者なのでは思った次第 !

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さてさて、折衷主義の議論はこのくらいにして、今日のごはんは… … … 私はヒメジ、猫のレオンは小牛のレバーです。

以上、第九節「赤い十月」終わり

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- - - 第九節後半「深い思考 No 4」 - - -
観葉植物も子供たちもお手入れせよ
( 再びパロマのモノローグです )

我家では家事をしてくれる人が来ます。でも植物の手入れだけは母の“ 専権事項 " 。誰にも任せません。誰にも任さないばかりか、手入れをしている間は完全にそれに没入。ですから、周囲の声などには一切耳を貸しません。
手入れしている母は希望に満ちています。植物に愛情をそそぐことで繁栄がもたらされると考えている節があります…。

次回は、p92 の " Pareil pour l'engrais, qu'elle met en petits bêtaontets dans la terre ... からです。

© " L'élégance du hérisson ", Muriel Barbery , Editions Gallimard

2025 年 4 月 8 日

中級

今週は、第七課 『 Josépohine Baker, une danseuse qui a enchanté le monde 世界を魅了したダンサー、ジョゼフィヌ・ベーカー 』 です。

ジョゼフィヌ・ベーカーは、以前にもあつかったことがありましたね。ダンサーでもありましたが、レジスタンスと人権擁護の活動が認められて、パンテオンに入ったという話しでしたね ( 2021 年 10 月のこちらです。 )

Toute sa vie, c'est une femme qui ose. Qui ose croire en la liberté, en l'égalité et en la fraternité. QUi ose croire en ses rêes. Qui ose se battre pour ses valeurs "生涯を通して、自由と、平等と友愛とを勇気をもって信じ、自らの夢を信じ、自らが大切だと思う価値のために闘った女性だそうです。素敵な文ですね。

下の動画は、ジョゼフィヌ・ベーカーがパンテオンに入るときのセレモニーの一つ。手話を交えたコーラスです。養子にとった 5 人の子供たちをうたった" Dans mon village " という J.ベーカー自身の歌です。








© 『フランス史のかなの「異人」たち 2 』 朝日出版社

上級

今週は『影泥棒 Le voleur d'ombres 』です。前回は…
僕は週末に、意気消沈しているソフィーを僕の故郷に連れていきました。僕の母親に会うというので大変緊張していたソフィーでしたが、看護師であった母との歓談で緊張と解いたようでした。夕食まですこし外の空気を吸ってきたらという母の提案で、僕とソフィーは散歩にでかけました。何度となく通った道をたどって、リュックのパン屋に行きます。僕を見るやリュックのお母さんは僕を歓待。夜中からパンをこねていたリュックは 2 階で休んでいましたが、おりてくるや僕を見て「一体全体、どこに行ってたんだよ」と僕を抱きます。リュックとソフィーと僕とで外に出ることにしました。足は自ずと学校に向かいます。学校の冊から見える校庭は昔のまま・・・と、前回はここまで。

* * * * *

僕にとって、学校は必ずしも居心地の良い場所ではありませんでした。それでもあの用務員のイヴさんのことが懐かしくなるから不思議です。一人ソフィーは " 夕陽を楽しみたいから先に帰って、お母さんと一緒にいるわ " と言って帰っていきました ...l'idée d'aller profiter des derniers rayons du soleil ... la tentait...Et puis elle tiendrait...compagnie à ma mère, dit-elle en s'en allant

リュックと二人だけになると自然に二人の将来の話しになりました。リュックは、僕とソフィーが将来家庭を築くつもりなのか尋ねます。僕とソフィーは医学生として忙しすぎて、はっきりとリュックに答えることができませんでした。
忙しすぎることは、リュック自身も同様。家業を継ぐために修業中で、「幸せだと思うよ」と言いつつも、かつての目の輝きはありませんでした。

僕はリュックを夕食にさそいました。しかしリュックは夜中の3時から作業を始めます。そして20時には床についていなければなりません。そうしないといい仕事ができないからとリュックは断るのでした ... il faut que je dorme, sinon je ne fais pas de bon boulot

次回は p158 の " Luc, où es-tu passé mon vieux, où as-tu caché nos fous rires d'antan ?...からです。

© " Le voleur d'ombres ", Marc LEVY, Edition Robert Laffont