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Article 9. Aspirant sincèrement à une paix internationale fondée sur la justice et l'ordre, le peuple japonais renonce à jamais à la guerre en tant que droit souverain de la nation, ou à la menace, ou à l'usage de la force comme moyen de reglement des conflits internationaux. Les hommes naissent et demeurent libres et égaux en droits.

かまくらフランス語教室


備 忘 録

Les hommes naissent et demeurent libres et égaux en droits.
かまくらフランス語教室 Article 9. Aspirant sincèrement à une paix internationale fondée
備 忘 録
sur la justice et l'ordre, le peuple japonais renonce à jamais à la guerre en tant que droit souverain de la nation, ou à la menace, ou à l'usage de la force comme moyen de reglement des conflits internationaux.

2025 年 10 月 7 日

中級

今週は第八課の『 La " French touch " フレンチ・タッチ 』です。

はずかしながらまったく知りませんでしたが、フレンチ・タッチというのは、1980 年代末にフランスで生まれたディスコ音楽をさすのだそうです。フレンチ・ハウスとも呼ばれているようです…( 間違っているかもしれません… )
おりしもイギリスでは、ディスコなどでの音楽が騒音であるということで、ご法度になります。当時のサッチャー首相のお達しのようです .. le gouvernement britannique de Margaret Thatcher a décidé d'interdire les soirées house ...afin de mettre un terme aux nuisances sonores 。フランスはその受け皿になり、フレンチ・タッチに影響をあたえたとか。

たくさんの DJ やミュージシャンが登場し、90 年代後半に絶頂期をむかえたそうです。なかでもダフト・パンク Daft Punk というデュオが一番知られている由。

その後は、ちょっと商業化しすぎと考える DJ たちも多いようですが、フレンチ・タッチの流れは連綿と続いているそうです ... le courant ( de la French touch ) est devenu trop commercial pour beaucoup de DJ. ... le mouvement continue d'inspire de nombreux artistes... 。フレンチ・タッチというレーベルを知らないまま、その魅力にはまっているミュージシャンも少なくないとか !!


© 『時事フランス語 2025年度版 Hirondelle 2025 』 朝日出版社

上級

今週は『影泥棒 Le voleur d'ombres 』です。

前回は、リュックが自分には医学の道がむいていないのではないかと、多いに気落ちするくだりでした。それというのも交通事故にあった患者たちの凄惨なすがたを見て気絶してしまったからです。
しかし落ちこむ理由はどうやらそれだけではなく、聞けばガールフレンドのアナベルとの仲がかんばしくないとのこと。原因はアナベルが両親にリュックを紹介してくれなかったから。
そこで僕はリュックをなぐさめました。親にボーイフレンドを紹介するというのは特別な意味をもつのだから、そうしなかったからと言って気をもむ必要がない、と。するとすかさずリュックに突っ込まれます。曰く、" おまえ ( 僕のこと ) は、ソフィーを母親に会わせておきながら、ソフィーにどっちつかずの態度をとりつづけているではないか " と。言われてみればその通りで、自分の身勝手を思い、ソフィーにあわてて電話をかけましだが、応答はありませんでした。

そして大晦。僕は夜勤で、沢山の急患がやって来ることを覚悟しているところに、一人の老婦人が担架で運ばれてきました。なぜか上機嫌ですが、婦人は僕を見るや、自分はあなたの上の階に住んでいる住人よ。年寄りの私よりよっぽどうっかり屋さんね、と言うのでした・・・と、前回はここまで。

* * * * *

何度か階段ですれちがったけれど、あなたは自分の影がついていけないくらい、いつも駆け足で階段をのぼっているわね、と特に他意はなく語る婦人。
五年も暮していたというのに、おなじ建物に住む人のことを考えたこともなかったなんて Cinq ans... ... jamais, je ne métais demandé qui vivait là …。

僕は小さなランプをあてて、婦人の瞳孔をみていましたが、なかなかロ達者な婦人は、捻挫をしただけなのだから、はやく帰りたいの一点ばり。それでも、夜勤が終わったら自宅までお送りするからと約束して、レントゲン室に行ってもらいました "... nous allons vous envoyer à la radio et... je vous raccompagnerai à la fin de ma garde. "

大晦の急救患者を診終えて、婦人のもとへ行くと、足首に包帯をまいて婦人が車椅子にすわって僕を待っていました。随分、待たせたわねと口は健在。

救急隊員に手伝ってもらい、婦人を自宅のソファーにすわらせます。連絡先を記して、いとまごいをしようとしましたが、婦人は「病院に運びこまれた時に、なぜ上機嫌だったのかを話していなかったわね "... je ne vous ai toujours pas dit ce qui m'amusait tant en arrivant à l'hôpital " 」と僕をひき留めます。







次回は p189 の " Je le retrouvai chez moi un peu plus tard ... " からです。


© " Le voleur d'ombres ", Marc LEVY, Edition Robert Laffont