2026 年 2 月 3日
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今週も第十五課の『 L'affaire Nahel ナエル事件 』です。ナエルの死とその後の暴動をうけて、サッカー選手のエムバペがツイッターに投稿をしました。そのテキストを読みました、
冒頭、エムバペは、亡くなったナエルと家族にたいする哀悼を意をささげます "...nos pensées vont vers lui ( = Nahel ) et sa famille à qui nous présentons nos sincères condoléances "。そして今回の暴動は、根底にある怒りが表面化したものであり、社会的背景がその根本にあると述べています。でも暴動そのものは自己破壊につながり、なにものも解決しません。そればかりかナエルの死を悲しむ人々の心によりそうものでは決してないと述べていました。素晴らしいですね。

© 『時事フランス語 2025年度版 Hirondelle 2025 』 朝日出版社
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今週は、ミュリエル・バルベリ Muriel Barbery の『優雅なハリネズミ L'élégance du hérisson 』です。
前回は、私 ( = ルネ ) が 6 階に 住むパリエル家の息子アントワヌからメモを受け取ったくだりでした。メモを書いたのは母親のサビヌ・パリエル。" クリーニング屋が洗濯物を持ってくることになっているので、預かっておいてほしい " という依頼文でした。
しかしその文面に、なんと ! あるまじき誤りがありました。文章をしたためる時のこうした誤りは、文を書くことになれていない人であれば大目に見ることもできたでしょう。
しかしパリエル家は何をおいても社会のトップにいる人たち。このような誤謬は、私にとっては許しがたいことなのです。・・・と前回はここまで。
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サビヌ・パリエルは、恵まれた運命に生きています。しかしそうであればなおのこと言語に対する深い配慮がなければなりません。言語は人間の財産です。変化することもあるでしょう。しかし言葉は人間の崇高な所産です。人間はこの言語に従わなければならないのです。パリエル家は " 人に対する従属 " をまぬがれたエリート一家です。そうとするならば一層のこと言語とその美とに畏敬の念をはらわねばならないのです・・・と、サビヌ・パリエルのメモを見てプリプリしながら考えていたら、誰かが管理人室のブザーをならしたようです。
- - - 以上、 第十五節「富める者のつとめ」終わり - - -
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- - - 第十五節後半「深い考察 No 7 」 - - -
築き上げつつ
あなたは生き 死ぬ
そこに結果が生まれる
ふたたびパロマの独語です
Ecole Normale Supérieureアパルトマンに火をつける、そして命を絶つ・・・時がたつほどに私のこの決心はかたまっていきます…。
先日、我が家で会食があった時のこと。ティベールの父親が、まちがったことを言いました。ですから私はそれを指摘したのですが、後に父から大目玉をくらいました。
そもそもティベールというのは姉のコロンブのボーイフレンドで、コロンブ同様、グランゼコルに通っています。超エリートというわけですが、酒は飲むは、タバコを吸うは、言葉遣いは悪いは・・・。「ここ数年、指導教官はそろいもそろって皆ファッショだよね。ゴリゴリの極右だけど、博論の教官には楯突いちゃまずいよな」にはじまって、神の存在についてやら、英語専攻のブロンドの娘についてやら言いたい放題。くだけたポーズをとっていますが、私からすれば姉とその仲間はバカというより他ありません。
次回は p135 の " Que voulez-vous que j'en pense ? ..." からです。
© " L'élégance du hérisson ", Muriel Barbery , Editions Gallimard

